「いつも同じゲームのプログラムを作っていて次のプログラムを作り始めるのはいつですか?」

「プログラムの数字ばかりいじっていて先に進んでいないよう見えるのですが」

という声を親御さんからいただくことがあります。

確かに、テキストの次のステップに行かず、何ヶ月も同じプロジェクトの改造ばかり続けている子がいます。

同じプログラムをずっといじっている子の隣に私たち講師が座って行動を良く観察すると、実はゲームにタイトル画面を作ってゲームの見た目を良くしたり、ゲームを友だちにプレイしてもらって難易度を調整していたり、敵キャラのバリエーションを増やすプログラムを作っていたり、少しずつですが新しいことを取り入れて発展していくのがわかります。

その子にとって「進む」というのは次々新しいゲームやアニメーションを作ってテキストを進めていくのではなく、その一つのプロジェクトを改造することによって、深く試行錯誤することが「進む」ということだと思います。

そのために講師からアドバイスを聞いたり、テキストを本棚から出して調べていたりして、実験と失敗を繰り返し、自分で問題を解決して、ちょっとずつ前に進んでいます。

プログラミング教育はアクティブラーニングという自ら方向を決めて歩みを進める学びです。

そういった意味ではどちらも正解になります。

プログラミング教育は覚えた知識の数で評価されるのではなく、じっくり自分のペースで考えて自分の判断力や思考力、柔軟性を育てることを大切にしています。

確かに私たち親世代は「教科書の進度」や「目標を達成した数」で子どもの成長を評価する教育で育ってきたので、結果の見えにくいプログラミング教育は理解し難いものがあると思います。

この見えにくい子どもたちの小さな成長をミラプロではお迎えに来られたお母様、お父様に講師が玄関で出来るだけわかりやすく説明しています。

子どもたちの学びは親の協力と理解がある上で、共に進めることが理想なのかと思っています。