啓太は、あたしの手首についてる、リストバンドをみた。
でも、笑ってこう答えた。
「辛かったよね。」
もう、彼には理解ができていた。
わかっていたのに、わたしは誤魔化す。
「なんでよ?あたしは・・・べつに・・・」
彼は、私の目からあふれ出る大粒の涙を見て、また口を開いた。
「みずほ、あと一年待ってくれ。そしたら必ず迎えに行くから。」
その言葉ではっとした。
この人は、あたしを表面上ではみていない。
内面まで見ている、という事を。
しかし、その後も私はリストバンドに頼った。
辛くなり、自分を見失うと、リストカットをして、いた。
それが日常。
私は悪くない。
悪いのは・・・・全て父達。
実は、過去に、私には、2人の父がいた。
一人は、既にこの世にはいない。
自殺だった。
2人目の父は、性的虐待をしたり、暴力虐待をしていた。
殴る蹴るは当たり前で、私は、子供ではなく、ニクベンキとでも思っていたようだった。
それがあってから、あたしは、リストカットをして、死んでしまおうとまで考えるのだった。
なんのために生きて、なんのために死ぬのか?
それを一昨日、啓太に聞いた。
啓太は、こう答えた。
「そんなの俺にもわからんよ。でもね?わからないから、生きるって楽しいんだと思う。」
そしてすぐにこう答えた。
「んー。じゃあ、俺と居るためって考えたらどうかな?好きなやつのためーとかwアイス食べるために今日生きてるんだーとかでもいいじゃん。」