ジャクソン・ブラウン3/22広島公演曲間トーク&セットリスト 

 

ジャクソンはヒロシマには特別な想いがあるんです(最後の方の中国新聞の取材をご参照)。近年必ず広島公演を行ないます。

そして広島では必ず演奏するのが「The Crow On The Cradle」。この歌はイギリスの詩人シドニー・カーターによる反戦歌で、ジャクソン・ブラウンは1979年のNo Nukes コンサートでグラハム・ナッシュとともに歌いました。先日惜しくも亡くなったデヴィッド・リンドレーとの2006年のライヴ盤『ラヴ・イズ・ストレンジ』にも収録されています。

 

以下3/22ジャクソン・ブラウン広島公演(JMSアステールプラザ大ホール)の曲間トークとともにレポートとセットリストです

 

<ジャクソン・ブラウン広島公演@JMSアステールプラザ大ホール>

18:30頃、予定通りに登場。観客の皆さんは既に総立ち。

ジャクソンさんも「ヒロシマ―!」とあいさつ。

 

①Before the Deluge  from 『Late For The Sky』 (1974)

 

Thank you!と言って、そのまま次の曲へ。

 

②I’m Alive  from 『I’m Alive』 (1993)

 

「Thank you!」

するとファンの一人から「Little Soon To Say!」とリクエストが飛ぶ。

ジャクソンさん一瞬聞き取れず「What?(何?)」と聞きかえし、

ファンが再度「A Little Soon To Say!」と叫ぶと聞き取れたようで

「Oh, Okay…」と言いつつ「後でやるから待ってて」とジャクソンさん。

そして「後でリマインドしてね?」と言って次の曲へ。

 

③Never Stop  from 『The Naked Ride Home』 (2002)

 

「アリガト」

するとまた別のファンが別の曲をリクエスト。

が「さっきの『A Little “too” Soon To Say』(タイトルを微妙に間違える)をどこでやるかまだ考えてるから…」と言いながら、「みんな『A Little Too Soon To Say』って言ったりするけど

『A Little Soon To Say』なんだよ。僕も言っちゃうけどね」と言ってみたり。

ちょっとポロポロアコギを引きながら

「これはとても古い曲だけど…前も広島で演奏した曲で、今夜も君たちのために歌うよ。これは核兵器についての曲でシドニー・カーターによって書き直されたものなんだ。“The Crow On The Cradle”」

 

④The Crow On The Cradle

⑤The Barricades Of Heaven  from 『Looking East』 (1996)

 

「ドウモアリガトウ。」

少し間をおいてファンが「Mr. Browne, don‘t forget FUKUOKA, too! (福岡のことも忘れないで!)」と叫ぶが、残念ながらご本人よく聞こえずw

気を取り直して「今夜は、最近亡くなってしまった僕らの友人2人、Jeffrey YoungとDavid Lindleyに捧げます」と言って次の曲へ。

 

⑥Fountain of Sorrow  from 『Late For The Sky』 (1974)

 

「Thank you, アリガト」と言って、Jason CrosbyとMason Stoopsを紹介。

「日本で演奏できて本当にとても嬉しいよ。そして広島にも戻ってこれて嬉しい。家族や友達も羨ましがっているよ」といいながら「そういえば今日は野球の試合があったよね?おめでとう!」とWBCで優勝した日本を祝福。観客から大拍手がわきました。

 

⑦Rock Me On The Water  from 『Jackson Browne』 (1972)

 

「Thank you」そしてGreg Leiszの紹介。

「次の曲は、GregとJeff Youngと一緒に書いた曲“Downhill From Everywhere”だ。」

 

⑧Downhill From Everywhere  from 『Downhill From Everywhere』 (2021)

 

「Thank you。この曲は、唯一David Lindleyと一緒に書いた曲なんだ。実のところ、彼は僕の全ての曲に貢献してくれたんだ。共同ライターみたいな感じでね。だから、彼がいなければなかった曲がたくさんある。必ずしも一緒に座って曲をかく必要はなかった。彼が先ずやってみせてくれて、曲が出来上がっていくんだ。次の曲は愛に目覚めることについての曲で“Call It A Loan”」

 

⑨Call It A Loan  from 『Hold Out』 (1980)

 

「これもまたかなり古い曲なんだけど、僕の息子が、彼の母親のために書いたこの曲を友達の彼女か奥さんのために歌うので習いたいと言ってきたんだ。そこから名づけられた“Linda Paloma”」

 

⑩Linda Paloma  from 『The Pretender』 (1976)

 

「ドモアリガト。Thank you so much!」

 

⑪Here Come Those Tears Again  from 『The Pretender』 (1976)

 

「Thank you, Thank you so much, ドモアリガトウ。これからちょっと休憩に入るから、またあとで会おう」と言って15分間の休憩へ。

 

(15minutes Break)

 

20:00数分前に「アリガト」と言いながら戻ってくる。

そしてステージ前方中央にジャクソンさんと並んで立つ、長年バック・ボーカルを務める2人Chavonne StewartとAlethea Millsを紹介し、次の曲へ。

 

⑫Until Justice Is Real  from 『Downhill From Everywhere』 (2021)

 

「Thank you!」するとファンが「Welcome to Hiroshima!」とさけぶも、またご本人聞き取れず。

隣にいたChavonneさんが耳打ちして「あぁ、そうか」と理解したご様子。そして「広島はとても興味深いところだ」と一言。

そして持っている楽器を弾きながら「これはメキシコの楽器『ビウエラ』というんだ。次の曲は“The Dreamer”」

 

⑬The Dreamer  from 『Downhill From Everywhere』 (2021)

⑭The Long Way Around  from 『Standing In The Breach』 (2014)

 

次の曲用のギターを待つようなそぶりを見せるが、ギターテックがなかなか来ず、セットリストを見て「あっ。」とご本人。苦笑いしながらピアノへ移動。次の曲を勘違いしていた模様。

 

⑮Sky Blue and Black  from 『I’m Alive』 (1993)

 

「Thank you」

 

⑯Bright Baby Blues

 

「Greg Liesz」とGregを再度紹介。

「次の曲はさっきリクエストされた曲だ。」と言って“A Little Soon To Say”へ。

 

⑰A Little Soon To Say

 

「アリガト。Thank you」と言ってピアノへ。

 

⑱Doctor My Eyes  from 『Jackson Browne』 (1972)

※会場が大拍手で盛り上がる。

 

「アリガト」

 

⑲Late For The Sky  from 『Late For The Sky』 (1974)

 

「Thank you, アリガト。」といってリズムセクションのドラマー・Mauricio Lewakとベース・Bob Glaubを紹介。

 

⑳Pretender  from 『The Pretender』 (1976)

※「ヒロシマ、Thank you!」と言いながら歌い始める。

 

「Thank you so much, ヒロシマ!温かく迎え入れてくれてありがとう」

 

㉑Running On Empty  from 『Running On Empty』 (1977)

※観客はもちろん総立ち、大手拍子で大盛り上がり。

 

「ヒロシマ!Thank you so much!」と言ってバンドを再度紹介。

そして最後にまた「ドモアリガト」と言って一度ステージを去る。

 

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アンコールで戻ってきてしっとりとした雰囲気の中、先ず本人だけがピアノに。

 

㉒Load Out/Stay  from 『Running On Empty』 (1977)

※Stayの途中から観客も立って大手拍子。ジャクソンさんが観客に歌うよう促したり。

 

「さて…」と言って「次はGlenn Freyと作った曲を歌うよ。みんなも一緒に歌ってほしい。大声でね。」

 

㉓Take It Easy/Our Lady Of The Well  from 『For Everyman』 (1973)

 

「アリガト、Thank you so much!ヒロシマ!また会おう!」

と言って全員で丁寧にお辞儀をして幕を閉じた。

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ジャクソンの広島への想いはこちらのインタビューを見ていただけるとわかると思います。素晴らしいインタビューですので是非!

 

「核兵器を人間に対して使った国は、唯一アメリカだけだ。広島はぼくにとって、とても重要な街だ。核兵器がどれほどの破壊力があるものなのか、平和記念資料館を訪れるとそれを目の当たりにできる。確かに、戦時下の出来事で、国家間にできた分断はどうしようもなく大きく、憎悪の気持ちもあっただろう。でもね、人が密集した、子供や老人を含めた一般市民が暮らす街に原爆を投下するという判断をくだしたことは、〈それが戦争というものだ〉では済まされないことだ。そしていま、ロシアが、〈おれたちに手を出すな、お前たちと同じ核兵器をおれたちも持っている。使う覚悟がある〉と言っている。核の脅威を人はなかなか想像できない、それが問題なんだ。皆、そんなことが自分の国に起きるとは思っていないからね。だけど、世界に一つだけ、そんな破壊を、悲劇を実際に体験した国があることを知り、それを忘れないことがとても重要だと思う。毎年、広島と長崎の原爆記念日には追悼を捧げている。二度と、絶対に繰り返されてはならないことだし、亡くなられた方への敬意を込めてね」

 

中国新聞でも

[ヒロシマの声 NO NUKES NO WAR] 人類なき星にするのか シンガー・ソングライター ジャクソン・ブラウンさん(74) =米国在住

 

 

こちらではジャクソンの音声を字幕入りで

 

ジャクソン・ブラウン ジャパンツアー2023 

【大 阪】  3/20(月) フェスティバルホール  

【広 島】  3/22(水) JMSアステールプラザ大ホール 17:30 開場/18:30 開演 

【名古屋】 3/24(金) 名古屋市公会堂 17:30 開場/18:00 開演  

【東 京】  3/27(月)・28(火) Bunkamuraオーチャードホール 17:45 開場/18:30 開演

【東京追加】 3/30(木) Bunkamuraオーチャードホール 17:45 開場/18:30 開演 

  

企画・招聘・制作 ウドー音楽事務所   

協力 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル   

公演ページURL https://udo.jp/concert/JacksonBrowne2023   

   

【最新アルバムを購入する/今すぐ聴く】     

https://JacksonBrowne.lnk.to/DownhillFromEverywhere   

     

【リリース・配信情報】      

最新アルバム     

ジャクソン・ブラウン|ダウンヒル・フロム・エヴリホェア 

    

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定価¥2,860(税抜価格¥2,600)     

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■高品質Blu-spec CD2仕様(日本盤のみ)     

■歌詞・対訳・解説付     

・対訳:中川 五郎     

・解説:五十嵐 正     

アナログ盤(輸入盤のみ)|デジタル配信:通常/ハイレゾ(96kHz/24bit) 


1 スティル・ルッキング・フォー・サムシング
2 マイ・クリーヴランド・ハート
3 ミニッツ・トゥ・ダウンタウン
4 ヒューマン・タッチ
5 ラヴ・イズ・ラヴ
6 ダウンヒル・フロム・エヴリホェア
7 ザ・ドリーマー
8 アンティル・ジャスティス・イズ・リアル
9 ア・リトル・スーン・トゥ・セイ
10 ソング・フォー・バルセロナ    

   

【ジャクソン・ブラウンプロフィール】       

1948年独・ハイデルベルクに生まれ、カリフォルニアにて育つ。68年にニッティー・グリッティー・ダート・バンドに参加後、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジでティム・バックリーやニコと活動。再びカリフォルニアに戻り、バーズとリンダ・ロンシュタットに曲を提供。その後アサイラム・レコードと契約。72年のデビュー・アルバム『ジャクソン・ブラウン』は高い評価を受け、シングル「ドクター・マイ・アイズ」はトップ10ヒットとなった。イーグルスのデビュー・ヒット「テイク・イット・イージー」のソングライターでもあり、『レイト・フォー・ザ・スカイ』(1974)、『プリテンダー』(1976)、『孤独なランナー』(1977)、初の全米1位を獲得した『ホールド・アウト』(1980)等など傑作・名作アルバムは数知れず、当時成熟期に入ろうとしていたロック・シーンに於いてシンガー・ソングライターというスタイルを確立した。2014年の『スタンディング・イン・ザ・ブリーチ』まで、これまで14作のオリジナル・アルバムをリリース(他ベスト盤、ツアーCDなど)。人生に対する真摯な姿勢に裏打ちされた、詩情あふれる内性的な歌詞と繊細でメロディアスな歌の数々でローリング・ストーン誌から“史上最も偉大なソングライター”の一人に選出され、現在もアメリカを代表する偉大なるシンガー・ソングライターとして人々の心の奥深くにまで届く音楽を送り続ける2004年ロックの殿堂入り2007年にはソングライターの殿堂入りも果たしている。2018年には、世界平和、環境の調和、社会的正義への彼の才能を活かした長年に渡る多大な貢献に対して、音楽家として初のガンジー・ピース・アワードが授与された。 2021年3月には、アルバム『レイト・フォー・スカイ』(1974年)がアメリカの国家保存重要録音登録制度(National Recording Registry)に登録され、米議会図書館に“文化遺産”として永久保存されることになった。  

https://www.sonymusic.co.jp/artist/JacksonBrowne/profile/   

      

【関連ページ】
海外オフィシャル www.jacksonbrowne.com    

日本オフィシャル https://www.sonymusic.co.jp/artist/JacksonBrowne/