HbA1cが7.4 %になって怒られてしまったので、
次回の診察までには下げてやろう、と思った。
でも、具体的にどう取り組むのか
よく考えないままに時間は過ぎていった。
とりあえず、飲んでも美味しくないことが判明したので、
ビールはノンアルも含め完全に断つことにした。
それにしても、あれだけ毎晩飲んでいて、
消費税が上がるたびに「今度こそ止めるぞ」と思いつつ、
逆に量が増えていったビールなのに。
意外と簡単に止めることができて拍子抜けである。
よく、ヘビースモーカーだったのに、
病気をしたら煙草がマズくなって止めた、とか聞くが、
ほんまかいな?と半信半疑だった。
自分の身に起こってみて、こんなこともあるんだなぁと納得できた。
次の診察までの37日間、
血糖値の結果は、以下の通り。
持効型インスリンを10単位、GLP-1受容体作動薬、
メトホルミン500 mg(朝夕)を使用している。
朝食前 84 - 105 平均値 96.5 中央値 94.0
夕食前 93 - 298 平均値 160.4 中央値 154.5
それなりに心を入れ替えたので、
朝食前の測定が復活した(それでもサボりがちだが)。
2月の結果は… HbA1cは7.3 %
あらら、0.1ポイントしか下がってない…
微妙な下がり方だが上がったわけでもないので、
医師からは特になにもコメントはなし。
この医師は糖尿病学会の専門医なのだが、
正直、糖尿病患者の食生活などについて指導する気が見られない。
数値が悪ければ「どないしとったんや?」、
数値が良ければ「よう頑張ったな」、それだけ。
多分、あまりに血糖コントロールが悪い患者は、
市立病院の講座や教育入院に送り込んで、
そこで勉強してこいということなのだろう。
それでなくても患者が多い田舎の開業医、
管理栄養士を雇っているわけでもなく、
栄養指導とかするマンパワーがないことは見ていて分かる。
この日は血糖値以外の検査も行った。
LDLコレステロールが132と正常範囲だがちょっと高め。
貧血関連は低値ながらも正常範囲、
肝機能も正常など、大きな問題は特になかった。
市立病院でも血糖値以外の検査はしていたのだが、
なぜか脂質の検査がなかった。
糖尿病だと脂質の検査も必須だと思っていたのに。
クリニックの医師も不思議そうにしていたが、
ほんと、なぜだったのだろう…?
次の診察までの33日間、血糖値は以下の通り。
朝食前 75 - 105 平均値 88.0 中央値 87.0
夕食前 98 - 224 平均値 142.0 中央値 143.0
この頃から、食事後の頭クラクラ、ふらふらがマシになってきていた。
相変わらず軽いふらつきは感じるものの、
吐き気までするようなことはなくなった。
なので、雨が降っていなければウォーキングすることにした。
40分、約3キロを歩く。
体を動かすのは好きじゃないが、
歩くのは割と好きだ。
家の外に出るのが億劫で引きこもりがちだけれど、
いったん出てしまえば歩くのはそれなりに楽しい。
ところが、歩き出してみて気がついた。
すごく体力が落ちている。
平坦な場所なら大丈夫だが、少し上りが続くと途端に息が切れる。
下手をすると軽く目眩がしてふらついて倒れそうになるので、
無理せず立ち止まり、ときには座り込んで休憩しながら歩いた。
さて、HbA1cを下げることができただろうか…?
3月の結果は、HbA1c 6.9 %。
0.4ポイント下がって、7 %未満になった。
医師から「よう頑張ったな」の言葉をもらうことができたのだった。