TBSで特集されていた「高校生天才発明家」の山根さん。

素晴らしいものづくりの技術と発想で発明してきたロボットは数々の賞を受賞してきました。

この子の豊かな成長を見ているとキーワードが4つありました。

「幼稚園のときからものづくりが好きだった」

「小学2年生からプログラミング教室に通っていた」

「定時制の高校に通っている」

「家に3Dプリンターがある」

幼稚園生のときからものづくりが好きだったというのは、特別ではなく誰しも絵を描いたり、工作したりするのが好きです。

ただ、宿題や塾、部活が優先順位の上になってしまって、いつしか好きなことをやめてしまいます。

この子のものづくりをお母さんが否定せず、「ずっと」やらせてあげていたのが試行錯誤する思考力を伸ばしたのだろうと思います。

小学2年生からプログラミング教室に通っていたというのは、今まで自分流のものづくりを体系的、客観的に捉えられたり、言語化することを学んだのだと思います。

家に3Dプリンターがあるというのは、素晴らしいですね。

しかも、自分で3Dプリンターを組み立てたらしく、組み立てから学んだことも多かったと思います。

自分のものづくり、発明に必要なものを揃えて、自分で環境作りが出来るのは素晴らしいです。

身の丈に合った道具選びと、メンテナンスが出来る子は豊かに育ちます。

そして定時制高校に通っているということも大切なことだと思います。

ミラプロの優秀な高校生メンターたちは5人全員定時制もしくは通信制高校です。

授業のカリキュラムを自分で組み立てて、空いた時間をミラプロでアルバイトして子どもたちにプログラミングを教えるか自分の好きなことに打ち込む時間としています。

このキーワードを見てみると、山根さんが豊かに育ってきたことが良くわかります。

確かに山根さんは優秀なのですが、私はどの子も山根さんのように伸びていく素質を持っていると思います。

それは毎日教室で200人近くの子どもたちを見ていると良くわかります。

大切なのは、その素質を持っている子どもに「発揮できる環境を与えること」と「親の固定概念で成長に蓋をしないこと」だと思います。

子どもはその時代に合わせて、ぐんぐん伸びていく種を持っています。

私たち大人が子どもとして生きていたのは30年前の話。

その成功体験から良かれと思って子どもに提案していることが、実は大切な芽を摘んでしまっているんですね。

ミラプロで好成績を残してきた子たちは、やはり山根さんと似た道を歩んでいますし、何より保護者の方が子どもに協力的で、自由にさせていることが共通しています。

子どもの探究心を信じて(たまに振り回されますが)のびのびと成長できる良い環境を整えてあげることが保護者として大切なのかもしれませんね。