初めてチャーリー・パーカーを聴いたのは確か、高校一年の時だった。
家に近くにできた、焼きカレーがうまいジャズ喫茶でのことだ。
マスターとカウンターの客がその時流していたチャーリー・パーカーの話をしていた。
しかし、自分はその演奏を聴いても全く良さが解らなかった。それで、チャーリー・パーカーに対しては多少今でも、アレルギーを持っている。
誰かに今、「チャーリーパーカーの良さは?」と聞かれたら正直、すぐに答えようがない。
あの当時に、あれだけのインタープレイを独特の解釈でやったというのが、僕の中でのチャーリー・パーカーの良さなのだが。そんな言葉ではしっくりこない。おそらく、チャーリー・パーカーの凄さは「存在感」なんだと思う。それは、天性のもので誰しもが持ち得るものでは決してない。要は「カリスマ性」が彼にはあったうえで、あのプレイをするから人は魅了されるのだと思う。
高校時代の僕が理解できないのも無理はない。
20年以上ジャズを聴いてきて、最近やっと言葉として出せるようになってきたのだから。
今日は、そんなわけでパーカーのレコードを聴いている。
Blue Noteから出ている、Charlie Parker At Storyvilleだ。
A面が1953年3月10日録音で、サイドがピアノにレッド・ガーランド、ベースにバーニー・グリッグス、ドラムスがロイ・ヘインズという布陣。