Mondo Grosso /『Marble』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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今日も暑くなりそうだ。

 

政府が、タンス預金をあてにして、『投資』キャンペーンを始めた。

キャンペーンといってなにか貰える訳では無い。

 

「どうせ、使わないんでしょ。だったら投資しましょう」ということらしい。

 

『短期でみると儲けは少ない、もしくは元本割れするかもしれないが、長期で見たら儲かる確率が高いからさ』と言いたいらしい。

しかし、ここに日本が景気の悪い原因がある。

 

『利回りのいい投資先がない』

 

ほとんどの人はなんとなくそれがわかっているはずだ。

なので、将来に夢をモテない事が当たり前だと思っている。

 

政府の言っていることは、嫌味を込めて言うと『体のいい詐欺だ』。

 

ようは『安心』『安全』なんてもうないんだよということらしい。

だから、「どうせ、使わないんだったらさ、賭けに出てみなよ」と甘い言葉ではなくドブ臭い口臭で囁くのだ。

投資先が無いのに投資を促すのは何かしら魂胆があるに違いない。

騙されるのはゴリゴリだ。

 

そんなことを朝から考えながら書斎で珈琲を飲んでいる。

今流れている一枚はコレだ。

 

大沢伸一のソロ・プロジェクト、モンド・グロッソの1993年にリリースしたミニアルバム『マーブル』だ。

 

1991年に結成し、1993年にフォーライフ・レコードからデビューしたモンド・グロッソ。

ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ボサノヴァ、R&Bを基調にしたクラブ・ミュージックを展開している。

ビートの基調としては、ハウスやブレイクビーツ、テクノといったデジタルミュージックをお洒落に駆使したサウンドが特徴。

 

本作はファーストアルバムを出した直後に出された、初期の作品だ。

 

洗練されてはいるものの、まだまだ成熟している感じはなく、音の手数は少ない。

 

個人差はあると思うが、わたしはこの初期のスカスカ感は嫌いじゃない。余白が多い分、狙ったグルーヴが表出しているからだ。

リリース当時、決して最先端の音使いとは言い難く、もっと手数の多い作りこんだアーティストは沢山いた。

それでも、抜きんでたのはトラックメイキングがしっかりなされているからだったのだろう。

 

その後、大沢がプロデュースしたアーティスト達がヒットを連発。

そこで『大沢伸一』の音が確立されていった。

 

梅雨が近づいてるこの時期になぜかピタリとはまる一枚だ。

 

 

 

 

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