今年一年お世話になりました!今年最後はモービルで。
来年もよろしくお願いいたします。
 
【モービル・フィデリティ―アナログへの誘いVol.2】
いよいよ2017年も最終日を迎えました。昨日からご紹介しております"モービル・フィデリティ/アナログの魅力"をご紹介する企画ですが、お楽しみいただけておりますでしょうか?1970年代に米国西海岸に創立された、知る人ぞ知る老舗高音質リイシュー・レーベル。そのこだわりに満ちたアナログ・サウンドは、世界中の音楽ファンやオーディオ・ファンの心を魅了してきました。そして、この度ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルは、モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社からリリースされているソニー・ミュージックのタイトルの輸入盤の取り扱いを開始しました!
 
本日はその中から、ジャズの大御所=マイルス・デイヴィスの名盤をご紹介します。
  
Round About Midnight / Miles Davis
マイルス・デイビスのColumbiaからの第1弾となった記念すべきアルバム。ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)が結集した、第1期黄金クインテットによる鉄壁の演奏を収録。マイルスのミュート・トランペットのやさしい響きや、コルトレーンの端正なプレイ、楽器一つ一つの音が研ぎ澄まされ、鮮やかに甦ります。モービル・フィデリティの基本理念はオリジナルのマスターテープに刻まれた音を出来る限りそのまま伝えること。この考え方は創業メンバーであり、伝説的なエンジニアである故スタン・リッカー氏がカッティングを手掛けていた1980年代から、その後のエンジニア達に脈々と受け継がれてきたことです。余計な手を加えたりしていないので、決して派手な音とは言えないかもしれません。しかし音の広がりや奥行感が自然な形で伝わってくる、とてもアナログらしいサウンドを楽しむことが出来ます。このアルバムの内容が素晴らしいのは言うまでもありませんが、ジャズが当たり前にジャズらしく聴こえるこのアナログ盤には、数十年の時を経ても変わらないモービル・フィデリティの拘りの職人技が惜しみなく注ぎ込まれているのです。