「鬼ノ城(きのき)」(岡山県総社市)の続きとなります。

 

前編 https://ameblo.jp/highhillhide/entry-12571839697.html

 

模擬で再現された「西門」(城内側から角楼から見る)

 

「第三水門」まで下り坂になりますが、坂に沿って敷石が続きます。これは何なのかパンフレットにも記載がありませんでした。「第三水門」は「第一・第二水門」の様な石積みではなく、土盛りがされた溝のようなものです。

 

敷石が続く坂

「第三水門」跡

 

「第三水門」を過ぎると再び展望ポイントに至りますが、その後方には、大きな石が並ぶ「内側列石」があり、また巨石もごろごろと転がっている箇所となります。展望ポイントでは、暫く見下ろせる「総社平野」を眺めていましたが、日暮れが迫ってくる様子が解りましたので、少々足早で進むことにしました。

 

「内側列石」

ゴロゴロ転がる巨石

「第三水門」と「第四水門」の間にある高石垣

「第三水門」と「第四水門」の間にある高石垣からのぞむ風景

 

「第四水門」跡の溝に架かる小橋を渡り「東門」跡に辿り着きました。「東門」も「懸門」形式で、「西門」や「南門」に比べて小ぶりで、丸柱を使用、正面に巨岩を置いています。

 

「第四水門」跡の溝

「東門」跡(懸門形式、西門と南門に比べて小ぶり)

「東門」跡

 

「炉」跡と「鍛冶工房」跡の場所があり、その辺りから北方向を見ると「屏風折れ」の高石垣が見えました。そこは、「第五水門」の近くにある展望スポットで、そこから左へ回り込んで10分程行くと「北門」跡があるようです。

 

「鍛冶工房」跡

屏風折れの高石垣

 

パンフレットにもよく写真が掲載されていて、是非見たかった「屏風折れ」の石垣を眺めることができたので凄く満足したことと、時計を見ると既に16時を過ぎていて何となく陽の光も弱くなってきたので、「北門」跡に行くコースを断念して、「礎石建物群」があるコースに方向を切り替えました。

第五水門跡の手前にある巨石

第五水門跡の手前からの遠望

 

「案内図」では、「らくらくコース」にはなっているのですが、木々の中を抜けていく道ですので、益々陽の光が少なく感じ、またすれ違う人も全くいないので大変焦りながらの行軍でした。

 

「礎石建物群」に辿り着いたときは、思わず「ホッ」としたのが本音です。少々土地が下りになっている所に向かって沢山の礎石が並んでいます。ここには、食料や武器が保管されていた7棟の高床式倉庫群があったそうです。

 

「礎石建物群」の高床式倉庫群礎石

 

更に、少し進んだ左手にも「礎石建物群」があり、そちらは役人が駐在した管理棟の礎石群だそうです。

 

「礎石建物群」の管理棟礎石

「礎石建物群」の管理棟礎石

 

そこを見て、いよいよ「西門」跡を目指して歩きますが、約10分弱もかかり「角楼」脇を通り、振り出しの「西門」跡に辿り着きました。

 

「各楼」跡(横方向からの攻撃を意図した特殊な防御施設)

「角楼」下の版築土塁

 

レンタカーを止めている「ビジターセンター」へ戻り、さあ! 「岡山駅」を目指して出発です。時間は16時半、もし当初計画の時間であれば 17時だったのですが、高梁を早く出られたことが功を奏しました。

 

「岡山駅」までのナビを最短設定したことから、再び細い道で山越えが有りビクビクしながらの走行でした。そして、「岡山駅」近くでは渋滞に巻き込まれ、タイムズレンタカーに岡山西口店に到着したのは18時前でした。

 

JR「岡山駅」には、18時20分頃に着きましたが、出発時間まで約1時間は、お土産探しと車内での夕食選びをしましたので、結構時間を取ってしまいました。通勤時間帯の乗車で、車内で弁当を広げるわけにもいかないので、コッソリと指で掴んで食できる「サボテンのカツサンド」を買い込み、19時27分発赤穂線経由の「播州赤穂駅」行の普通に乗りました。

 

案の定、車内は一杯のお客様で、私の横の座席が空いたのは、「播州赤穂駅」の3駅手前位でしたので、その間にサンドイッチを慌てて頬張りました。「播州赤穂駅」からは、新快速「野洲」行で、「姫路駅」で乗り換えることなく「大阪駅」まで運んでくれました。

 

この3日間の歩数約28千歩、距離にして16.5kmでしたが、そんな疲れもなく、2019年の「お城巡り一人旅」の打ち止めとなりました。

 

2020年初登城したのは「姫路城」「赤穂城」ですが、次回ブログは「赤穂城」を掲載したいと思います。

 

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