ちょっと、いつもと若干毛色の異なる記事になりますが・・・。
28(金)に出席したある会議が、とても興味ある展開をしたので、ぜひその推移を書いてみたいのです。
地元の、とある共有林(総面積約12ヘクタール=約36,000坪)に関する、共有者18名の「全体集会」での出来事です。
共有林の将来はどうすべきか・・・そもそも先でどんな利益が想定されるのか・・まあ、テーマはいろいろとあったのですが、なんといっても大方の関心は、これまで少なくとも5年間、固定資産税(一括して集金人が払い、口数(こうすう)に比例して個々の共有者=以下、メンバー=が分担する)を滞納しているS氏が、滞納について、どう申し開きをするか・・そもそもこの全体会合に出て来るのか・・のただ1点にあったのです。
そもそもこのS氏、この共有林の滞納だけでなく、他の(さらに面積の広い)共有林でもハデに滞納していて、退会の瀬戸際に立たされており、さらにある地区で町内会長をしていたときの、町内会費着服疑惑・・はたまた連帯保証人に関連して裁判を起こされ、辛うじて敗訴をまぬかれた・・というツワモノ、こんな(比較的)規模の小さい共有林なんか相手にしないだろう・・したがって、滞納金も依然として支払わず、この日の会合にも出てこないだろう・・というのが、大方の見方でした。
ところが、会合が始まった直後、やや遅れてS氏は現れ、一同の表情には沈黙の「え~っ!」が浮かんだ。ところが、この会合を司会した集金人のM氏、まことに屈託のない笑顔で「ああ、Sさん、よく来てくださいました。どうぞ上のお席へ・・」と、明るく挨拶されるではありまえんか。
このM氏、前任者のY氏から集金人をひきついでからすでに5年も経つというのに、共有林の「そもそも」がさっぱり理解できず、それで集金そのものを躊躇しているうちにいつの間にやら5年の歳月が流れてしまい、周囲から、いわば尻を叩かれる形でやっと重い腰を上げ、「それでは、これまで5年間の怠慢へのお詫びをかねて、一度メンバー全員に集まってもらって、その「そもそも」について意見を伺い、ひいては、今後の共有林の処し方を、ある程度決めてしまいましょう」というのが、今回の全体集会の本来の趣旨でありました。
ところが、Mさんにとって不幸なことは、くだんのSさんが、当共有林の税金の分担金を5年間滞納していることだけでなく、前述の様に、他にもいろいろとトラブルを引き起こしている、いわば札付きのトラブルメーカーであることが発覚してしまったことでした。
それを知ってか知らずかの、この笑顔の対応・・一同一瞬あっけにとられたものの、「今夜は何かが起きるかも・・」と、ひそかに期するところがあったのです。
議事がかなり進んだところで、ようやくその「滞納問題」に話題が移り、メンバーの中でも有力者と目されている長老Hさんから「Sさん、あんたぁ滞納分を早ぉ払いんさいよ」という、さすがに長老ならではの、まことに直裁なる発言。
それに対してSさん、「すでに払いましたよ」と、ひとこと。
この、誰もが予想だにしなかった「爆弾発言」に、2度目の「沈黙のえ~っ?!」
(続く)