モティエールの偽装殺人成功の報告を済ませると、ヴィンセンテから昇進をお祝いされた。
別にこんなところで昇進しても嬉しくもなんともないんだけど。
そして今後はオチーヴァから仕事を斡旋されることになると言う。
わたしはその挨拶を兼ねてオチーヴァを訪ねた。
「あら、御機嫌よう。待っていましたよ」
そう言うと一本の鍵をくれる。
何でも裏口の鍵らしく、これがあればもっと簡単に聖域に出入りできると言う。
「貴女の様な優秀な人が居てくれると助かりますね。何せ仕事は山の様にあるんですから」
そう言うとオチーヴァは仕事を三つ提示してくる。
「まずはこれからこなしてもらいましょうか」
そう言って示されたのは…帝都に住むアルトマーの男。
「彼の名はフェイリアン。帝都に住んでいるのですが、放浪癖があるようです」
その男についての情報はこれだけらしい。
珍しいわね。闇の一党の情報網ですら何も掴めないと言うのか。
それ故に探偵の様な立ち回りが必要になるだろう、とオチーヴァは言う。
「それと…帝都はフィリダの管轄です。奴に感付かれる事の無いよう慎重にお願いしますね」
フィリダと言うのは帝都で闇の一党根絶を掲げている言わば闇の一党の天敵らしい。
そいつに闇の一党が暗躍したことを気付かれるな、と言う。まったく面倒な話ね。
結局わたしは何も情報が無いので帝都へと向かう。
物乞いにお金を少し多めに掴ませてみたんだけど、それでもフェイリアンのことははっきりしない。
闇の一党も盗賊ギルドもその動向が掴めないって言うのはどう言う人なんだろう?
ただ物乞いはアルトマーのことならアルトマーに聞いてみたらどうかと言う。
何でもアルトマーは街ごとに交流会の様なモノを持っているらしく、お互いの事をある程度把握してるんだと言う。
ふぅん、そうか。
そうとなるとわたしはアルトマーと見るや誰彼かまわずフェイリアンの事を聞いて回る。
そしてタロス区の大きなホテルに宿泊している女性からようやくフェイリアンのことを聞き出すことが出来た。
何でも彼女はフェイリアンと親しい付き合いがあったんだけど、最近は疎遠になってしまったらしい。
そのきっかけは…スクゥーマ。麻薬だ。
フェイリアンはスクゥーマに溺れて酷い有様らしい。
最近はスクゥーマを求めて帝都中をふらつき、ロルクミールの家に入っていくのだとか。
そこで数時間過ごしていると言うから、中で何をしてるかは想像に難くないわね。
しかし…こんなの暗殺何てしなくてもほっとけば野垂れ死にそうな気がするんだけど。
まぁそれじゃ気が済まない人がいるってことか。
わたしはそのロルクミールの家を訪ねてみる。
…が返事はない。今は留守か。
なら待たせてもらおう。
いつここに来るのかは流石に分からなかったので、待ち伏せすることにした。
そして待つこと数時間。昼を過ぎた頃だろうか。
ふらふらとフェイリアンが入ってくる。
フェイリアンが扉を閉めた瞬間を狙って物陰から弓で一撃。
それで事は足りた。
「フェイリアンはシシスの足元で渦巻く闇の中を泳いでいる事でしょう。そして貴女の仕事は誰の目にも映らなかった」
オチーヴァはそう称賛すると報酬と特別褒賞をくれる。
「ではお疲れでしょうが、後二つですね」
まったく何だってそんなに殺人の依頼があるのよ。
別にこんなところで昇進しても嬉しくもなんともないんだけど。
そして今後はオチーヴァから仕事を斡旋されることになると言う。
わたしはその挨拶を兼ねてオチーヴァを訪ねた。
「あら、御機嫌よう。待っていましたよ」
そう言うと一本の鍵をくれる。
何でも裏口の鍵らしく、これがあればもっと簡単に聖域に出入りできると言う。
「貴女の様な優秀な人が居てくれると助かりますね。何せ仕事は山の様にあるんですから」
そう言うとオチーヴァは仕事を三つ提示してくる。
「まずはこれからこなしてもらいましょうか」
そう言って示されたのは…帝都に住むアルトマーの男。
「彼の名はフェイリアン。帝都に住んでいるのですが、放浪癖があるようです」
その男についての情報はこれだけらしい。
珍しいわね。闇の一党の情報網ですら何も掴めないと言うのか。
それ故に探偵の様な立ち回りが必要になるだろう、とオチーヴァは言う。
「それと…帝都はフィリダの管轄です。奴に感付かれる事の無いよう慎重にお願いしますね」
フィリダと言うのは帝都で闇の一党根絶を掲げている言わば闇の一党の天敵らしい。
そいつに闇の一党が暗躍したことを気付かれるな、と言う。まったく面倒な話ね。
結局わたしは何も情報が無いので帝都へと向かう。
物乞いにお金を少し多めに掴ませてみたんだけど、それでもフェイリアンのことははっきりしない。
闇の一党も盗賊ギルドもその動向が掴めないって言うのはどう言う人なんだろう?
ただ物乞いはアルトマーのことならアルトマーに聞いてみたらどうかと言う。
何でもアルトマーは街ごとに交流会の様なモノを持っているらしく、お互いの事をある程度把握してるんだと言う。
ふぅん、そうか。
そうとなるとわたしはアルトマーと見るや誰彼かまわずフェイリアンの事を聞いて回る。
そしてタロス区の大きなホテルに宿泊している女性からようやくフェイリアンのことを聞き出すことが出来た。
何でも彼女はフェイリアンと親しい付き合いがあったんだけど、最近は疎遠になってしまったらしい。
そのきっかけは…スクゥーマ。麻薬だ。
フェイリアンはスクゥーマに溺れて酷い有様らしい。
最近はスクゥーマを求めて帝都中をふらつき、ロルクミールの家に入っていくのだとか。
そこで数時間過ごしていると言うから、中で何をしてるかは想像に難くないわね。
しかし…こんなの暗殺何てしなくてもほっとけば野垂れ死にそうな気がするんだけど。
まぁそれじゃ気が済まない人がいるってことか。
わたしはそのロルクミールの家を訪ねてみる。
…が返事はない。今は留守か。
なら待たせてもらおう。
いつここに来るのかは流石に分からなかったので、待ち伏せすることにした。
そして待つこと数時間。昼を過ぎた頃だろうか。
ふらふらとフェイリアンが入ってくる。
フェイリアンが扉を閉めた瞬間を狙って物陰から弓で一撃。
それで事は足りた。

「フェイリアンはシシスの足元で渦巻く闇の中を泳いでいる事でしょう。そして貴女の仕事は誰の目にも映らなかった」
オチーヴァはそう称賛すると報酬と特別褒賞をくれる。
「ではお疲れでしょうが、後二つですね」
まったく何だってそんなに殺人の依頼があるのよ。