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ハイ・ミスのブログ

大阪生まれ、大阪育ちのアラサー独身OLです★
日々感じたこと、学んだことをアウトプッしていきます!(^^)

三浦しをんさんの短編集『きみはポラリス』は様々な恋愛の物語です。

人生の中で何度の恋愛をするんだろう。

その1つ1つは全く違っていて、相手はもちろん、その時々の自分自身も違っています。

そう星の数ほどの恋愛の形があります。

その一部が少しずつのぞき見できるような、恋愛の短編集です。

 

★裏切らないこと★

こんなにも美しい形で書かれた禁断の愛の物語は初めてです。

大学時代に授業で読んだギリシャ悲劇でよくある近親相姦のお話とは大違いです。(笑)

 

妻の恵理花がまだ赤ちゃんの息子にしたあることに戸惑います。

 

「なぜ女たちは、血のつながった男には深い寛容と信頼を見せ、他人である男には素っ気ないとも言える警戒をみせるのか?」

「どうして血のつながった家族である男には、そんなに無防備で絶大な信頼をよせるのか?」

と以前から怪訝に感じていた岡村。

 

確かに私も、昔から弟が連れてくる彼女には少し敵対心のようなものが自然と湧いてきます。

しかし、それはほんの一時のもので、その彼女の人柄が分かると自然と無くなっていくものです。

しかもどんどん彼女の方に感情移入して、弟が迷惑を掛けていないかを心配になったりしますアセアセ

 

岡村には兄しかいないから、母親以外の女性の肉親に関する感情を知らないわけですが、女性が肉親に対しての感情に執着するのには訳がありました。

 

幼い頃、近所に住んでいた老夫婦。多恵子さんと喜一さん。

子供が居なかったが仲が良くて、お互いのことを今でも名前で呼び合うような関係。

定年後に空気の綺麗なところで暮らそうと田舎に移り住んできました。

そんな夫婦には秘密がありました。それは血が繋がった姉弟であること。

もともと多恵子さんと喜一さんは別々の人と結婚していましたが、

お互い離婚して夫婦として一緒に過ごすことになりました。

 

多恵子さんと喜一さんにとって、それは『絶対に裏切らない関係』

 

多恵子さんが言うには、

「浮気だなんだって、手軽な刺激をくれる旦那のほうが、よっぽど安心してられるし扱いやすい。本気で貫く男に会っちゃったら、一大事だから。」

 

そして、こうも言います。

「裏切っちゃいけないってこと。本気で貫く男にならなきゃいけない。すべてを捨てて、すべてを捧げなければいけない。」

 

その後、病気の多恵子さんは喜一さんに病室で喜一さんと手を重ね、亡くなります。

 

幼い頃に、真実の「禁断の愛」を知った岡村には

一生添い遂げる結婚には特別な覚悟があったのだと思います。

そしてまた、「結婚して家族になれば、俺に対して無防備になってくれるのかもしれない。」と

恵理花と結婚しました。

そして「決して裏切らない。死ぬまで。飽きることなく。裏切らず、本気で貫く。」と誓います。

 

最近は離婚が当たり前になっています。

独身の私には分からない、様々なことがあると思うけれど、

岡村が誓ったように本気で貫き、裏切らない。

そう思い合える人に出会えたら家族になりたい、と思える純愛の物語ですキョロキョロピンクハート