先日の出勤時に、駅前ロータリーの歩道にバスが思いっきり突っ込んでいて(?)何だこれと思ったら献血車でした(この色を見れば分かるのだが)。


歩道が広くてこのサイズの車が余裕で入れるからここに置かせたのだと思いますが、一見するとなかなか大胆な停め方ですね。


この献血車の車種は日野・メルファのようですが、ライト形状こそメルファ風の縦型テールランプだけど、よく見たらメルファ純正の一体型ではなく各ランプが別々になったものが並んだタイプのものだし(昔のレインボーを彷彿させますね)、車体形状も純正のメルファとはだいぶ違うというかやや古臭いデザインで、昔のレインボーに近いです。何というかレインボーとメルファの折衷みたいな感じで、実に「変なバス」でした。
もしかしてこれは、バス車体がモノコックからスケルトンに移行しつつあった頃に作られたいすゞCJMの試作車体(札幌市交通局にあったもの)や、いすゞキュービックからエルガにモデルチェンジする直前に登場した前面窓がエルガ風に2枚になったキュービック(東武バス、仙台市交通局などで導入)のような過渡期に登場したモデルなのかと思ったら、そもそも日野純正車体ではなく東京特殊車体製のようですね。
東京特殊車体といえば特装車や特殊な仕様のバスの製造で知られる車体メーカーですが、献血車も純正車体を改造したのではなく車体から作っていたと今更気付きました。
富士重工や西日本車体が消えたことで、今はバス車体もメーカー純正のものばかりになってしまい、おかげで昔に比べると面白みに欠けるような気がしますが、特装車の世界というのは相変わらずというか昔のバス以上になかなか奥が深いのだなと実感させられました。

 

 

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