東京ビッグサイトで先週末に開催された「E-Tokyo Festival2024」に行ってきました。


電気自動車などをメインテーマに据え、30日に開催された「フォーミュラE第5戦東京E-Prix」の関連イベントで、あくまでメインがフォーミュラEなのでおまけ的な要素もあるけど、フォーミュラEパブリックビューイングのスペースも設置されていました。
行きはりんかい線経由で国際展示場駅で下車。私の到着時は空いていましたが、次の電車以降急に混み始めたし、フォーミュラEのチケットも即日完売だったのを見ると、このイベントへの注目度の高さがうかがえます。今回のフォーミュラEは、日本初の公道レース、フォーミュラEの開催も日本初と、初づくしということもあるのでしょう。
ビッグサイトに入ると、コースに面した側になる東4~6ホールは観戦者専用スペースになり、東1~3ホールが無料開放の「E-Tokyo Festival」会場になっていました。


まずは手前の「ZEV City WALK」を見ました。
EV、燃料電池車などのゼロエミッションビークル(一部プラグインハイブリッド車もあるけど)の展示やZEVのあるライフスタイルをテーマにした展示内容になります。


各社のEVが展示されていましたが、やはり間もなく発売されるホンダ「N-VAN e」が注目されていましたね。
最初に展示されていたのは普通の商用車仕様でしたが、後の方に乗用車的グレードが展示されていて、斬新なツートンカラーや商用バンなのに乗用車ライクな内装などがいいですね。


また、一見すると電動自転車だけどミラーがあったりナンバープレート取り付け台座がついていて実は自転車ではなく原付(モペッド)のスズキ「e-PO(イーポ)」も気になりました。
これはパナソニックとの共同開発車だそうです。


このほか二輪車のEVが結構多く展示されていて、カワサキ「EVニンジャ」や水素エンジンバイクのプロトタイプも気になるところです。
EVニンジャが今までのバイクと大きく変わらない形状なのに対し、水素エンジンバイクは後部の両脇に水素タンクをぶら下げているという独特の形状と近未来的なデザインがいいですね。


このエリアの一番最後には、燃料電池のゴミ収集車が展示されていました。


次いで東2ホールの展示を見ました。
ここの中央には今回フォーミュラEで走行するのと同型の日産のレーシングカーが展示されていて、やはり注目を浴びていました。
東2ホールではパーソナルモビリティ試乗もやっていますが、取り敢えずフォーミュラE予選のパブリックビューイングを観たいので、パブリックビューイング会場になっている隣の東3ホールに移動。


しばらくここで予選を観戦しましたが、普通に道路標識があるところだったり、ゆりかもめの高架下など見慣れた場所をレーシングカーが爆走する光景はなかなか面白いものがありました。


東3ホールのパブリックビューイングで予選を見た後は食事にし、東2ホールの外にあるキッチンカーブースに行きました。
色々な店があって迷いましたが、ハンバーガー&パストラミサンドの「THE GOOD VIBES」でパストラミサンドを買いました。このキッチンカーはアメリカのスクールバス(シボレー3500)を改造したもので、他のキッチンカーとは一味違う重厚なデザインもいいですね。架空バス好きとしては、これを元にした架空バス車両を妄想してしまいました。


なお、キッチンカーブースの外側はコースになっていて、柵で遮られているので走っている様子は見られないし、この時間は走っていませんでしたが、パブリックビューイングに行く前にここに寄ったときはエンジンの爆音とは異なるフォーミュラEならではのキーンという走行音と風切り音が間近で響いていて(新幹線の通過のようなイメージ)なかなか迫力がありましたね。


食後はパーソナルモビリティの試乗をしました。
色々な形のものがあって、まずはソファ型の椅子に電動車椅子の操作レバーをつけた「poimo」というパーソナルモビリティに乗車。歩くより少し速い電動車椅子並みの速度(6km/h)でしか動かないので安全ではあるけど、この操作は慣れないと怖いものがありますね。


次いで、フードデリバリーのロボットと同型の自動運転のものに乗車。自動運転なのでこちらで操作する必要はなくただ乗っているだけなので、楽といえば楽です。
これらのパーソナルモビリティは外を走る交通機関には成り得ないし、車椅子のような移動手段で使うにしてもあまりにも独特の形状では無理があるので、はっきり言って実用性は皆無だと思いますが、遊具的な使い方だったりここビッグサイトのような場所とか空港とかショッピングモールのような大規模施設内でのちょっとした移動手段には最適な気がします。
東展示棟を見終えた後は西展示棟に移動。
こちらは子供向けのアトラクションがメインになり、西1ホールには子供専用のカートだったりプラレールで遊ぶコーナーなどが設置されていました。


プラレールをさりげなく見ていたら、常磐線グリーン車が明らかに実際のE531系ではなくかつて東海道線などを走った211系グリーン車(常磐線だから415系1500番台とでも言った方がいいのか)の形をしているなど突っ込みどころがあるし、プラレールの巨大なレイアウトがあって、前面窓がミッキーマウスの顔になっている新幹線風ダブルデッカー車など架空鉄道趣味的に気にならずにはいられない変な架空車両が走っているなど、大きなお友達である私も思わず足を止めてしまいました。


その先にはスタートアップ企業などのEV展示ブースがあり、斬新なデザインの電動トライクなど面白いものがありました。


次に、端っこにあったEV商用車を手掛けるフォロフライ(folofly)のブースを見たら怪しいトラックを発見。
一見するといすゞ「エルフ」に見えるのですが、エルフかと思いきやフォロフライのロゴが入っていて、現行(7代目)エルフ風のキャブなのに5代目エルフ後期と現行の折衷みたいなライトがついているなど謎が多い車でした。
テールランプはエルフのものかと思ったら全然違うものがついていましたし。


この手のEVは中国車のOEM供給を受けていることが多いので、もしかしたら中国製のエルフのコピー車のOEMなのかもしれませんが、この車に関する情報は検索しても皆無でしたし、フォロフライの商用車でも別の車種(1トン積みクラスのトラックとバン)はカタログがあるけど、これのカタログはありませんでした。


次いでJ-BEVU(株)のブースを見たらこちらにも様々なEVがあったのですが、後ろにさり気なく置かれたスポーツタイプの車が気になりました。
他社OEMなのかオリジナル車体なのかは分かりませんが、昔のフェアレディZなどを彷彿させるレトロ感溢れるデザインで、クーラーが普及する前の時代の車では必須装備だった三角窓まで再現されているのが印象的でした。


西展示棟の最後はレゴで作った未来の東京の風景を見ました。


ところで、この手のおもちゃの「未来の車」というと昔から何故か屋根までガラス張りになっているものが多いのですよね。
技術的にはこういうのを作れなくはないけど、こんなカプセル形状の曲面ガラスだと間違いなく製造費が高くつくだろうし、万が一割れてしまったら交換費用も当然高くつくだろうし、ガラスは重いので燃費にも悪影響を及ぼすし(ガラスではなくポリカーボネイトなら軽くできるかも)、屋根まで全面ガラス張りだと夏は夏でいくらエアコンをガンガンに効かせてもサウナ状態になってとても乗るに耐えられないだろうから、あまりに非現実的すぎるだろうとマニアックな突っ込みを入れたくなります。
最後はパブリックビューイングで決勝を見てから帰路につきました。
結果は、日本の自動車メーカーで唯一参戦した日産のオリバー・ローランド(英国)が僅差の2位に入るなど善戦しましたが、次は当然1位を狙ってもらいたいですね。


帰りは国際展示場駅に向かう途中の花を撮影。チューリップやヒヤシンスが咲いていたほか、桜もぼちぼち開花していましたね。

また、行きは交通状況が分からないのでりんかい線経由で行きましたが、帰りは交通費をだいぶケチることができるBRTを利用したところ、道路渋滞はなかったけど豊洲市場にオープンした千客万来の影響か乗客が途中で殺到して、それで乗降に時間がかかったりで大変なことになっていました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/23970591.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/23970640.html

 

 

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