3Dプリンターで失敗した作品がプリントされると、失敗作をなかったかのように、ささっと捨ててしまったり、持って帰らず教室に置いて帰ってしまう子がいます。
プログラミングでも同じように、エラーが出るとなかったかのように全部消してしまう子や、エラーをコンピュータのせいにしたり、エラーそのものが運がなかったと他人のことのように言う子がいます。
「エラー」や「失敗」することが「恥ずかしいこと」や「無駄」と思っている子が多いなと感じます。
たぶん大人も同じなのかもしれません。
職場でも失敗は許されないし、失敗しないことを最優先に仕事をする、そんな文化の中で私たち大人も育ってきんですね。
ミラプロでは子どもたちに失敗作は捨てないで持って帰るように言っています。
エラーこそジッと見てみることをおすすめしています。
実は「エラー」「失敗」はうまくいくための方法、より作品の精度を上げる方法を教えてくれる大先輩です。
失敗した恥ずかしいもの、人のせいにしたくなるものほど、じっくり向き合うと、沢山の情報が詰まっています。
だからミラプロでは子どもたちが起こす失敗、エラーは大歓迎です。
むしろスタッフは子どもたちのエラーを修正したり、失敗前に指摘してしまうことを✖️にしています。
子どもたちは教室で山ほど失敗して失敗して、ある意味「エラー慣れ」していきます。
「やっぱり失敗した。
だいたい一回でうまくいくことはないよね、
どれどれ…」
エラーに対してもう悟りの域です。
こうして「エラー」を「情報源」と思考を変換できる習慣が子供のときに構築できることが大切だと思います。
そして周りの大人は子どもの失敗を指摘したり、「ほら、言った通りじゃん」と言いたくなることをグッと抑える忍耐と、子どもが落とし穴にスポッと落ちるのを笑顔で見守れることが大切です。
子どもにプログラミングを教えるスタッフは、プログラミングやIT技術よりも、失敗を見守れる忍耐と、失敗して諦めない程度のヒントを出せるタイミングを知っていることが必要なのかもしれません。