新年明けましておめでとうございます。
2023年が始まりました。
昨年は、国内外で色々なことがあった年でもあり、個人的にも変化の年になりました。
本年は世界平和を祈りつつ、自分自身の基盤を固めていきたいと願っております。
そして、この文章を目にしてくれる方々のご多幸を心よりお祈りいたします。
さて、わたしの年跨ぎのルーティンとして、NHKの『ゆく年くる年』を観て、その後にその年の初めにお香を焚きながら必ず聴く一枚があります。
それがこの一枚です。
バリの各部落のガムランチームが演奏しているものを収録した一枚なのですが、これが年の明けた夜中に厳かな空気感を漂わせてくれるのです。
除夜の鐘のそれと相通じるものがあり、20年以上自分に課した儀式です。
それぞれのトラックの最初のいくつかを簡単にまとめると、
1.ガムラン・ゴンクビヤール:バクシ・ングラヤン
バリで人気のあるガムラン・スタイルがこのゴン・クビヤール。華やかな音色とダイナミックな響きを生み出す、バリのポップミュージックといわれています(とてもPOPではありませんが)。
2.レゴン・クラトン
バリで最も華やかな芸能が、この愛のガムラン=スマル・プクリガンを伴奏に踊られる舞踊劇レゴン・ラッサム。演奏はもちろん、この曲を十八番とするタガス”グヌン”ジャディ。
3.ガムラン・ゴン・グデ:タヴ・トゥルより
バリのすべてのガムランの基になったといわれる大編成のガムランがゴン・グデ。現存する中で最も強大で、また伝統を保持しているのがバトゥール寺院。200名を超えるメンバーを擁し、かつては権力の象徴だったといわれるガムランの響きはまさに究極のメタル・ミュージックといわれています。
このような、荘厳な様々なガムランが16曲(1曲はケ・チャ)収められています。
ほんとうに、心地よい。
煩悩のクリーニングになります。