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どうも、おと虫です。
ご覧いただきありがとうございます。
きょうの一枚、そのなかの一曲』本日取り上げるのはコチラ。
1972年、インパルス録音のアーチ・シェップの「アッティカ・ブルース」です。
アーチ・シェップの中でも中々異色の作品で、かなりファンキーな作風です。だから、クラシック・ソウルとかレア・グルーヴ好きな人なんかからも人気の一枚です。
90年代初頭にアシッド・ジャズブームがあったけど、その時にガリアーノがこの「アッティカ・ブルース」をカヴァーして人気再燃しましたね。最近だと2003年にロウ・ディールが「ブルース・フォー・ブラザー・ジョージ・ジャクソン」をカヴァーして話題になりましたね。特にこの曲はこのアルバムを象徴するような曲でまじかっこいいっす。
ちなみに、ジョージ・ジャクソンとはブラック・パンサー党のメンバーで、彼に捧げた曲です。
ほんとレア・グルーヴの名曲っすね。
60年代のシェップってバリバリゴリゴリのフリージャズだったわけだけど、時代に合わせてうまくメイキングを変化させてうまくいった、いい例だよね。でも、曲調は変わってもフレージングはフリーっぽいことやってんのよ。そこがかっこいいんだよね。逆に言うとフリーのアプローチでこれだけファンキーだったりメロウに仕上げられるんだって思った一枚です。
さて、ここでこの作品が生まれるきっかけになったエピソードをご紹介しましょう。
1971年に起きたアッティカ刑務所の暴動事件をトリビュートして作られた作品なんです。先ほど上げた「ブルース・フォー・ブラザー・ジョージ・ジャクソン」のジョージ・ジャクソンがアッティカ刑務所に収監されてて、脱獄しようとした際に銃殺をされてしまうんだよね。それがきっかけでアッティカ刑務所の暴動が起きてそれにパッションを感じたシェップが本作を作ったというわけです。元々黒人意識が強いシェップですので、コアな部分は全く変わってないんだよね。
それではきょうの一曲を紹介しましょう。アルバムのタイトル曲でもある、「アッティカ・ブルース」です。説明欄と動画の最後にリンクを貼っておくので、是非聞いてみてください。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう。