5/3(金)に近江の「六角氏」関連の近江三城巡り(「布施山城」「箕作山城」、「長光寺城」は登城路が分からず断念)をして、「箕作山」から下山した先が、「繖山」との間の国道8号線でした。

 

昨日のブログでも記載したように、「近江鉄道」の電車時刻表と所要時間(約40数分)で決断したのは「五個荘駅」へ向かって歩くことにしました。

 

暫くすると「近江商人発祥の地」像という、「天秤棒」を担いだ商人姿の大き銅像が立っていて、この辺りが「近江商人の里(てんびんの里)」でここから「旧中山道」(滋賀県東近江市)が分岐している所に出ました。

 

「中山道散策MAP」 ↓

「近江商人の里(てんびんの里)」(ここから「旧中山道」) ↓

 

これはラッキーと思い、「旧中山道」へ入りました。

 

少し行くと「石塚の一里塚」が立ち、そこが江戸日本橋から123番目の一里塚らしいです。(ウッカリしていて写真を撮り損ねました!)

 

もう早速、江戸時代の旅人の雰囲気にしてくれました。

 

次に道の右手には今ではなかなか見れない茅葺の家が登場、ここは「片山半兵衛家」といい麻布類を扱う近江商人の本宅であって、当時は宿場町の間にあって大名家や公家の諸家の「小休所」を務めていた家だそうでした。1864年には尾張徳川家の藩主が休憩したんだそうです。

 

「片山半兵衛家」 ↓


この道沿いには「常夜燈」が2基も残っていました。まずは、「金毘羅大権現常夜燈」で1837年に建立したもので、もう一つは少し先に進んだ右手にある「新堂の常夜燈」でその基壇には「右京道」「左いせ、ひの八日市」と刻まれていました。この常夜藤は、上から宝珠・請花・傘・火袋・中台・棹・反花・基壇が全て揃った美しい形をしていて1844年に建立されました。

 

「金毘羅大権現常夜燈」 ↓

「新堂の常夜燈」 ↓

 

常夜燈は、夜でも火が灯っていたと思いますので、この辺りは明るい夜道、安全な夜道だったのだろうと予想できます。

 

「金毘羅大権現常夜燈」の後ろの建物は、今はトタン屋根になっていますが、以前は茅葺だったようで往時は「ういろう」を販売していたようです。

 

「ういろう」店だった ↓

 

直ぐ近くの左手には、明治時代になって「明治天皇」が北陸東海巡幸の際の1878年10月に小休止した呉服などを扱う近江商人「市田太郎兵衛宅」で碑が立っています。また、道路越しには「明治天皇北町屋御小休所」碑がありました。

 

「市田邸」碑 ↓

「市田邸」玄関前の「明治天皇御聖蹟」碑(「東郷平八郎」筆) 

「明治天皇北町屋御小休所」碑 ↓

 

また「萬松園」といって、道沿いに「蔵」と「町屋」が面していますが、呉服商の近江商人「市田庄兵衛」の明治初期築の京町風建築本宅が残されていました。

 

「蔵」と「町屋」が面する「萬松園」 ↓

「市田庄兵衛」の明治初期築の京町風建築本宅 ↓

 

2階建ての洋風建物も目につきます。これは1925年に竣工された「旧五個荘郵便局」で大正モダンを今に伝えて「国登録有形瓶家財」に指定されていました。

 

大正モダンの「旧五個荘郵便局」 ↓

 

以上の様に江戸、明治、大正の年月を経た「旧中山道」沿いに残されたものを実際に見て歩ける機会というのはなかなか体験できないですが、更に「中山道マップ」が設置されていて往時の賑わいも知ることができました。 このエリアは「中山道 五個荘(ごかしょう)」と呼ばれているようです。

 

「中山道マップ」 ↓

 

昨年(2023年)7月に、大和郡山藩の出張所的な陣屋「金堂陣屋」を投稿しましたが、それは「中山道 五個荘」の西側に位置するエリアですので、一緒に散策するのがお薦めです。

 

大和郡山藩の出張所的な陣屋「金堂陣屋」 ↓

 

 

中山道をもう少し進むと、右手には再び茅葺屋根の家やベンガラ使用の家などが並んでいました。

 

茅葺屋根の家 ↓

ベンガラ使用の家 ↓

 

更に、往時の「旧中山道」の両脇には夏の暑さよ除けや冬の雪除けを担う松並木が続いていたそうですが、現在「蔵」を使用した案内所脇には「名残の松」という名の付く一本だけが残る松がありました。

 

「名残の松」 ↓

蔵を使用した案内所と「名残の松」 ↓

 

ここから、斜め右に入る道先に近江鉄道の「五個荘駅」があります。その斜めに入った道脇には「小幡の道標」が立ち「右京みち」「左おせ ひの 八日市みち」と刻まれています(電車の時間が迫っていたので写真を撮り忘れました)。

 

「五個荘駅」は街道沿いにある駅に相応しいレトロ感覚の駅舎となっていました。

 

近江鉄道「五個荘駅」 ↓

 

全く予定していなかった「旧中山道」を歩いて写真も一杯撮ることができて、満足して電車に乗ることができました。

 

ただ近江三城巡りは、事前の予習が少し足りなかったので、最も登城したかった「長光寺城」に行けなかったことや、「箕作山城」では「石積み」や「東郭」跡を見れなかった事など、反省点が多々あるお城巡りとなりました。

 

しかし、前述したように予定外の「中山道 五個荘」を散策でき、しかも青天の下で気分も晴れやかに33,000歩も歩くことができたことへの体力の自信もできていい1日となりました。

 

 

 

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