私がご飯を食べ始めて
ふと左側を見たら
いつもこの姿があった
「ももちゃんのご飯は?」
そう顔に書いてある
さっき食べたばかりでお腹いっぱいでも
一緒に「いただきます」しないと
気が済まないらしい
うさぎは懐かないなんて言ったの誰?
表情豊かで仕草でしっかり意思表示する
うさぎって意外とコミュ力高い、
とっても賢い動物なんだよ
ご飯ちょうだいの時は
この写真みたいに立ち上がって
しっかり目を合わせてきて
お口をもぐもぐさせてご飯を置く場所に
鼻でつんつんするんだ
昨日仕事の合間に少しだけ
母の様子を見に行った
2月に腰椎骨折した時には
他院で暴言を吐いて退院させられたので
心配だった。
元々は穏やかな性格なんだけど
認知症になってから言動が
荒くなってしまった
部屋に入ると
暴言の心配などないのはすぐ分かった
あまりにも元気がない
酸素マスクをしていても血中酸素濃度が低めだ
息が浅くて荒く
目に力がない
「もうあかんわ」
と言った
そうかもしれない
もちろん回復して欲しい
でも長くない気がする
悲しいけど苦しむ期間が長引かない方がいい
92年間生きてきて
本当に怒涛のような人生だった母
せめて最期は苦しまないで
すんなり旅立って欲しい
孫(ウチの娘)が医学部に合格した時
誰よりも喜んで
「叫びながら町中走り回りたい」と言っていた
小さい頃から節目節目の受験の度に
できる限りのサポートをしてくれた
中学受験の時は塾弁を作って
塾に送り込んでくれたり
大学受験の時は塾の費用を出してくれた。
まだ5回生で病院実習中なのに
ボケてしまってからは何度言っても
もう一人前の医師になったと思い込んでいる
毎週娘の顔を見る度に
「今日は患者さんたくさん来た?」と聞く
「私まだ学生だよ」と言っても聞いていない
「白衣着て颯爽と歩いてるとこ見たいわ〜」
が口癖だった
いよいよ旅立ちそうになったら
病室でその姿に着替えると娘は言っている
娘の大学の病院じゃないから
主治医の先生や看護師さんに
お願いしてみよう
紛らわしいから
入院の時の説明で
「趣味など好きなものがあれば
是非持ってきてください、元気が出ると思うので」
と言われた
趣味などない母
姉が用意したのはひとつだけ
家族旅行の時の写真だ
ベッドサイドのテーブルに
ぽつんと置かれている写真を見て
泣きそうになった
まだ若くて元気だった母
癌の闘病中でちょっとしんどそうな父
私たち家族と姉家族
娘は幼稚園児、今アラサーの甥は小学生
父が亡くなる半年前の最後の家族全員での
温泉旅行の時の写真だ
母の趣味は家族だったよな……
治療は病院におまかせして
私たちはとにかく足繁く通って
顔を見せるだけだ
今年はなんという年だろう
愛してやまない推しが亡くなり
愛するももちゃんが亡くなり
そして最愛の母が逝こうとしている
割と本気でお祓い行こうかなと思っている
