中学生女子が作るサイフォンの原理を使った永久機関作り。

永久機関として動くかは別として、ペットボトル、ホース、3Dプリンターで作ったパーツがちゃんと動くか、水を通してみてテストしました。

設計がうまく出来ていたようで、水は良く通って良好。

実際にサイフォンもやってみると、細いチューブでも勢いよく流れていき、初めてサイフォンを見たスタッフと生徒さんで、

「おぉ〜」

でした。

では、水が循環するためにホースの勢いよく流れる水をペットボトルタンクに戻すために、ホースの出口の高さを変えると、

なぜかホースから水が出なくなる。

実験を重ねていくうちに出口の高さによって何となく法則がつかめてきたようで、結果的に水は循環しないんじゃないかという雰囲気が出てきました。

ただしここからがこの中学生女子の真骨頂で、

「ホースの長さに問題があるのではないか」

「水面の高さで変化はあるか」

「ホースに空気が入るとだめなんじゃないか」

と洗面所で試行錯誤すること70分。

レッスン時間の終わりを告げると、

「え、もう終わり?体感で15分くらいだった」

と言って、あとは家でやるとホースを持ち帰っていきました。

学校長の私としては小さい頃、私もまさにこんな感じだったので、子どものころの「夢中になる」「試行錯誤する」という気持ちはとてもよくわかります。

答えはあっても納得できるまで、「試行錯誤」できる時間の余裕が今の子どもたちには必要なのかもしれませんね。