細野晴臣 /『Hosono House』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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今日は湿気が凄い。暑がりのわたしは辛い時期だ。

 

 

『男の更年期障害』

 

そういうものがあるらしい。

更年期障害というと女性特有のものかと思っていたが、割合は少ないが男性でもなるらしい。

ホットフラッシュという症状があり、真冬でも汗がタラタラ流れるそうだ。

 

当てはまる。

 

その中でも夏場は暑さとあいまって、人の多い電車に乗っているだけで息苦しくなって汗が流れる。

これが青春の汗なら美しいが、初老のおじさんがハンカチを手に汗を吹いている。清潔感がない。

 

それでそれを改善するためにサングラスをかけるようになった。

 

唐突でアレだが、これが効果覿面なのだ。

何故かは解らない。

自宅にいてもサングラスをかけている。

 

気持ちが落ち着く。

 

夜中に犬の散歩に行く時もサングラスをかけている。

怪しすぎる。

しかし、落ち着くのだ。

 

背に腹はかえられぬ。これからはサングラスライフをしていくことに決めた。

自由業の特権だ。

近所の目なんか気にしてられるものか。

誰に迷惑をかける訳でもない。

ただし、夜中の散歩は気をつけるべきだ。

 

足元が見えない。

 

不安だ。

しかし、落ち着くのだ。

 

そんなサングラスをかけて聴いている一枚がコレだ。

 

細野晴臣の1973年に発表したファースト・ソロ・アルバム『HOSOSNO HOUSE』。

 

はっぴいえんど解散直前の1972年に鈴木茂、松任谷正隆、林立夫等と結成した「キャラメル・ママ」。

 

細野の個人名義だが実質キャラメル・ママの初レコーディング作品になる本作。

ザ・バンドやジェームス・テイラーのホームレコーディングに触発されて細野の自宅でレコーディングされている。

その頃細野は埼玉県狭山市に住んでいた。通称”アメリカ村”と呼ばれていた。

どういういきさつでアメリカ村は謎だ。

何せ、埼玉である。狭山市だ。

謎だ。

この”アメリカ村”には、西岡恭蔵や先日惜しくも亡くなった小坂忠といったミュージシャン、イラストレーター鈴木康司らも”アメリカ村”に住みついた。

埼玉だ。狭山市だ。謎だ。

 

収録曲は捨て曲なしの、ベスト盤かというくらいレベルの高い楽曲が収録されている。

 

アメリカンテイストなサウンドで細野特有の情緒感を感じるグルーヴのサウンドが特徴だ。

 

一曲目の『ろっか・ばい・まい・べいびい』は後に西岡恭三や吉田美奈子にカヴァーされている。

四曲目の『終わりの季節』はレイ・ハラカミが凄くセンチメンタルなサウンドでカヴァーしている。

六曲目の『パーティー』は、ピチカート・ファイヴがカヴァーしている。

九曲目の『恋は桃色』は、矢野顕子、中村一義、サニー・デイ・サービスによってカヴァーされている。

 

わたしがこの中アルバムで一曲あげるなら『恋は桃色』だ。

爽やかさを感じさせながら、まるでその場にいるような情景が浮かんでくる。

サビの部分はなぜか感涙してしまいそうになる。

 

細野晴臣の数あるプロジェクトの楽曲の中でも十本の指に入る名曲だと思う。

 

 

 

 

 

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