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<パーソネル>
tp:アート・ファーマー p:トミー・フラナガン b:トミーウィリアムス ds:アルバート・ヒース
どうも、おと虫です。
ご覧いただきありがとうございます。
このブログは、ジャズ通の方はもちろん、どちらかというと「ジャズに興味あるけど何を聴けばいいんだ」と、頭を抱え込んで夜も眠れないジャズ初心者の人が安眠できるように、
「こんなのあるけど、どう?」
と、勝手に押し付けるスタイルでやらさせてもらっています。
まぁ、そのお陰もあってフォロー数が増えない増えない。
そういう、ヴィンテージ感満載の感じでやってますので、迂闊にも「また、見たい」と思ってしまった変態の気のある人は
フォローをしてみてください。
安眠はできるようにはなると思います。
じゃあ、そんなこんなでやっていこうと思います。
『きょうの一枚、そのなかの一曲』、本日取り上げるのはコチラ。
1960年MCA録音の、
アート・ファーマーの『アート』です。
トランペットを吹いてる人ですね。
中々、通好みのミュージシャンですので、とりあえず合コンの時に「音楽何聴くの?」って聞かれたら「え、俺?アート・ファーマーかな」と答えてみてください。
「やだぁ、職業じゃなくて、音楽」って聞いてきたら中々学才はある子ですよ。
アート・ファーマー直訳すると「芸術」「農業経営者」ですから。
よくいるじゃないですか、芸術家で自給自足の生活してる人。ヒッピー流行ったころとか多かったですよね。コミュニティとか作って、フリー・セックスみたいな。関係ない話しちゃってごめんなさい。
アート・ファーマーさんでした。
かつて、ジャズ評論家の大家、油井正一さんがファーマーのことをこういう風に言ったことがあります。
「控えめながら趣味のいいミュージシャン」。
さすが大家が言うことは重みが違います。でも、よくよく聴くとあんまりよくわからない感じですよね。
それで、僕なりにファーマーさんのことを考えたんですよ。
で、出た答えが
「職人肌の頑固で無骨なダンディなミュージシャン」だったんですね。
これ、わかる人はわかるってなると思うんですけど、知らない人は「結局よくわかんねぇよ」ってなると思うんですよね。
解らなくさせてるのが最後の「ダンディ」ってとこだと思うんですよ。
なので、鍛冶職人に転職したゴルゴ13を連想してもらえれば解りやすいと思います。
で、本作を聴くと「ああ、なるほど!」って思うから本と聴いてほしいですね。
しかも、本作はバラード曲メインですよ。
なのに、女の影を一切感じないですから。
特に7曲目の「アイム・フール・トゥ・ウォント・ユー」なんて、このアルバムの中で一番、哀愁が漂ってセンチメンタルな曲なのに、
僕には『殺し屋が一仕事を終えて、トレンチコートの襟を立てて、煙草を加えながら波止場を歩いている』イメージしか浮かんでこないですからね。メチャクチャハードボイルドでかっこいいシーンですよ。
さっきも言いましたが、アート・ファーマーの作品って地味なんですよ。
派手じゃない分じっくり聴きこんでいくうちに味が出てくる感じなんで、音楽のヴィンテージ物ですよ。
使い込むうちに味が出るみたいなね。
そんなアーティストなんで、男たるものファーマーが似合うようになって一人前みたいなものですから。
じゃあ、『きょうの一曲』ですが、さっき話した、「アイム・フール・トゥ・ウォント・ユー」にしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ここまで見ちゃったあなたは、恐らく僕と気が合うと思うのでフォローお願いします。
あと、もうマブダチみたいなもんなんで、気軽にご意見・コメントお願いします。
それでは、また次回お会いしましょう。