ドレッドヘアーと言えばレゲエだ。
わたしが東京時代に住んでいた街、江古田にはドレッド専門の美容室があった。
何を勘違いしたのか、一度だけその美容室に行ったことがある。
ドレッドにするにはそれなりに髪の長さが必要だ。
記憶が確かなら、当時のわたしは坊主頭だったはずだ。
何を血迷ったのか、ドレッドヘアー専門の美容室で坊主頭にしたのだ。
家でバリカンを使って坊主にしていたはずなのに、なぜその店に行ったのだろうか。
もしかすると、バリカンが壊れてしまっていたのかもしれない。
今みたいに1000円カットの店がまだなかった頃なので美容室か理容室に行くしかなかった。
確かに、レゲエにはドレッドの他に坊主頭のイメージもある。
そのイメージでその店に行ったのかもしれない。
しかし、その店はドレッドの店なのだ。
美容師も客もドレッドだ。
それなのに、わたしは坊主頭をオーダーした。
美容師はバリカンを取り出し伸びた丸坊主頭を刈りだした。
あっという間だ。
幾ら坊主でも、カット代は正規の値段だ。
なぜか損をした気分をしたのを憶えている。
そんな事を思い出したのも、この一枚を聴いたからだ。
国内外(企画は日本)のレゲエアーティストが同じトラックでジョイントしているコンピレーションアルバム『Indian Summer』だ。
1曲ずつ聴けば面白いが、トータルで聴いていると疲れてくる。
しかも、このアルバムになんの思い入れもない。
手元になぜあるかもわからない。
恐らく、好きなランキン・タクシーやシズラ、コブラ、ルードボーイ・フェイスがクレジットされているからだろう。
ただそれだけだ。
買ってから聴くのは2度目ではないか。
たまたま順番が回ってきたから聴いている。
ひたすら同じトラックで、ラガマフィンだ。
7曲目のシズラで少しひねりが入っている。
順番に聴くのは自分に課した課題だから仕方ないが、先に述べたようにこのアルバムになんの思い入れもない。
なぜ、これが手元にあるのだろう。
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