ロジャー・ウォーターズの25年ぶりの新作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』から「デ・ジャヴ」が先行公開となった。

 

 

 また、米TV番組「ザ・レイト・ショウ・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に出演し、同曲の生ライヴ・パフォーマンスを披露している。

 

 

 6月7日(水)にリリースとなる新作はナイジェル・ゴッドリッチ(レディオヘッド、ポール・マッカートニー、ベック、U2他)がプロデュースとミキシングを担当。スタジオ・アルバムとしては1992年発表『死滅遊戯』以来25年振りとなるもので、不安感、絶望感が渦巻くこの世界の紛争、危機、差別、環境、政治などへの怒りを込めた、この不穏な時代への断固たる意見表明であり、全世界へ激しく警鐘を鳴らすものになっている。『これは我々が本当に望んだ人生なのか?』と問いかける、『アニマルズ』や『ザ・ウォール』といったピンク・フロイドの往年の名作のテーマを受け継ぐものとなっている。
 
今回公開となった「デ・ジャヴ」は、ある種アルバムの根幹に流れるテーマを表現する曲。現実の世界への痛烈な皮肉と批判、何も変わらぬ失望感を訴えかける内容で、「もしも僕が神だったら・・・」と切々と“現実”をリスナーに突きつけ、問いかける。歌詞にはこんなフレーズも入っている。


「もしも僕が外国の上空を飛ぶ無人飛行機だったなら、家に誰もいなければいい、そんな風に願うだろう。・・・・まるでデジャヴ。陽が落ちて、僕は今もきみを思っている。失った愛の代償を数えながら」
 
アルバム収録曲の歌詞は非常に直接的で、「偵察機能付きの無人飛行機」「最後の難民」「サブプライムローン」「捕虜になったジャーナリストが見放される」「大馬鹿者が大統領に就任する」など、トランプ政権のことを彷彿させるものあれば、現代の世界情勢を表す言葉も数多く散りばめられている。

 

また、アルバムのサウンドは、随所にピンク・フロイドやロジャーの過去のソロ作品を彷彿させるものになっており、SEやストリングスもふんだんに取り入れたコンセプト作的なサウンド・コラージュ、まさに“ロジャー・ウォーターズらしい”作品といえるもの。


新作からはファースト・シングルとして「スメル・ザ・ローゼズ」が既に公開中。こちらは『炎~あなたがここにいてほしい』の「葉巻はいかが?」や『アニマルズ』の「ドッグ」などのピンク・フロイドの名曲を彷彿させる楽曲に仕上がっている

 


ロジャー・ウォーターズは最新インタビューでこう語っている。
「音楽は人間にとってとても大切なものだ。曲も歌詞も大切だ。音楽は個人の生き方に影響を及ぼす。しかし、社会、政治にまで影響を与えられるか、それはわからない。でも、こう信じたい。音楽、特にポピュラー・ミュージックは、良くないことに抗議するまっとうな手段であり、ミュージシャンは声を上げる権利を持つ、と。いや、権利どころか義務だとさえ言える。自分の思うところをきちんと主張しなければいけない。いいから黙って音楽だけやってろと言われることがあるが、自分にはそれはできない」
 
今年はピンク・フロイドのデビュー50周年となる記念すべき年。いよいよ5月13日から、英国V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)でピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」がスタートする。
 

●ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」トレイラー映像

 

 
■ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」
会場:英ロンドン、ヴィクトリア&アルバート博物館
会期:2017年5月13日〜10月1日
公式サイト: http://pinkfloydexhibition.com/

 

 【商品情報】
ロジャー・ウォーターズ『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』
ROGER WATERS『Is This The Life We Really Want ?』

2017年6月7日発売 (海外6月2日発売)  SICP-5425  \2400+税


<収録曲>
1. WHEN WE WERE YOUNG ホエン・ウィ・ワー・ヤング
2. DÉJÀ VU デジャ・ヴ
3. THE LAST REFUGEE ザ・ラスト・レフュジー
4  PICTURE THAT ピクチャー・ザット
5  BROKEN BONES ブロークン・ボーンズ
6. IS THIS THE LIFE WE REALLY WANT イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?
7  BIRD IN A GALE バード・イン・ア・ゲール
8  THE MOST BEAUTIFUL GIRL ザ・モスト・ビューティフル・ガール
9. SMELL THE ROSES スメル・ザ・ローゼズ
10. WAIT FOR HER* ウェイト・フォー・ハー*
11. OCEANS APART オーシャンズ・アパート
12. PART OF ME DIED パート・オブ・ミー・デッド
 
Produced and Mixed by Nigel Godrich
All songs written by Roger Waters  
except “Wait For Her”(Roger Waters,Mahmoud Darwish)
*「WAIT FOR HER」の歌詞は、ロジャー・ウォーターズがパレスチナを代表する詩人マフムード・ダルウィーシュの『Lesson from the Kama Sutra (Wait for Her)』(翻訳者不詳)の英訳版にインスピレーションを得て書いたもの。
 
【ツアー・スケジュール】 Roger Waters Us + Them North American Tour 2017
5月26日から「US+THEM」と題された大規模ワールド・ツアーを開始。北米だけで5月~10月までのロング・ラン・ツアーとなっている。巨大LEDスクリーンを使用した壮大なスケールのショウでは、PINK FLOYDの『狂気』『炎~あなたがここにいてほしい~』『アニマルズ』『ザ・ウォール』などの名作からの曲と共に新曲もプレイされる。
ツアー・スケジュール:http://www.roger-waters.com/tour.php

 

 【バイオグラフィー】
1943年9月6日生まれ。英国ケンブリッジ出身。英国を代表するプログレッシヴ・ロック・バンド、ピンク・フロイドの“頭脳”とも呼ばれ、ソングライター、ベーシストとしてだけでなく、数々の名盤アルバムのコンセプトを創造。1967年ピンク・フロイド・デビュー。『狂気』『炎~あなたがここにいてほしい~』『ザ・ウォール』他、歴史的名盤の数々を発表した。ロジャーのソロのスタジオ・アルバムは1984年『ヒッチハイクの賛否両論』、1987年『Radio KAOS』、1992年『死滅遊戯』があり、今回の新作は25年振りのものとなる。ソロ・ツアーとしては2006年「The Dark Side of the Moon Live」、2012年「The Wall Live」と大規模ツアー敢行し、興行収入で史上最も成功したツアーの一つとなった。ピンク・フロイドのデビュー50周年となる2017年、ピンク・フロイドの大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」が、ロンドンV&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)にて5月13日からスタートする。
 
【関連情報】
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詳しくはこちら

http://www.110107.com/zepp-de-zekk

 
【リンク】
●ロジャー・ウォーターズ・オフィシャル・サイト

http://www.roger-waters.com/

●ロジャー・ウォーターズ日本公式

http://www.sonymusic.co.jp/artist/RogerWaters/

●ピンク・フロイド日本公式

http://www.pinkfloyd.jp