先日、教室に記者さんが取材に来られたとき、受け答えをしていた中学生の生徒さんの言葉が素敵だなと思いました。
その中学生の生徒さんは、教室でプログラミングを学んだことによって、プログラミング以外にパソコンを使ってホームページを作ることやYouTubeなどの動画の編集、エクセル、パワーポイントなど、いろいろなことに興味が持てるようになったと言ってました。
さらに、それらを実現するために、パソコンのスペックや持ち運び性、価格にも興味が出て、自分が満足できるパソコンを買うことが出来たということでした。
おかげで今ではそのパソコンを持ってどこの場所でもマルチに活動ができるようになったと言ってました。
「プログラミングの学び」はあくまでも「論理」や「プログラミング的思考」を学ぶための一つの道具でしか過ぎません。
前に上松先生の講演で聞いた話では「プログラミング教育の真の目的はコンピュータとその”周辺分野”の仕組みを理解することであり、その仕組みを現実世界にどのように応用できるようになるか」ということを仰られていました。
これは「プログラミング的思考」という限定的な考え方ではなく、「コンピュテーショナルシンキング」という広い考え方を示しています。
コンピュテーショナルシンキングはコンピュータをブラックボックスや魔法の箱という考えではなく、コンピュータを深く理解し自分の道具として活用できて、自分の目的のための効果的な使い方ができることを言います。
日本で今年、やっと小学校でプログラミング教育が始まるような段階では、20年以上かけて成熟された世界のプログラミング教育である「コンピュテーショナルシンキング」の概念はなかなか理解が難しく、浸透し難いのではないかと思います。