石・石塁・石垣シリーズ」は、下記の分類表「①②-(5)切込み接・乱積み」の石垣を導入しているお城を、日本の北から南にかけてお届けしています。

 

今回は、「九州(五島、対馬)」地方のお城(福江城、金石城、桟原城)の中で見られる「切込み接・乱積み」をお届けします。


「切込み接(はぎ)」は、積み石の接合部分を徹底的に加工して、隙間を無いようにした方法です。「接(はぎ)」とは接合するという意味です。

年代的には、慶長年間(1596年~1615年)の後半以降に広まった積み方です。柔らかい石を算出できたり、石のカットが容易にできる技術を持つようになると、色々な形の石と石とが接合しやすくなり、石をパスルの様に組合せ張り合わすような「乱積み」ができるようになります。

また、石の角が斫られて成形が進みますと、石の大きさを一定にして目地を合わすことができる「布積み」も導入されるようになり、更には箱型の石を大量に製造できるようになると、「布積み」の一種である「箱積み」という積み方も採用されたりしました。

 

福江城」は、現在NHKの朝ドラ「舞い上がれ」の舞台となっている「五島列島」の最大の島「福江島」にあるお城で、幕末最後(1863年)に築城されたお城です。「石田城」とも呼ばれています。

 

また「金石城」は、来週のNHK「ブラタモリ」で放映予定の「対馬編(後篇)」で紹介されるお城で、江戸時代には「朝鮮」との国交の窓口となっていた大名「宗家」の居城です。

 

 

福江城」(長崎県五島市)<「三の丸蹴出門(搦手門)」の土塀下石垣>

福江城」(長崎県五島市)<「三の丸蹴出門(搦手門、高麗門)」と「櫓門」跡の石垣>

福江城」(長崎県五島市)<「二の丸裏門(五島高校の校門)」脇の櫓門跡の石垣>

福江城」(長崎県五島市)<「二の丸裏門(五島高校の校門)」脇の櫓門跡の石垣>

福江城」(長崎県五島市)<「表門」跡桝形内の石垣>

福江城」(長崎県五島市)<「本丸表門(大手門)跡の石垣>

福江城」(長崎県五島市)<城内「五島氏庭園門」埋門の石垣>

 

 

金石城」(長崎県対馬市厳原町)<復元「大手櫓門」の石垣> ※切石と巨石が混載(布積みにも見える)

金石城」(長崎県対馬市厳原町)<復元「大手櫓門」の石垣> ※切石と巨石が混載(布積みにも見える)

金石城」(長崎県対馬市厳原町)<復元「大手櫓門」の石垣> ※切石と巨石が混載(布積みにも見える)

金石城」(長崎県対馬市厳原町)城下<対馬振興局周囲の「武家屋敷」石垣と防火壁>

金石城」(長崎県対馬市厳原町)城下<防火壁の刻名石(築造年月日が刻印-赤字の部分)>

金石城」(長崎県対馬市厳原町)城下<防火壁と火切石>

金石城」(長崎県対馬市厳原町)城下<市内各所の練瓦塀の防火壁>

 

 

桟原(さじきはら)城」(長崎県対馬市厳原町)<城跡の石垣、奥は自衛隊>

 

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