無性に食べたくなるものにインスタントラーメンがある。
具は面倒臭いので入れない。
しかし、何故か食べると翌日強い腹痛が襲う。
持病である『大腸憩室炎』だ。
大腸にできた袋状の憩室に炎症や宿便が原因でなるのだが、これがものすごく痛い。
この痛みに襲われる恐怖を持ちながら、インスタントラーメンを食べる訳だが、食べ終わって思うのは大して旨くないのにな。と、一人ごちるのだ。
日本の三大発ガンにも入っている大腸ガン、そして最近ブームの腸活。
どちらにしても食べない方がいい。
でも、喉元過ぎれば熱さ忘れずと言うように、暫くすると食べたくなる。
人間はジャンクに弱いのだ。
そんな訳で、夜も遅くにインスタントラーメンを食べて、この一枚を聴いている。
ジャパニーズ・レゲエ界の御大、ランキン・タクシーが1995年にリリースした3枚目のアルバム『Ruff Biz Today』である。
これだけ暑いと、レゲエが鉄板になる。
ランキン・タクシーの曲にはそれぞれテーマやストーリーがあり、しかもわかりやすいラップなので聴いていて面白かったり、納得したりと楽しめることが出来る。
ランキンパパのレゲエは唯一無二の世界観だ。
本作は全曲ジャマイカで録音している。
そのせいか、ジャマイカの日常を描いた曲が多い。
まるで自分がジャマイカにいるような気がしてくる。
すると、一生に一度の人生、楽しまなくちゃ勿体ないという気がしてくる。
飄々としたランキンパパのリリックや歌う姿を見れば、なにか窮屈になっている世界に生きる人に「肩の力抜けよ」と言われるような温かみがどの作品にも共通している。