寝る時に音楽を聴きながら寝るのが物心ついた時からの習慣だ。
小学校の高学年から中学時代迄はNHK FMの『クロスオーバーイレブン』が睡眠導入剤代わりだった。
それ以降は、その頃に買ったCDをかけることが多い。
どんなジャンルでも聴くが、寝る時の音楽は音量が重要だ。
大きすぎてはいけないのはもちろんだが、小さすぎてもいけない。
シャカシャカいってるだけだからだ。
歳をとってくると、元々寝つきが悪いのにさらに悪くなる。
そうすると、音楽も微妙な音量にしないと気になって寝れなくなる。
シャカシャカいっているだけだからだ。
ちゃんとメロディーが聴こえていないといけない。
しかし、曲によってはいきなりドラムで派手に始まるヤツもあって、驚いてしまう。
同じCDでも、曲によって聴こえ方が違って聴こえるのでどの曲に音量を合わせればいいか難しいところだ。
そんな事ならいっその事聴かなければいいではないかと思わなくもないが、何せ習慣なのだ。それは出来ない。
今夜はなんとなく早く寝ようと思ったのだが、シャカシャカいっていて、結局眠気が飛んでしまった。
結局、いつものように書斎へ行くことになる。
そして、そこそこの音量で音楽を聴く。聴いている一枚はコレだ。
上質なソウルコンピレーションシリーズ”FREE SOUL”の和田アキ子のコンピレーションアルバムだ。
今では”和モノ”ブームが定着してきて、DJイベントでも和モノ特集イベントがあるが、その前はただの「懐メロ」としてしか取り扱われてこなかった。
しかし、ジャパニーズ歌謡曲でもノれるサウンドはある。
この一枚はそんな一枚だ。
このアルバムを選曲・監修しているのがピチカート・ファイヴの小西康陽だ。
和田アキ子と小西の関係はこのアルバムにも収録されている、『真夏の夜の23時』を小西がプロデュースしたところからの関係だ。
選曲されている曲はゴリゴリのベースを効かせたノリノリな曲が多い。
若い頃の曲が多いので、今の和田アキ子節はまだなりを潜めている。その分、素直に音楽が入ってくる。
小西のように『音』のカッコいい使い方が解っている人が選曲しているので安心して気持ちよく聴ける一枚だ。
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