ザ・フィッシュマンズ /『空中:ベスト・オブ・フィッシュマンズ』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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台風のような天気だ。

 

湿気もすごいので、寝室のエアコンのドライモードをつけた。

ものすごい眠さで寝ていたらこんな時間になった。

 

15:00だ。

 

途中、起きたとはいえ思春期の学生か。

 

しかし、たくさん寝たおかげで久々に頭がすっきりした。

寝ようと思えばまだ寝れるが、十代の頃と違うのは、飽きるのが早い。

 

「寝るのに飽きた。」

 

凄い言葉だ。なかなか聞かないし、大人が発する言葉としてはいささかどうなんだ。

 

書斎に入って、まずは一服がてらこれを聴いている。

 

 

 

1987年に結成されたフィッシュマンズのベスト盤『空中』だ。

なにかと海外での評価の高いフィッシュマンズ。

 

メンバーは佐藤伸治(ヴォーカル、ギター)、小島謙介(ギター)、茂木欣一(ドラムス、コーラス)の当時明治学院大学の三人で結成。その後、柏原譲(ベース)、ハカセ(キーボード)の5人体制で活動をする。

 

初期の彼らは、レゲエを基調とした楽曲を多く作っている。キャリアを積むごとにダブやエレクトロニック、ロック、ファンク、ヒップホップの要素を取り入れて幅の広い音楽を作るようになった。

 

佐藤の独特のファルセットを多用した歌い方に、独自の歌詞が合いまったサウンドは聴いていると明るくなるような曲が多い。

 

1996年にリリースしたアルバム『空中キャンプ』で一気に花開き、ファンからだけでなく音楽業界からも一躍注目を集めるグループになる。かといって、メインストリームで行くというより、サブカルチャー系の雑誌に取り上げられることが多かった。

 

『空中キャンプ』以降、様々なことにチャレンジしている。その最たるものが『Long Season』は一曲のみのアルバムで、演奏時間は35分強という楽曲を作っている。

 

また、1997年のアルバム『宇宙 日本 世田谷』から始まった内向的なグルーヴが特徴の「世田谷三部作」も話題になる。

 

レコーディングもライヴも積極的に活動して、90年代の日本音楽シーンに大きな存在感を示していた。

 

そんな中、グループのフロントマンである佐藤が1999年3月15日に急逝する。

 

大事な支柱を失ったバンドは活動不能に陥り活動休止。

 

その後、2005年のライジングサン・ロック・フェスティバルに参加し活動再開。ヴォーカルを茂木が初めのうちはやっていたが、ゲストミュージシャンを迎え精力的にライヴ活動をしている。

 

先日書いたヒルビリー・バップスの宮城が亡くなった時もショックだったが、佐藤の死もものすごいショックだった。

 

彼らの代表曲である『いかれたBaby』を聴くと胸が締め付けられるようになる。

 

特に最近は、この曲の存在が自分の中で大きくなって恐らく一生聴き続ける一曲になった。

 

 

 

 

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今回は13時台から18時台に合う曲をレビューしているので是非、読んでみてください。

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