そうだった。
今年初めに聴いたファイストのレビュー書こうと思っていたのがインフルエンザで吹っ飛んでいた。
僕と同世代で唸らされたカナダの女性シンガーソングライター『Feist』。
その中でも『So Sorry』が入っているこのアルバムが一番好き。
兎に角、彼女の変遷が僕の触手にハマっていて、なるほどと思うのと同時に平伏してしまった。
高校時代はパンクバンドを組んでいて、地元のコンテストで優勝したのをきっかけにあのラモーンズのLIVEの前座を務めたのが経歴としてスタートだから、その才が以下にあったかわかる。
しかし、その後喉を傷めたのをきっかけにかは知らないけど、よりナチュラルトーンの曲作りになっていったらしい(だからなのかもしれないがハスキーボイス!)。とは言っても、単なるフォーキーなサウンドではなくどちらかと言えばアヴァンギャルドなサウンドを入れ込んでいるのが非常に特徴的(デビュー前にピーチーズの作品に参加していることからも納得)。
1999年にデビューし、カナダだけではなく2004年に出した「レット・イット・ダイ」がアメリカでもヒットしその余波は日本にも及び同年には初来日公演も行っている。
と、なんか長々と彼女の変遷を語ってしまったがそれだけ僕は彼女の産み出す作品が好きだし、ジェラシーに近い感情も持つ程想い入れの強いアーティストである。
そんな、彼女が2007年にリリースした本作。
この中から「1234」がアップルのCMに使われたのでご存知の方も多いのでは。
僕の好きな『so sorry』を含め、彼女の多面性が堪能出来る捨て曲無しの名盤。
|