「ほう、そなたがわらわに問いかけてきた娘か」
わたしの目の前にはすらっとした長身の…モデルさんみたいな女の人だった。
でも人間じゃない…その背中には光る翼…これはマジカが収束した物みたいね…があるし、その眼には瞳の部分が無い。
デイドラと言うにはちょっと綺麗すぎるけど…アズラの領域にならこんなデイドラも居そうな気がする。
「してそなた、名は何と言う?」
「光里。竹内 光里」
「ほぅ!そなたが光里か!六花の娘の」
六花…お母さんの事?
「お母さんを知ってるの?」
「当然じゃろ?今はそなたにわらわの憑代を渡したようじゃが、それまではそなたの母上がわらわと共におったのじゃぞ?」
と言うことはやっぱりこの人が龍姫なのか。そうなれば確かにお母さんを知っていて当然だ。
でも刀の神霊にわたしのことを話したりしてたのかしら?あのお母さんが。
まぁこうしてみると喋り方は古風だけど割と取っ付き易い性格をしてるみたいね。
「やはりこうしてみると母子よのぉ…ほんにそっくり瓜二つじゃ」
でもこうやってお喋りしてれば良いのかしら?刀の神霊と交信することで刀を解放できるようになるって言ってたけど。
「して…こうしてわらわの領域に来たのじゃ…目的は当然、アレじゃろ?」
アレと言うのは多分刀の解放を指しているのだろう。わたしはそう判断すると頷く。
「ふむ。ならば少しわらわと旅をせぬか?そなたを見極める旅じゃ」
「わたしを見極める旅?」
「そうじゃ。旅は色々な事が起こるからの。そう言った場面でそなたが何をどう感じるのか、そしてどう行動するのか…見たいのじゃ」
そう言う事なら断る理由は無い。
「良いわ。旅でも冒険でも旅行でも行きましょ」
「うむ、では行くとするかの」
そう言うと龍姫はわたしの手を取り…そのままわたしは龍姫の中に吸い込まれてしまった!
「え?え!?えぇ!?何これ!?」
「おぉ?済まん済まん。いきなりすぎたかの」
何でも龍姫が言うに、わたしは今、刀の中にある龍姫の世界に「魂だけ」で来ているらしい。
その魂を龍姫自身の中に宿し、言ってみればわたしを憑依させた状態にしたと言うのだ。
へぇ…わたしも自分に何かの霊を憑依させることはあったけど、逆に憑依する側に回ったのはこれが初めてだわ。
憑依するってこんな感覚なのね…。
そしてわたしは龍姫の身体を貸りて、わたしが龍姫として旅をする。
龍姫はそれを魂の内側から観察するって言うことらしい。
ってことは今わたしは龍姫の視線で物を見ているのか…。
「で、旅って言うけど目的地とかあるの?」
「ふむ、そうじゃの。特に目的は無いが…取り敢えず近くに村があるから、そこに行ってみるかの」
こうしてわたしと龍姫の旅が始まった。
わたしの目の前にはすらっとした長身の…モデルさんみたいな女の人だった。
でも人間じゃない…その背中には光る翼…これはマジカが収束した物みたいね…があるし、その眼には瞳の部分が無い。
デイドラと言うにはちょっと綺麗すぎるけど…アズラの領域にならこんなデイドラも居そうな気がする。
「してそなた、名は何と言う?」
「光里。竹内 光里」
「ほぅ!そなたが光里か!六花の娘の」
六花…お母さんの事?
「お母さんを知ってるの?」
「当然じゃろ?今はそなたにわらわの憑代を渡したようじゃが、それまではそなたの母上がわらわと共におったのじゃぞ?」
と言うことはやっぱりこの人が龍姫なのか。そうなれば確かにお母さんを知っていて当然だ。
でも刀の神霊にわたしのことを話したりしてたのかしら?あのお母さんが。
まぁこうしてみると喋り方は古風だけど割と取っ付き易い性格をしてるみたいね。
「やはりこうしてみると母子よのぉ…ほんにそっくり瓜二つじゃ」
でもこうやってお喋りしてれば良いのかしら?刀の神霊と交信することで刀を解放できるようになるって言ってたけど。
「して…こうしてわらわの領域に来たのじゃ…目的は当然、アレじゃろ?」
アレと言うのは多分刀の解放を指しているのだろう。わたしはそう判断すると頷く。
「ふむ。ならば少しわらわと旅をせぬか?そなたを見極める旅じゃ」
「わたしを見極める旅?」
「そうじゃ。旅は色々な事が起こるからの。そう言った場面でそなたが何をどう感じるのか、そしてどう行動するのか…見たいのじゃ」
そう言う事なら断る理由は無い。
「良いわ。旅でも冒険でも旅行でも行きましょ」
「うむ、では行くとするかの」
そう言うと龍姫はわたしの手を取り…そのままわたしは龍姫の中に吸い込まれてしまった!
「え?え!?えぇ!?何これ!?」
「おぉ?済まん済まん。いきなりすぎたかの」
何でも龍姫が言うに、わたしは今、刀の中にある龍姫の世界に「魂だけ」で来ているらしい。
その魂を龍姫自身の中に宿し、言ってみればわたしを憑依させた状態にしたと言うのだ。
へぇ…わたしも自分に何かの霊を憑依させることはあったけど、逆に憑依する側に回ったのはこれが初めてだわ。
憑依するってこんな感覚なのね…。
そしてわたしは龍姫の身体を貸りて、わたしが龍姫として旅をする。
龍姫はそれを魂の内側から観察するって言うことらしい。
ってことは今わたしは龍姫の視線で物を見ているのか…。
「で、旅って言うけど目的地とかあるの?」
「ふむ、そうじゃの。特に目的は無いが…取り敢えず近くに村があるから、そこに行ってみるかの」
こうしてわたしと龍姫の旅が始まった。