Charlie Parker: Charlie Parker At The Storyville | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

音楽は『目に見えないインテリア』。
音楽は『耳から入れる薬」。
音楽マイスター「おと虫」の、音楽処方箋。
*紹介している商品は、画像をクリックするとameba picsで購入もできます。
音楽療法と心理学をブレンドしてあなたの心の浄化をサポートします。

初めてチャーリー・パーカーを聴いたのは確か、高校一年の時だった。

家に近くにできた、焼きカレーがうまいジャズ喫茶でのことだ。

マスターとカウンターの客がその時流していたチャーリー・パーカーの話をしていた。

 

しかし、自分はその演奏を聴いても全く良さが解らなかった。それで、チャーリー・パーカーに対しては多少今でも、アレルギーを持っている。

誰かに今、「チャーリーパーカーの良さは?」と聞かれたら正直、すぐに答えようがない。

 

あの当時に、あれだけのインタープレイを独特の解釈でやったというのが、僕の中でのチャーリー・パーカーの良さなのだが。そんな言葉ではしっくりこない。おそらく、チャーリー・パーカーの凄さは「存在感」なんだと思う。それは、天性のもので誰しもが持ち得るものでは決してない。要は「カリスマ性」が彼にはあったうえで、あのプレイをするから人は魅了されるのだと思う。

高校時代の僕が理解できないのも無理はない。

20年以上ジャズを聴いてきて、最近やっと言葉として出せるようになってきたのだから。

 

今日は、そんなわけでパーカーのレコードを聴いている。

Blue Noteから出ている、Charlie Parker At Storyvilleだ。

パーカーがブルー・ノートから出しているのは『Washington Concert』とこの『Charlie Parker At Storyville』だけではないだろうか。なにせ、生前にブルーノートとパーカーは契約を交わしたことがない。今日聴いているものも未発表音源をブルーノートが買い取ったものだ。

 

A面が1953年3月10日録音で、サイドがピアノにレッド・ガーランド、ベースにバーニー・グリッグス、ドラムスがロイ・ヘインズという布陣。

B面が1953年9月22日録音で、サイドがトランペットにハーブ・ポメロイ、ピアノがチャーリー・トンプソン、ベースにジミー・ウッド、ドラムスがケニー・クラークといった布陣の2日間分のライブが収められている。

A面B面で特色の違うプレイが聴けるのが面白い一枚だ。