どうも、おと虫です。
ようこそ、「おと虫ミュージック」へ。
今日は、私のライブラリーの中にある一枚を選んで、その作品とアーティストのことをご紹介する、「きょうの一枚、そのなかの一曲」をお届けします。
気が付けば、レコード、CD合わせて4000タイトル以上保有していました。私の私見で申し訳ないですが、それなりに音楽を聴いてきて、空間音楽コンサルティングを行っている身として、このコーナーが誰かの役にたてば幸いでございます。
今日、ご紹介するのはこちら。
ボビハチこと、ボビー・ハッチャーソンの「The Best Of The Blue Note Years」です。
ボビハチは、ミルト・ジャクソンに憧れてヴィブラフォン奏者を目指し、デイブ・パイクに師事します。
その後、ジャッキー・マクリーンやチャールス・ロイドなどと一緒にプレイするようになり頭角を現していきます。
そこで、不思議というか面白いのがミルト・ジャクソンに影響されてヴァイビストになったのですが、彼の音は非ミルト・ジャクソン的で独創性に富んだリリシズムを感じさせる魅力的な演奏を持ち味にしていったのです。当時、その音は急進的で、まるでヴァイブという楽器の能力をオーケストラに近づけようとしていると評論家A.Bスペルマンは語っています。
私の仕事からしても、彼の曲は非常に重要で、空間をマネージメントしていくうえで彼の曲を基準にインスピレーションを受け構想を練ることが多く、イマジネーションを刺激する楽曲が特徴だと思います。
今日ご紹介する本作は、いわゆるベスト盤でブルーノート時代の一番脂の乗った時期の名演をおいしいとこ取りをした一枚になっています。ベスト盤というとコンセプトの違うアルバムから寄せ集めてきになりがちですが、この一枚は完成されたアルバムのようで、違和感がないどころか、どこを食べてもおいしい究極の一枚になってます。
ジャズを聴きたいけど、何から聴けばいけないかわからないという初心者の人にはこういう優れたベスト盤から聴いていくことをお勧めいたします。
今日はこの中から「Little B’s Poem」をご紹介します。
1965年6/10に録音された曲で、パーソネルは、ヴァイブがボビハチ、トランペットが無二の親友であるフレディー・ハバード、フルートにジェームス・スポールディング、ピアノにハービー・ハンコック、ベースにロン・カーター、そしてドラムスがジョー・チェンバースといったいう素晴らしいアーティストたちとのセッションです。
爽やかなサウンドが繰り広げられます。