Rip Slyme /『Tokyo Classic』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

音楽は『目に見えないインテリア』。
音楽は『耳から入れる薬」。
音楽マイスター「おと虫」の、音楽処方箋。
*紹介している商品は、画像をクリックするとameba picsで購入もできます。
音楽療法と心理学をブレンドしてあなたの心の浄化をサポートします。

これだけ暑いと人はともすると堕落する。

 

一日に必要最低限の行動しかしていない。

いや、最低限以下だ。

 

庭に雑草が伸びているのだが放置している。

 

涼しい時間帯にしようと思うのだが、その涼しい時間が無い。

広い庭では無い。

やろうと思えばそんなに時間はかからない。

しかし、やらない。

 

堕落しているのだ。

 

意識的に堕落しているのだ。

贅沢だ。

いや、暑さから命を守っているのだ。

言いすぎた。

 

やはり、単に堕落しているのだ。

明日は草むしりをしよう。

 

そんな日々を過ごしている夏。

やっと、夜になると幾分かすずしく感じる今宵、久しぶりに書斎に入ってみた。

そして、そんな今宵に相応しい聴いている一枚はコレだ。

 

日本を代表するヒップホップグループ、リップ・スライムの2002年にリリースした2ndアルバム『Tokyo Classic』だ。

 

『夏』のストーリーを上手く表した彼らの秀作で初のオリコン初登場1位を獲得した一枚だ。同日に出したSMAPのアルバムを抑えての1位ということをみても当時彼らの勢いがいかにあったかがわかる一枚だ。

 

『Tokyo Classic』『楽園ベイベー』『Funkastic』『ONE』という代表曲も本作に収められている。

 

スムースなトラックからファンキー、ジャジーでブルージーなトラックと幅の広いグルーヴを聴かせてくれる。

 

この年、この作品を引っ提げて、日本のヒップホップグループとしてはじめて武道館ライブを開催している。

 

兎にも角にも、夏の夜に聴くには最高な一枚で、日中のうだるような暑さからくるだるさを吹き飛ばして、シャキッとノリノリにしてくれるグルーヴがたまらない。

 

ラップの四人が素晴らしいのはさることながら、DJ FUMIYAのDJプレイが最高だ。

ヒップホップのセンスの肝というのはDJのセンスに如実に出る。

そういう点から言っても満点な一枚だ。

 

去りゆく夏をとどめおきたくなる一枚だ。

 

 

 

久しぶりに、新刊を出版しました。是非、一読いただけたら嬉しいです。