今日も猛暑日。

先日の記事で書いた、暑い日に合いそうな冷製スープを作った。

ブルガリアでよく食べられているという、タラトールというスープだ。

レシピは明治のサイトのものを参考にした。

 

 

分量はレシピの半分で。

これでも1人で食べるにはちょっと多かった。1/4の分量で十分だな。

あと、きゅうりのみじん切りがちょっと粗すぎたかな。摺り下ろすくらいの勢いで細かくした方がいいんだろうな。せっかくのクルミの食感が、きゅうりのみじん切りと区別できなかったよw

 

先日の記事で「ディルが売ってない」と書いたのは大ウソだった。イオンでよくよく見たら、ちゃんと置いてあった。普段、ハーブ系を買うことがないから、目に入ってなかっただけなのね。てへぺろ

 

きゅうり1本分のみじん切りさえ終われば(これが地味に面倒くさい)、あとは材料を混ぜるだけ。簡単。

ヨーグルトの酸味があって、爽やかなスープだった。ほんと、暑い夏にぴったり。

ヨーグルトの種類が違えば、味わいが違ってくるんだろうな。

ブルガリアヨーグルトは少し酸味が強いと思う。わたしはそれが好きなので、いつもブルガリアヨーグルトばかり買っている。

 

ディルがたくさん余ってしまうのだけど、さて、ほかにどう使おう?

ポテトサラダに加えるレシピもあるみたいだから、おからポテサラに入れようか。

ハーブ系って、乾燥させたやつもだけど、どうしても使い切れずに古くなって捨ててしまうんだよねぇ。

困ったもんだ。

 

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過去記事に書いたように、リブレなどCGMによる平均グルコース値から推定したHbA1cのことを、「GMI (Glucose Management Indicator:血糖管理指標)」と呼ぶ流れになっているらしい。日本で使用されている初期モデルのリブレではまだ「推定HbA1c」の名称だが、すでに欧米で発売されている新しいモデルでは「GMI」が用いられているらしい。

 

 

「CGMの結果から推定したHbA1c」という呼び方は直感的で分かりやすいけど、「GMI(血糖管理指標)」と言われても、なんだかピンとこない。

日本でも新モデルのリブレが導入されたら、GMIという言葉が一般的になるのだろうか?

 

「HbA1c(あるいは「エーワンシー)」は糖尿病患者にとっては馴染みの単語なのに対し、「GMI」は全く馴染みがないし、アルファベットの略号って覚えにくいよねぇ。かと言って、「血糖管理指標」ってのも、ますます意味分からん。

けど、使い続けていくうちに一般的になっていくのかな?

 

 

やっと覚えたと思ったら、別の言葉に変更になるというのもややこしい。

「NAFLD: nonalcoholic fatty liver disease(ナッフルディー、もしくはナッフルド)」とは、「非アルコール性脂肪肝疾患」のこと。大量にお酒を飲んでいないのに脂肪肝である場合、NAFLDだと診断される。

NAFLDが進行して非アルコール性脂肪性肝炎になると「NASH: nonalcoholic steatohepatitis(ナッシュ)」となる。

 

って、覚えたのに。

変更されるんだってさ。

 

NAFLD・NASHが名称変更!?新しい名称は…(要登録)

 

 

先日開催された欧州肝臓学会国際肝臓学会議(EASL-ILC)2023で、名称変更が発表されたらしい。

なんでも、以前から欧米ではNAFLDやNASHという用語が患者への偏見になるという声が上がっていたのだとか。

へー

 

英語の「fatty」は「脂肪の多い」という意味だから、「fatty liver」は「脂肪肝」で分かりやすいと思うのだけれど、日常場面では「fatty」は「デブ」という意で使われることが多いのかもしれない。なので、偏見につながるというのは理解できるかも。

 

さらに、「nonalcoholic」も「非難されている」と感じるという意見が多いのだそうだ。これはなんでだろう? 「alcoholic」なら、アルコール依存症のようなイメージがあるから偏見につながりそうだけど、「nonalcoholic」もダメなのか。

この辺は英語ネイティブじゃないと理解できない感覚なのかなぁ?

 

で、新しい名称は、

NAFLD → MASLD: metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease

NASH → MASH: metabolic dysfunction-associated steatohepatitis

 

NASHはMASHに変わるだけなので、「ナッシュ」を「マッシュ」と覚えればよさそう。

NAFLDは「ナッフルディー」から「マッスルディー」? うーん、なんか筋肉関連の言葉みたいで、肝臓のことだとピンと来ないかも。

 

疾患の名称変更と言えば「糖尿病」も取り沙汰されている。

「尿」という漢字が入っているのが嫌だという患者意見もあるそうで、これはNAFLDにおける「fatty」と同じような感覚かと思う。大人になってしまえば「尿」が入っていようがあまり気にならないけれど、1型糖尿病の子どもにとっては大きな問題になるのだろう。これは理解できる。

 

でも、アンケート調査によると、医師の6割が名称変更に反対してるんだよね。長年使用されてきた疾患名を変更するのは抵抗があるのだろうか。

 

これまで、痴呆症が認知症に、精神分裂病が統合失調症に、高脂血症が脂質異常症に変更された歴史があるのだが、なぜか糖尿病については抵抗勢力が強いようだ。ネットコメントを見ていても、糖尿病患者に「糖尿病」というレッテルを貼りたがってる人が多いように思う。「1型糖尿病だけ名称を変更すればいい」という意見をよく目にする。これはつまり、「糖尿病」という呼称に侮蔑の感情が込められていて、生活習慣病ではない1型には相応しくないが、2型には相応しい呼称であるという世間の認識を表しているのだろう。

 

わたし自身は「糖尿病」でも構わないし、「糖尿病患者」と呼ばれてもなんとも思わない。むしろ「糖尿病のある人」「糖尿病とともにある人」と呼ばれるのは落ち着かない気持ちになる。この辺りの感覚は、2型と1型で違うのかもしれない。

 

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学会が取り組み、ランチョン弁当の廃棄問題(要登録)

 

 

学会の学術集会では、ランチタイムに企業が主催するランチョンセミナーというのが開催される。基礎系の学会であれば、セミナーを主催している企業が作っている試薬や測定機器を用いた研究を紹介する。臨床系の学会なら、主催している製薬会社の薬剤を紹介したり。同じ時間に並行していくつかのセミナーが開催されるので、自分の興味のある企業のセミナー会場に行くことになる。

 

ランチタイムということで、会場の入り口では昼食が配布される。それを受け取り、席で昼食を摂りながら発表を聴く。

 

わたしのバックグラウンドは基礎系の分子生物学なので、最初のころは基礎系の学会しか参加したことがなかった。ランチョンセミナーで配られる昼食といえば、サンドイッチが定番だった。片手でつまんで簡単に食べられるから、ああいう場にふさわしい食事であり、ちょっと安っぽいものの、無料だしこんなもんかなと思っていた。

 

ところが。

とある臨床系の学会に酸化するようになって、認識が一変した。

ランチョンセミナーの昼食は、とても豪華な幕の内弁当だったのだ!

うわー、基礎系と全然違うー さすが医者と製薬会社の学会だわー

感動しながら食べたものの、あとで「これも薬価の一部か」と気づき、「もっとコスト削減しろよ!」と思ったのだった。

まあ、昔は接待攻撃がすごかったのが、今はかなりなくなっているようだから、それなりに改善してるんだろうけど。

(ランチョンセミナーの存在自体、学会運営を製薬企業に負担させている証だとして、そのような関係性を批判する意見もあるようだ。医者と製薬会社が強く結びつきすぎるのはたしかにどうかという気がするけど、基礎系の場合でも試薬・研究機器メーカーにスポンサーになってもらうのもよくないことなんだろうか? スポンサーを排除するとなると、年会費・学会参加費がかなりの高額になってしまうのかな?)

 

で、そのランチョンセミナーで用意される弁当のうち、4割が廃棄されてるんだって!

 

フードロス削減のため、8月4日に開催される日本心血管インターベンション治療学会 第31回学術集会では、弁当は事前予約制にしたらしい。

 

へーっと思ったけど、ネットで「ランチョンセミナー弁当」で検索すると、いろんな学会で事前予約&チケット引き換え制になっているようだ。すでに取り組んでいる学会が多いのね。

 

わたしの知識は、もう20年も前のことだからなー

ランチョンセミナーを巡る事情を始め、いろいろ変化してるんだな。

学会参加の証明も必要になったんだねぇ。そりゃ、言われてみたら、出張費が出てるのに学会に参加せずに遊んでいたらダメだもんな。でも、20年前は(少なくともわたしが所属したところでは)証明なんて必要なかったもんなー