この前、実家にグリーンピースがたくさん届いて、わたしも1/3ほど入手してきたと書いた。豆ごはん以外のレシピを探そうと書いたのだけど、結局、豆ごはんだけで終わりそうだ。
だって、グリーンピースがメインになる、これといったメニューがなかったんだもん!
2合分を3回作れば消費してしまえる感じだから、全部豆ごはんにしてしまおうと思う。
と思っていたら、今度は実家にそら豆が届いたので、これもゲットしてきた。
グリーンピースもそら豆も、自分で買ってまでは食べる機会がない。
いや、そら豆は好きなので何度か買ったことはあるのだけど、直売所でお買い得だと思って買ってみたら、鞘は大きくて立派なのに中の豆は貧弱だったことが何度かあり、こりゃ鞘のゴミを買ってるのと同じだ!と思って買わなくなってしまった。
プロの農家が出荷しているそら豆なら、こんなことはないんだろうけどね。直売所は値段が手頃な代わりに、家庭菜園の延長のような感じで小遣い稼ぎをしている人が出してることが多いからね(うちの近所の直売所の場合)。
実家に届いたのはプロの農家さんが作ったものだから、とても立派なそら豆だ。
鞘ごとオーブントースターで蒸し焼きにして、塩をパラッと振って食べる。
ホクホクして美味しい。ビールが進む。
喜んで食べていたのに、こんなネット記事を見て驚いた。
知らないとヤバい!『そらまめを食べ過ぎると危険な理由』を栄養士が詳しく解説
えっ、なになに? そら豆を食べ過ぎたら危険なの!?
慌てて読み始めたのに、なかなか肝心のヤバい理由が書いてない。
やっと出てきたと思ったら、
お待たせしました!そら豆の食べ過ぎに注意が必要な理由を解説します。
多くの栄養成分を含むそらまめですが、そらまめ中毒というアレルギーを発症することがまれにあります。
発症すると発熱・黄疸、重症化すると命にかかわる場合もあると言われていますが、遺伝的な要因で発症することが多いそうなので日本での発症例はあまりなく、かなりまれです。
どんな食材も適量を守ることが大切です。今が旬のそらまめを美味しく食べましょう!
どこが「栄養士が詳しく解説」やねん、コラ!(怒)
気になったので、ネットで調べてしまったよ。
どうやら、「グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損症」という遺伝子変異を持つ人がそら豆を摂取すると、溶血性貧血を起こすらしい。
日本人にはほとんどこの変異はないけれど、国際結婚が増えている現在では、この変異を持つ人が増えてきているようだ。この遺伝子はX染色体上にあるので、男性に症状が現れることが大半らしい。
そら豆に含まれているビシンやコンビシンというアルカロイドが原因みたい?
記事タイトルで「詳しく解説」というなら、ここまでちゃんと記載してよね、全く!
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「植物ベースの食事」というのは、どういう食事のことを指すのだろう?
ベジタリアン、もしくはヴィーガン食をイメージしていたのだけど、違うんだろうか?
「植物ベースの食事」が糖尿病リスクを軽減 高血圧も改善 肝臓と腎臓を守る
「工業的に大量に生産された超加工食品や、糖質の多い多い高カロリーの食品を、植物性食品に置き替えると、効果を期待できる」なんて、そりゃそうだろうと思う。
「肉や乳製品などの動物性食品を食べるときは、野菜などの植物性食品も食べることが大切」というのも、そうだろうね、としか。
「動物性食品を控えろ(できれば食べるな)」ではなくて、「植物性食品も十分食べましょう」という食事が「植物ベースの食事」なら、わたしの食事も「植物ベース」じゃないかと思う。
この記事では、「糖尿病とともに生きる人は、医療機関で検査を定期的に受け、血糖やHbA1c、中性脂肪(トリグリセリド)、炎症のマーカーであるC反応性タンパク(CRP)、インスリン様成長因子(IGF)などの値に注意を向ける必要がある」としているが、IGF-1なんて通常は測定しないよねぇ。CRPでさえ、わたしは糖尿病内科では測定したことがないよ。消化器内科も受診するようになって、やっと自分のCRP値を知ったもん。
IGF-1は、血中リンの濃度が高い原因を調べるために1回だけ測定した。これ、前の担当医だから検査してくれたけど、今の担当医なら調べてくれなかっただろうな。
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「玄米」が糖尿病を改善 白米から置き換えて血糖上昇を抑制 「米ぬか」の健康機能を解明
「週に白米を5回以上食べている人が、うち2回を玄米に置き換えるだけでも効果を期待できる」
本当に?
信じられないなー
米ぬかが栄養の宝庫であることは、その通りだと思うけどね。
「食事でとった糖質は、体内でブドウ糖に変わり、小腸から吸収されるが、食物繊維はそのブドウ糖の吸収を遅くし、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる」
たしかに、急激な上昇は少し抑えられるかもしれないけど、ピークが後ろにずれるだけで、高血糖になることに違いはないよなぁ…
「週に白米を5回以上食べている人が、うち2回を玄米に置き換えることで、2型糖尿病のリスクを下げられる可能性がある」
ああ、なるほど。
発症のリスクを下げられる可能性がある、というわけね。
つまり、まだ糖尿病を発症していない人にはメリットがあるかもしれないということであって、すでに糖尿病になってしまった人のことではないわけだ。
いつも思うんだけど、「糖尿病のリスクを下げる」というのと、「糖尿病患者に効果がある」というのは、同義ではないよね?
でも、なぜかごっちゃにして議論されているような気がする。
糖尿病予備群の人には効果があっても、糖尿病患者にはあまり効果がないということだって考えられると思うんだけど。
わたしのβ細胞ちゃんにも、γ-オリザノールが効いてくれるかなー
「玄米に含まれるγ-オリザノールは、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵β細胞の、小胞体ストレスを抑制するという。
これにより、β細胞が減るのを抑え、さらにはその新生や再生も促し、インスリンの分泌を高める」んだって。
β細胞ちゃんが新生したり再生したりすれば、糖尿病が治るよね!
よし、どんどん玄米を食べようー!
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専門家は、低炭水化物ダイエットは科学に裏付けられており、健康の公平性をサポートすると述べている
と思えば、こんな記事もあるし…
「低炭水化物食は安全で栄養価が高く、米国人の食事ガイドラインの選択肢として含めるべきである、という専門家グループによるレビュー報告」ということだから、これは糖尿病患者に対するものではなく、一般人に対する食事ということのようだ。
耐糖能正常者であれば、わざわざ低炭水化物食にする必要はあるんだろうか?と思うけど、アメリカの場合は超肥満者が多く、その対策をするためには、低炭水化物食も戦略のひとつになるのかもしれない。
「低炭水化物ダイエットの定義として、1日あたり50~129グラムの炭水化物を含むものであるという合意に達した」
ここが一番重要かも。
低炭水化物食には定義がなく、これまで一般人コホートを対象にした観察研究では、エネルギー比で炭水化物40%未満を低炭水化物食と呼んだり、研究によってバラバラだった。
炭水化物50〜129gとなると、日本だと「スーパー糖質制限〜ロカボ」の範囲になる。これは低炭水化物食の定義として妥当なところだと思う。
まあ、一部の専門家グループがこんな提言をしたら、青筋立てて反対する別の一部の専門家グループもいるだろうね。そして、それぞれの専門家の後ろには、その主張を支持する一般人集団がついていて、お互い罵り合っているのだ。
ああ、面倒くさい。
植物ベースの食事が合うならそうすればいいし、玄米で血糖コントロールが上手く行くならそうすればいいし、低炭水化物食が合うならそうすればいいじゃない。
合う食事法を見つけられる人は幸せだよ。
玄米やもち麦、オートミールでは血糖値が爆上がりするし、かと言って糖質制限食でもそれなりに血糖値が上がってしまうわたしのような食事療法難民は、ただただ彷徨い続けるばかりだわ…orz