★森を歩く★
主人公のうはねは事実婚状態の捨松の正体を知りません。
堅実な勤め先を見つけた私は、ごくまっとうに生活していくはずだったのに。
もし結婚するにしても、ちゃんと親に紹介できるようなひとを選ぼうと思っていたのに。
それでも私は、なぜか捨松と別れようとは微塵も考えない。
友人の結婚式に出席するたびに、わずかに覚えた違和感。
経済的に不安のない、容姿も笑っちゃうほど酷くはない無難な相手と、
適齢期と言われる年齢で示しあわせたようにぱたぱたと結婚する。
そこに私は美を見出さなかった。だが、捨松といると、そういう違和感がないのだ。
私は彼と暮らして「生活」の麗しさを知った。
そしてようやく友人たちが結婚を求めていたのは、この充実感だったのかもしれないな、と思い当たった。
きっと、うはねと同じ年ごろの私。
上記のセリフには共感しかありません![]()
適齢期であるから、今出会った当たり障りのない人と結婚するような人生は嫌です。。。
自分の人生に入ってきても違和感を感じず、
生活の麗しさを感じる人と出会って、森を一緒に歩きたい。
そんな気持ちになりました。
ちなみに捨松がうはねに出会った日に言った
「うはねさん。俺はあなたと森を歩きたい」
とは、アマゾンのインディオのあいだでは
『あんたとセックスしたい』と意味らしいです。(笑)
これは小説の中での架空の話なのか、本当のことなのかは調べていませんが、
本当である、と信じようと決めました![]()
私はそれが最高にチャーミングで素敵な
一生のうちで一度は言われてみたい口説き文句だと思いました![]()
捨松はいつか、植物に夢中になって追うあまり、
今日みたいな崖から人知れず転落死してしまうかもしれないし、
私は明日にも、車にはねられて死ぬかもしれない。
この先どうなるかなんて誰にも分らないんだから、
捨松と行けるところまで一緒に、道もない森のなかを進んでみるのもいいだろう。
