立秋を過ぎて、暦の上では秋だが、毎日危険な暑さが続いている。
北陸東北の方では大雨で被害が広がっている。
ニュースを見ても、旧統一教会やコロナの再拡大、ウクライナ戦争と相も変わらず、明るくないニュースが占めている。
そして、今日は広島の原爆投下記念日だ。
子供の頃はもっとホットなニュースとして重苦しがったが特番を組んで取り組んでいた。
宿題で『夏休みの友』というのがあったが、その中に書かれていた広島、長崎の原爆投下の話が気を重くさせていた。
なので僕らの世代位までは核の保有は反対だと思っている人が多いのではないだろうか。
しかし、ウクライナ戦争をはじめ、中国と台湾の問題、北方領土の問題があぶり出しのように輪郭をハッキリさせてきた事で、『核』について陽炎のようにユラユラと話題の表舞台に現れてきた。
確かに大事な問題だ。だからこそ、議論を尽くすべきで、唯一の被爆国として世界に向かって発信する役目があるはずだと考える。
もし、ネゴシエーションが行われているならば、ガラス張りにして欲しい。
政治家だけで行われることは大変危険なのではないかと思うのだ。
そんな事を珍しく真面目に考えてしまったので、この一枚で中和しようと聴いている。
ランキン・タクシーの1994年にリリースしたベスト盤『全発言記録』だ。
ここに収められている曲の数曲は、今の社会に問題提起している曲が多い。
『ロック・ザ・スクール』などは思春期な学生たちが大人に提言する曲だ。
『誰にも見えない、匂いもない』は、原発の問題を皮肉って歌っている。原爆の問題が出ている昨今聴きに値する曲だ。
『信ずるものは・・・』”信ずるものは誰も、みんな騙される”と歌っている。”日の丸をハート型”に”国境があるから戦争、宗教”など、今の時代を憂国するようなメッセージを楽観的に歌い上げている。
重いテーマを皮肉ることにより、明るいレゲエのサウンドと相まって、能天気に聴こえるというのが逆にリリックが聴く者に刺さる。
重いことを重いままの状態でいたら辛いだけだ。こういう時はカラッと明るく頭を上げることが大事だ。
音楽好きの教科書。