5月13日(日)からロンドンのV&Aでピンク・フロイド大回顧展「Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」がスタートしました。これはもの凄そう!まずは速報としてさわりのレポートを。たくさんの展示物がありますが、その中でも一番興味深かったのが、学校でロジャーが教師から叩かれた「杖」!こちら、「叩かれた帳」とともに出てきたようで、これにはロジャーご本人もびっくり!これがなかったら『ザ・ウォール』は生まれてなかったのかも??
映像で報道しているところもありましたので、中はこんな感じのようです。やはりボウイ展と同じようなイメージで、さすがV&Aといった感じの素晴らしい展示内容になっている模様です。
NME
https://www.youtube.com/watch?v=pyWdBNDzNuU
イヴニングスタンダード
ロイター
http://www.reuters.com/article/us-music-pinkfloyd-exhibition-idUSKBN1851X9
こちらは彼らの故郷ケンブリッジの新聞のサイトでは360°で観れるようにも(画面の左右をいじってみてもらえればと)
http://www.cambridge-news.co.uk/news/cambridge-news/take-tour-pink-floyds-cambridge-13015256
レッド・カーペットの写真など
http://www.contactmusic.com/jimmy-page/pictures/5679676
詳細なものはまた追ってお知らせします
ピンク・フロイド大回顧展がロンドンV&Aでスタート!
ロジャー・ウォーターズが学校で叩かれた「杖」も展示。
5月13日、ロンドン、ビクトリア&アルバート・ミュージアム(V&A)にて、話題のピンク・フロイド大回顧展「Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」がついにオープンした。これに先駆け、5月9日、各国のプレスやVIPを招待して行われた内覧会には、ノエル・ギャラガー、ジミー・ペイジ、クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラー、映画「ザ・ウォール」に主演したボブ・ゲルドフら音楽界の重鎮が多数駆けつけ、展覧会のスタートを華々しく祝った。
当日はバンドを代表してニック・メイソンも参加。展覧会の実現に向けて献身的に協力してきたニックは「50周年を迎えたバンドのバースデー・パーティみたいだね」と語り、ピンク・フロイドの他の2人のメンバー、ロジャー・ウォーターズとデヴィッド・ギルモアが姿を見せなかったことに関しては、「どっかでケンカでもしてるんだろうね」と言って笑わせた。
Pink Floyd TMR@PinkFloydTMRNick Mason arrives at the exhibition to set up his famed Hokusai wave design painted drum kit.… https://t.co/ATv1QOxGwS
2017年05月02日 23:00
ピンク・フロイド大回顧展の内容は、バンドと長年協働してきたデザイナーと建築家が企画段階から参加しているため、とにかくスミからスミまできっちりデザインし尽くされていて、とにかく見事。サウンド・クオリティも素晴らしく、「オーディオとビジュアルでピンク・フロイドの世界に浸る体験を」というコンセプトがしっかり実現されていた。
まず入口のところでヘッドフォンを受け取り(見ている展示に即した音楽、音声が流れてくるボウイ展の時と同じシステム)、目の眩むサイケデリックな通路を抜けて、ピンク・フロイドの50年の歴史を辿る旅へと突入していく――。
展示はバンドの歴史とともにアルバムをリリース順に紹介していくという構成で、それぞれのコーナーに、関連のポスター、楽器、手書きの歌詞などがぎっしりと詰め込まれ、また、『対(TSUI)』のジャケットに登場する2つの見つめ合う像や、『アニマルズ』のジャケットのバタシー発電所の再現など、ジャケット・アートに関連した大型展示物も多い。
更に、最後には、超特大スケールのサラウンド・シネマが用意され、ピンク・フロイドがデビュー当時から試みてきた、音を映像の融合を体感することができるコーナーは圧巻。
面白い展示物としては、ロジャー・ウォーターズやシド・バレットが学校で先生から叩かれた「杖」が展示されている。『ザ・ウォール』の中の巨大な教師像は、この実在の教師がモデルになっており、ロジャー・ウォーターズは以前の記者会見でこのように語っている。
「展覧会ではいろいろ見たいものがあるが、とりわけ見たいのがその杖だよ。
当時の校長は体罰を何とも思ってなくて、やたらと杖をふるったんだ。
罰手帳というものも一緒に見つかってね、1956年のところに
『ウォーターズ、ケンカした罰で6回ムチ打ち』と記録されている。
なぜだか、ここに載ったことをすばらしく誇りに思うよ(笑)」
その他、シド・バレットの絵画作品や、円形スクリーン再現、ロック史を変えた機材の数々、そして、ニック・メイソンの“浮世絵デザイン”のドラムセットなども展示されている。
展覧会そのものが、緻密にしてダイナミックな一つのアート作品といえるものになっており、「驚愕のショー(5つ星付き)」(ガーディアン紙)、「夢のような思いつきがきっちりと企画され、美しく設計され、この上なく魅力的に構築された展覧会」(テレグラフ紙)とマスコミも大絶賛している。
ピンク・フロイド大回顧展「Their Mortal Remains」は10月1日までロンドンのビクトリア&アルバート・ミュージアム(V&A)で開催中。
ロジャー・ウォーターズは6月7日に25年振りの新作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』をリリースする。ナイジェル・ゴッドリッチ(レディオヘッド、ポール・マッカートニー、ベック、U2他)がプロデュースとミキシングを担当。現在の世界情勢、不穏な時代への断固たる意見表明であり、全世界へ激しく警鐘を鳴らす内容。『これは我々が本当に望んだ人生なのか?』と問いかける、『アニマルズ』や『ザ・ウォール』といったピンク・フロイドの往年の名作のテーマを受け継ぐものとなっている。ロジャー・ウォーターズは先日のピンク・フロイド展の記者会見でもこう語っている。
「音楽は人間にとってとても大切なものだ。
曲も歌詞も大切だ。音楽は個人の生き方に影響を及ぼす。
しかし、社会、政治にまで影響を与えられるか、それはわからない。でも、こう信じたい。
音楽、特にポピュラー・ミュージックは、良くないことに抗議するまっとうな手段であり、
ミュージシャンは声を上げる権利を持つ、と。いや、権利どころか義務だとさえ言える。
自分の思うところをきちんと主張しなければいけない。
いいから黙って音楽だけやってろと言われることがあるが、自分にはそれはできない」
●ピンク・フロイド大回顧展トレーラー
●ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」
会場:英ロンドン、ヴィクトリア&アルバート博物館
会期:2017年5月13日~10月1日
公式サイト:http://pinkfloydexhibition.com/
【商品情報】
ロジャー・ウォーターズ『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』
ROGER WATERS『Is This The Life We Really Want ?』
http://www.sonymusic.co.jp/artist/RogerWaters/
2017年6月7日発売 (海外6月2日発売) SICP-5425 \2400+税
<収録曲>
1. WHEN WE WERE YOUNG ホエン・ウィ・ワー・ヤング
2. DÉJÀ VU デジャ・ヴ
3. THE LAST REFUGEE ザ・ラスト・レフュジー
4 PICTURE THAT ピクチャー・ザット
5 BROKEN BONES ブロークン・ボーンズ
6. IS THIS THE LIFE WE REALLY WANT イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?
7 BIRD IN A GALE バード・イン・ア・ゲール
8 THE MOST BEAUTIFUL GIRL ザ・モスト・ビューティフル・ガール
9. SMELL THE ROSES スメル・ザ・ローゼズ
10. WAIT FOR HER* ウェイト・フォー・ハー*
11. OCEANS APART オーシャンズ・アパート
12. PART OF ME DIED パート・オブ・ミー・デッド
Produced and Mixed by Nigel Godrich
All songs written by Roger Waters
except “Wait For Her”(Roger Waters,Mahmoud Darwish)
*「WAIT FOR HER」の歌詞は、ロジャー・ウォーターズがパレスチナを代表する詩人マフムード・ダルウィーシュの『Lesson from the Kama Sutra (Wait for Her)』(翻訳者不詳)の英訳版にインスピレーションを得て書いたもの。
【関連情報】
●ピンク・フロイド映画『ザ・ウォール』を初公開から35年の時を経て、6月21日(水)東京と大阪のZeppにて、一夜限りのライヴ絶響上映決定!
ロジャー・ウォーターズ(元ピンク・フロイド)、25年ぶりの新作発売&ピンク・フロイド、デビュー50周年を記念して、ピンク・フロイド映画『ザ・ウォール』を初公開から35年の時を経て、6月21日(水)東京と大阪のZeppにて、一夜限りのライヴ絶響上映決定!
詳しくはこちら
http://www.110107.com/zepp-de-zekk
【リンク】
●ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」
http://pinkfloydexhibition.com/
●ピンク・フロイド公式
●ピンク・フロイド日本公式
●ロジャー・ウォーターズ日本公式
http://www.sonymusic.co.jp/artist/RogerWaters/
*ピンク・フロイド展:Photo by Akiko Shimizu