先日は東京再発見の都営バス最長路線「梅70」系統(青梅車庫→花小金井駅北口)に乗る企画に参加してきました。


青梅スタートなのでまずは青梅駅に向かいましたが、何年ぶりか思い出せないくらい久々に青梅まで来ました。


心配されていた雨もこの時間には上がっていて、駅周辺では雨上がり直後の紫陽花などがきれいでした。
また、駅の軒下に燕の巣があって、燕が飛び立とうとしている様子を見ることもできました。


ここから散策しながら都営バスの青梅車庫まで向かいますが、青梅地区の都営バスは一部路線で自転車積み込みサービスを行なっていて、前面に自転車ラックを取り付けた車両が一部あるのもポイントです。
駅前ではレトロな造りの観光案内所や地域振興に関わってきた店などの紹介があったほか、途中で通り抜けた雪守横丁(守谷横丁)には猫のイラストの展示があって個人的に興味深かったです。
また、沿道には23区内に比べると古い建物や蔵などが多いのも興味深いですね。
そして青梅支所の裏にある金剛寺に立ち寄りました。比較的規模の大きい寺で庭が美しかったです。


青梅中心部の散策の最後は青梅車庫で終了となり、ここからバスに乗車になりました。車庫の隣には森下熊野神社もあります。
青梅支所の車両ですが、後乗りである以外は基本的に23区内とほぼ同一仕様です。また、他社だと都心部から離れた車庫ほど経年車が追いやられるというパターンがよく見られますが、都営の場合はそういうのがないというか、むしろ23区内より新しめの車両の割合が高いように感じましたね。


バスはここをスタートし、青梅駅、東青梅駅などを経由し、まず最初は東青梅駅の少し先にある六万公園で途中下車。
ここから10分ほど歩いて吹上しょうぶ公園(勝沼城跡)に向かい、まずは青梅六万薬師堂という小さなお堂を見ました。
そして、途中に霞川という小さな川がありますが、青梅市街地の南側を多摩川が流れている一方でこちらは入間川を経て荒川へと通じているとのことです。つまりこの辺は多摩川水系と荒川水系の分水嶺になっているということですね。河川趣味的にも興味深いポイントです。


途中にある高校の城前農場などを経由して吹上しょうぶ公園に到着。
今がまさに見頃で、濃い色、薄い色、白いもの、黄色いものなど様々な種類の菖蒲の花を見ることができました。
吹上しょうぶ公園を見終えた後は六万公園バス停に戻り、再び花小金井方面に向かってバスに乗車。


次は、青梅市と瑞穂町の境界にある西長岡で途中下車しました。
西長岡は瑞穂町の地名になりますがここの交差点名は「青梅新町境」で、まさに境界であることを表す交差点名なのですね。


ここから歩いて清水牧場(ウェストランドファーム)に向かい、途中で愛宕神社に立ち寄りました。
茶畑が広がる中に高い木が沢山そびえる森がポツンとあって、昔ながらの村の鎮守の雰囲気がある神社です。


なお、ここの山車は山車庫があるのではなく外にカバーをかけただけで置かれていましたが、足回りを見るとタイヤが昔の軽自動車で見られた合わせホイールだし、シャーシ形状も何となく軽トラっぽい感じでした。


これはもしかしたら鉄道で言うところの車体更新車みたいに、フレームシャーシより下は旧車の流用で上に載っている山車部分だけを新造したものなのかもしれません。トラックのようなフレームシャーシの車だと車体の載せ替えは容易なので(ジムニーの足回りにVWビートルの車体を載せてしまった人もいるようです)。
そして清水牧場に到着。ここで採れた牛乳を使用したソフトクリームやジェラートを売っていて、ここでジェラートのトリプルを買いました。
また、牛舎はさすがに立ち入ることはできないけど間近に見ることができるほか、ヤギが放牧されている場所もありました。
清水牧場を見終えた後はバス停に戻りましたが、この時間になると朝の雨が嘘のような快晴で暑くなっていました。


また途中に古い車が飾られた店があり、これは何だと思ったら日産の「ダットサン1000」でした。
その後はバスの到着まで時間があるのでバス停近くのコンビニで小休止。


そして、バスで次は箱根ヶ崎3丁目で下車。八高線の箱根ヶ崎駅の近くになります。


下車後は10分くらい歩いて瑞穂町郷土資料館と隣接の耕心館に向かい、耕心館のレストランで昼食にしました。
古い建物を活用した落ち着いた雰囲気のレストランで、客席から見える庭などが美しかったです。


食後は郷土資料館を見学。この辺は都内でも緑の多いところとして知られますが、博物館の展示によると今でもキツネやタヌキが割と普通に見られるし、江戸時代以前にはニホンオオカミが生息していたとも言われているそうで、ニホンオオカミの像が博物館の前にありました。
郷土資料館を見終えた後は来た道を戻り、さやま花多来里の郷に向かいました。
今はカタクリの時期ではないのでドクダミしか生えていませんでしたが、緑が生い茂るオアシスのような空間になります。
また入口付近には馬頭観音もありました。


次いで隣接する狭山神社に行きました。
また行きに通った際に説明書きを見たのですが、ここは瑞穂町登録無形文化財の「箱根ヶ崎あだち流囃子」が伝承されている場所でもあるとのことで、ここの祭りを見る機会はなかなかなさそうだけど気になりますね。


その後は狭山池公園に向かいました。残堀川の源流付近(源流は歩いてもう少し上流とのこと)にある池で、蛇喰い次右衛門碑というこの辺の伝承に基づく人間が蛇に絡みつかれている怖い石像があったりもします。
池や残堀川では魚も採れるそうで釣りをしている人も多かったです。
残堀川はここから南下して武蔵村山市を縦断して昭和記念公園の中などを抜けて多摩川へと注ぐ川です。


そして今回の途中下車で最後に立ち寄ったのが圓福寺で、ちょうどほおずき市が開催中でした。
ほおずき市自体の規模は決して大きくないのですが、屋台が多数出たり落語会が行われたりで賑わっていましたね。
浅草ほおずき市のような有名な祭りもいいけど、こういう地域の小規模な祭りというのも見ていて面白いものですね。


また、寺のそばの石材店に「瑞穂七福猫」という猫の石像がありました。公式にこういうのが存在するのではなく多分石材店が個人的に作ったものなのかと思われますが。


そしてここからは途中下車することなく終点の花小金井駅まで乗車。
箱根ヶ崎駅以東は鉄道空白地域を走りますが、ここには新青梅街道上に多摩モノレールの延伸計画があります。これから着手となると開業はだいぶ先のことかと思いますが、開業した暁には近いルートを通る梅70系統にも何らかの動きがあるかもしれませんね。
もっとも、梅70系統は新青梅街道を通らないから多摩モノレールとは全く重複しないので路線そのものの廃止というのは多分ないと思いますし、交通局も現時点ではモノレール延伸後の廃止の予定はないと明言しています。
当初の予定では東大和市内でも途中下車スポットがありましたが、時間の都合で省略となってしまいました。
なお、途中の車窓でも気になるスポットが多数あり、バス停や信号待ちなどで止まった際に長い参道が延々続く豊鹿島神社、川跡と思われる自転車道などを撮りました。

最後は駅前の「ハナコクラフトキッチン」という店で飲み会となりました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
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