【BeatleDNA裏話：第17回】ブルウ＆マイク・ヴァイオラとL.E.O.＆メジャーレーベルズ

BeatleDNAコンピ第二弾『Power To The Pop2』（9/8発売）を発売に至る裏話連載企画、【BeatleDNA裏話：第1７回】は二人の天才POP職人、ブルウとマイク・ヴァイオラ、そして彼等２人がタッグを組んだ２つのバンドL.E.O.とザ・メジャー・レーベルズについて。

この２人はBeatleDNA企画では欠かせない核となるアーティストなんですね。個人的に最も知って欲しいアーテイストで、いろいろやりとりして、とっても近い存在なのが、ブルウとマイク・ヴァイオラ。この二人の天才ポップ職人が作る曲、昔から大好きでした。そして、こんなに素敵な曲がたくさんあるのに、彼らを知らないなんてもったいない。もっともっと知って欲しいってことがBeatleDNA企画のもう一つのテーマだったんです。

ブルウは元々ソニーで一枚アルバムを出してました。２００３年の『レッドヘッド』です。当時僕の部門でジョン・メイヤーを中心としたAWAREというレーベルを扱ってまして、ブルウはそこからのリリースでした。最初聞いた時から、もう彼のPOPマジックの虜。『Power To The Pop』第一弾の方にも入ってる「クッド・ビー・ワース」が最高でした。

当時プロモ来日までさせて盛り上げました。直接の担当ではなかったですが、会社の社員食堂でショーケース・ライブをやることになりまして、手作り感満載ではありましたがたった一人で音を重ねていく、今で行くとエド・シーランあたりがやってるあのスタイルの走りともいえる、驚愕のライヴでした。思い出としては、僕はそのショーケースの司会役で、ブルウのトレードマークのもみあげを付けて、タキシードに蝶ネクタイで、今から考えるとなかなか恥ずかしい恰好で盛り上げ役をやっておりました。今回契約進める際、「覚えてる？」なんて話をしたら、しっかり覚えててくれて、嬉しかったですね。、

マイク・ヴァイオラも実はソニーからリリースしてまして、『フォーリング・イントゥ・プレイス』（１９９９年）は当時担当しておりました。その頃からのファンなんですよね。特に大好きだったのがCandy Butchers名義の『Hang On Mike』。全部良い曲、配信・ストリーミングでも聞けますので是非聴いてほしい名盤です。

再生・試聴はこちら

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来日した時にお会いして、新作出る時は是非声かけてなんて話もしてました。そして『Power To The Pop』第一弾の頃からやりとりして、日本独自企画でこれまでの活動を集大成した『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』や,新作の『ゴッドマフィン』と『The American Egypt』をカップリングした日本独自企画盤をリリースしました。『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』にはボーナストラックとして漫画家の浦沢直樹さんと構成作家の倉本美都留さんと一緒にやってるバンド、「MONAKA」の楽曲も入ってるんです。浦沢さんのコメントはこちら

●MONAKA「悲しきLA天国/Don't Want To Die In LA」はこちらで聴けます（ストリーミングリンク）

https://SonyMusicJapan.lnk.to/DontWantToDieInLAAW

【BeatleDNA第5弾】『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』1/22発売に際して日本のファンへのメッセージ到着！マイク・ヴァイオラが語る日本愛！ | マイク・ヴァイオラ | ソニーミュージックオフィシャルサイトソニーミュージックによるマイク・ヴァイオラ公式サイト。マイク・ヴァイオラの最新ニュースやリリース情報、ビデオ、ライブ・イベント出演情報、メディア情報などを掲載。

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そんなブルウとマイク、２人は友人同士で、これまでにもいろいろ一緒に活動することも多かったんですが、２人の天才POP職人が見事に融合してバンドとしても活動したのが”L.E.O.”と”メジャー・レーベルズ”.。この２つのバンドを『Power To The Pop２』に収録しました。

”L.E.O.”はその名の通りELO（エレクトリック・ライト・オーケストラ）へのオマージュ企画です。ジェフ・リン及びエレクトリック・ライト・オーケストラをこよなく愛する仲間が集まって結成した限定ユニットで唯一のアルバムが『アルパカス・オーグリング』（２００６年）。この中心メンバーがブルウであり、友人のマイク・ヴァイオラなわけです。

今回『Power To The Pop 2』にはLEO「ディストラクテッド」を収録しました。第一弾の『Power To The Pop』には.「グッバイ・イノセンス」が入ってます。どちらもELOはもちろんですが、ビートルズ愛をそこかしこに感じられる楽曲です。

そして、L.E.O.は発売された時から名盤と思っていた『アルパカス・オーグリング』にボーナストラックとしてブルウのベスト的選曲で１０曲プラスし、最新リマスターで発売する『アルパカス・オーグリング＋１０』もございます。『Power To The Pop２』と同時に9/8リリースしたので、こちらも是非聴いてほしいですね

ELOへの愛情に満ち溢れたオマーシュ・プロジェクト「L.E.O.」唯一の作品にボーナス・トラック10曲を加えた最新リマスター日本独自企画盤9/8発売！ | コンピレーション（洋楽） | ソニーミュージックオフィシャルサイトソニーミュージックによるコンピレーション（洋楽）公式サイト。コンピレーション（洋楽）の最新ニュースやリリース情報、ビデオ、ライブ・イベント出演情報、メディア情報などを掲載。

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２００６年L.E.O.のあと、２人の活動は.２００８年にブルウ、マイク・ヴァイオラ、そして二人のエンジニアとしてアルバム制作を手がけた、ダッキー・カーライルによるプロジェクト”メジャー・レーベルズ”へと結実していきます。その唯一のアルバムが『アクアヴィア』でそこから今回『Power To The Pop２』に「ヴェルヴェッティーン・クイーン」を収録しました。これもいい曲なんですよね～。なんとなくホワイト・アルバムを感じる楽曲です。

こちらは珍しいライヴ映像より

マイク・ヴァイオラ関連では『Power To The Pop 2』にマイクのヴォーカルをフィーチャーしたザ・ワンダーズの「すべてをあなたに（That Things You DO！）」も入れました。トム・ハンクスの初監督作品でもある同名映画のサントラからシングルカットされた、初期ビートルズを彷彿させる楽曲。

この曲はファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャーとマイク・ヴァイオラによる大ヒット曲です。残念ながらアダムは２０２０年３月にコロナで亡くなってしまいました。ちょうどマイクは新作のレコーディング中。亡くなったあとアダムに捧げる曲「ザット・シームズ・インポッシブル・ナウ」を書いて新作『ゴッドマフィン』に収録しています。アダムとマイクの関係性はこちらに書きましたのでもしよろしければ。