和霊神社
岡山県玉野市田井
山家清兵衛公頼公を祀る。
さて個人的に最近凄く気になる和霊神社です。
本社は愛媛県宇和島市にあり、江戸時代初期の伊達宇和島藩家老の山家清兵衛公を祀っています。
江戸時代初期に和霊騒動といった事件があったそうです。山家清兵衛公は君主である伊達秀宗公(側室の子であり伊達政宗長男)の不興を買い誅殺されているそうです。その後、秀宗公の子供が早逝したり暗殺に関与した人に不幸が相次いだため清兵衛公の怨霊を祀るために和霊神社が造られたそうです。
岡山県は少し愛媛県から離れているのに不思議と和霊神社の分社が多く以前より興味を持っていました。本社は恐らくご霊験が強い雰囲気を感じます。江戸時代初期に人が神様になっていて、まだそんなに時間が経っていないのに霊験が強い上に各地に広がっているのはどういった現象であるのか非常に興味があるのです。
生前は伊達宇和島藩の筆頭重臣として相当難しい舵取りが要求されたのかもしれません。秀宗公は幼い頃は豊臣家に預けれ、正室は井伊直政公の娘です。
豊臣家、徳川家、伊達宗家、宇和島藩政などまだ世相が安定してない時期に様々な調整に苦慮したことが伺えます。その後、藩内のいざこざで凶刃に倒れてしまいます。享年は41歳とのことです。
岡山県玉野市に和霊神社があり、市街地東側の和霊山に鎮座されているとの情報をもとに訪問したのですが、立入禁止になっていました。
残念に思っていますと、その後訪れた田井八幡宮にて偶然摂社として移設され存続しているのを発見しました!
摂社の小さい社殿ですが、はっきりと強い御神気を感じます。
個人的に凄く驚いているのが、その御神気の強さです。
もともと人の神様で、死後400年程度とそこまで時間も経っていないのにこういった強い御神気を何故持てるのか非常に気になるポイントなのです。
もちろん生前の人格の高さはあるのでしょうが、それにしてもここまで御神気が強くなるのでしょうか。
不思議と神奈川の葛原岡神社の日野俊基卿を思い出しました。あちらの神様も生前は処刑されてしまっていましたが・・・。
生前、死後と多くの経験をされ神格が上がっていくものなんでしょうか?
摂社にご挨拶すると本人がシュッとやってきて下さるシステムの気がします。
いつかは宇和島の和霊神社に参詣してみたいと思いました。
おわり。