映画「シン・仮面ライダー」 | 観たり、聴いたりした事を、つらつらと。

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先月、妻と映画「シン・仮面ライダー」を観て来ました。

「新しいものを送り出したい、と考えている一方で、ノスタルジーも捨てたくないんですよ」
そう言う庵野監督は原作のダークさ、初代TVシリーズの怪奇色の強さやケレン味を残し、設定を現代風の解釈で丁寧に翻案しています。

ただ以前の「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と比べると、大衆受けしないマニアックさをいつも以上に感じます。
状況を長ゼリフで説明する事が多く、登場人物の背景を想像で補う様な所もあり、ともすれば不親切とも取られかねない作風です。
でも、僕はそれで良かったと思います。
TVシリーズの様に次から次へと怪人(オーグメント)が出現するので、話のテンポは良いですし、ライダーのかっこ良さは十二分に楽しめます。

冒頭のショッカー戦闘員とのバトルでは顔面を叩き潰し、血が飛び散るショッキングな映像で、仮面ライダーの暴力性を容赦無く描写。
人を容易く殺傷出来る力を持つ改造人間「バッタオーグ」となってしまった主人公「本郷猛」の苦悩を池松壮亮が好演しています。
ヒロイン「緑川ルリ子」(役:浜辺美波)と行動を共にし、次第に心を通わせて行く姿は儚く切ない。

僕が一番気に入ったのは「仮面ライダー第2号」の「一文字隼人」でした。
朴訥な本郷猛とは対照的なさっぱりとした性格ですが、男らしく哀愁を感じさせる佇まいで柄本佑は適役だと思いました。

こちらは入場特典のカード。

良い引きでした。

妻は大好きな「一番くじ」を今回も引いていました。

「ショッカーのコースターが欲しいんや。ハチオーグは好きだけど、蜂は嫌いだからコースターはいらんで」

・・・

・・・

「ハチオーグやないかい」

-終-