寝台特急「北斗星」の深き沼 その6 | 夜汽車の汽笛への憧情

寝台特急「北斗星」の深き沼 その6

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 
一時期の嘘みたいなアクセス数はなりを潜めて落ち着きましたwww
 
今回からいよいよ、実車解説編に入ります。
 
「北斗星」に使われた客車たちの深ぁ~い沼について書いていければと思いますw
 

 
 
第三部 「北斗星」の名優たち
 
第一章 B寝台車(Bコンパートメント)
 
豪華寝台列車と言われる「北斗星」ですが、その中でも庶民の味方となるのが、昔ながらの解放式B寝台車です。
基本的には国鉄時代からの伝統的な二段寝台で、寝台幅は70cmです。
車内のレイアウトも基本的に変わっていませんが、トイレがバリアフリー対応となっている車両も一部存在します。
ここまではあくまで普通のB寝台車に見えますが、「北斗星」用として整備された車両には一般の24系B寝台車とは異なる特徴も持っています。
 
・「あさかぜ・出雲」用同様、内装をグレードアップしたことを示す、外装の金帯化
・北海道を走行するため、酷寒地対策(客用扉の引き戸化)
 
 
 
上2つの写真を比較していただくと判りますが、上は「あけぼの」用のオハネフ24形、下は「北斗星」用のオハネフ25形です。
通常の24系客車の帯は、白(24形)または銀(25形)ですが、「北斗星」用は金帯となっています。また、「あけぼの」用はオリジナルの折戸ですが、「北斗星」用は引戸になってます。
(余談ですが、「あけぼの」も秋田~青森の酷寒地を走行するため冬季に雪でドア故障を起こすことが時折あり、改造車を中心に一部引戸化されています。また、白帯、銀帯のまま室内更新時に改良されているものもあり、金帯のみが内装改良車ということではなくなりました。)
 
・室内の更新(ベッド・カーテンの暖色化、寝台灯の更新)
 
以上が「北斗星」客車の共通の特徴となります。
金帯で引き戸になった以外は大きな特徴はないように見えますが、そこは「北斗星」客車。所属会社毎の細かな差違や、一筋縄ではいかない車両が存在していますw
 
さて、「北斗星」の解放式B寝台車には以下の形式・番台が使われていました。
 
中間車
・オハネ25形0番台
・オハネ25形100番台
・オハネ24形0番台
・オハネ24形500番台
緩急車
・オハネフ25形0番台
・オハネフ25形200番台
・オハネフ24形0番台
・オハネフ24形500番台
 
なかなか盛り沢山ですねwww
これだけでも「北斗星」客車の深淵の深さを感じることが出来そうです。
さらに、これに加えて所属会社ごとの差異も存在するため、なかなか賑やかなことになっています。
 
まずは、各形式の概要と両社共通の特徴について記述し、そのあとで所属会社毎の特徴について書いていきたいと思います。
 
・オハネ25形0番台
24系25形の基礎形式で、昭和48年登場の国鉄から引き継がれた車両で、「北斗星」には比較的多く存在しました。寝台側の窓サイズが通路側と同じなのが特徴です。
 
 
こちらが通路側です。多くの人には慣れ親しんだ「日本の寝台車」とも言えるおなじみのスタイルですねw
 
 
 
こちらが寝台側です。通路側とあまりイメージが変わらないです。梯子が見えますね。
上の段の寝台がわずかに見えています。かつては上段を収納できるようになっていましたが、「北斗星」就業時には既に固定化されていました。
 
国鉄末期頃から洗面所窓は閉塞され、非常口は跡が残っています。
 
この対応は国鉄の各工場でバラバラに行われているため、非常口の閉鎖の仕方にはいくつかバリエーションがあります。上2枚のうち上の写真のように扉の痕跡が目立たない物や、下の写真のように窓上に非常口時代由来の水切りが残り、帯も切れていて扉の痕跡を感じる物。その中間のものなどがありました。
分割民営化後にJR各社でHゴムの黒色化が行われたのに伴い、「北斗星」用でも方向幕とトイレ窓のHゴムが黒になった車両も一部存在しますがごく少数だったようで、ほとんど灰色のままだったようです。模型では黒色になっているものが多いのですが、「北斗星」以外の列車ではHゴムを黒色化したケースが多かったため、模型メーカーの担当者の先入観が影響しているのかもしれませんね。
 
・オハネ25形100番台
24系25形のうち昭和51年以降増備されたもので、登場時から上段寝台が固定式となっていました。通路側の窓に比べ寝台側の窓が低いのが特徴です。
 
こちらが通路側です。0番台とほぼ一緒です。
 
こちらが寝台側です。上段寝台が固定式となったため窓の天地が低く、0番代とかなりイメージが異なりますね。
洗面所窓や非常口については0番台と同様です。
オハネ25形全体では100番台の方が多いのですが、「北斗星」では少数派でした。
 
・オハネ24形0番台
元祖24系客車と言える元3段寝台車です。元はデッキ横に更衣室があり、寝台区画が25形より少なく、窓配置が異なります。「北斗星」ではJR東日本のみ在籍していました。
詳細については会社別の方で記述します。
 
・オハネ24形500番台
24形を名乗っていますが、オハネ14形からの改造編入車です。JR北海道にのみ存在します。詳細は会社別の方で書くことにします。
 
・オハネフ25形0番台
 
24系25形の緩急車です。「北斗星」の緩急車の中では最大勢力で、「北斗星」の「顔」とも言える存在です。
基本的な仕様はオハネ25形0番台と一緒です。
 
 
後部妻面は12系からの伝統の折妻となっています。
1989年に幌が電車形の角張ったものに変化し、従来の収納式幌を撤去して細い幌枠が付けられたため、他区所の24系とは若干イメージが異なります。
左が「北斗星」用、右が「あけぼの」用の一般的な幌枠です。「北斗星」用はやや厳つい形になっていることが判ります。
洗面所窓や非常口、Hゴムの色などはオハネ25形同様となっています。
 
・オハネフ25形200番台
 
 
オハネフ25形としては後期に製造された車両で、後部妻面が薄い折り妻となっているほか、オハネ25形100番台同様、寝台側の窓が小さくなっています
 
やはり1989年に幌枠の形が変わっており、「北斗星」車両の特徴となっています。

上の写真左は一般的な200番台の幌枠(但し写真の車は「あけぼの」用100番台)、右側が「北斗星」の200番台です。0番台同様、細くて角張った幌枠になってますね。
左の100番台の妻面が平面的なのに比べて、右の200番台はわずかに折妻となっていることが判ります。
 
・オハネフ24形0番台
24系24形の基本的な緩急車です。「北斗星」用を持っていないので、「あけぼの」用の写真をご覧くださいw
 
見た目はオハネフ25形0番台と似ていますが、窓配置が異なることが判ります。
これは、元々24形が3段寝台だったのに対して25形は2段寝台だったため、定員の減少を抑えるため区画数を増やしたことに由来します。
オハネ24形0番台同様、「北斗星」ではJR東日本のみ配属していました。
 
・オハネフ24形500番台
24系24形の緩急車・・なのですが、こちらはJR北海道により誕生した14系からの改造編入車です。
珍車中の珍車ですww。詳しくは会社別の方で記載します。
 
 

 
それでは、会社別に個々の形式について見ていきましょう。
 
●JR東日本車
比較的原型に近い大人しめの車両が多いのが特徴で、縁の下の力持ち的ポジションな車両たちです。

・オハネ25形0番台
「北斗星」の中では比較的多数派で、JR東日本担当列車は開放B寝台を長く使ったことから、「北斗星」運転開始以降、1往復化する2008年まで定期列車のほか「エルム」や「夢空間」でも活躍しました。
ほとんどの車両が2008年の1往復化まで活躍後廃車となりましたが、一部青森に転属して「あけぼの」や「日本海」で活躍したものも見られました。また、オハネフ25 14については現在も車籍が残っており、尾久の車庫の片隅で眠っています。
形態的にはHゴムの色以外は個体差も少なく、比較的モデラーに優しい車両ですw
非常口上に水切りのある車両は少なかったようです。Hゴムは上でも少し書いた通り、ほとんど灰色のままでした。確認できている中ではオハネ25 32が黒色化していたようですが、同車は2往復化の時点で青森に移っています。
模型はTomixからバラの単品で売られる事も多く、比較的入手しやすい車両です。ただし、バラ単品はなぜか黒Hゴムなので、こだわるなら灰色に塗り替える必要がありそうです。一方意外にもKATOからはモデル化されていません。
 
・オハネ25形100番台
JR東日本には「北斗星」用もまとまった数が在籍していて、0番台と混用されていました。
2008年の1往復化までは定期列車のほか「エルム」などで活躍しましたが、1往復化後定期運用を失い、約半数が廃車となりました。残りは予備として「北斗星」運行終了まで在籍し、トラブル対応時のピンチヒッターや団臨用として活躍しました。
形態的にはHゴムの色以外は個体差も少なく、比較的モデラーに優しい車両ですw
Hゴムについては灰色が多いものの、0番台よりは黒ゴムになったものが多く(少なくとも228,229が黒色化していたようです。)、非常口上に水切りのある車両は今のところ確認できていません。
模型は0番台同様、模型はTomixからバラの単品で売られる事も多く、比較的入手しやすい車両です。(ただし黒Hゴムです。)一方KATOからはモデル化されていません。
 
・オハネ24形0番台
「北斗星」ではJR東日本のみ所属し、1989年の定期列車3往復化の際に追加配備されました。
25形とは定員が異なるため基本的には混用はされず、主に3往復時代の3・4号や臨時列車の「エルム」で活躍していました。配置は最低限で、3,29,30,44,61の5両でした。
1999年の「カシオペア」登場による2往復化により、3,29,44が青森へ転属して「あけぼの」「日本海」で活躍した他は、2001年に廃車となっています。
形態的は、一般のオハネ24形と異なり、乗務員室窓が埋められていることも特徴です。Hゴムについては、3,44が黒ゴム化していることがわかっている他、非常口も綺麗に埋められ狭幅の窓のみとなっています。他の3両については資料がなく不明です。また、
模型は「エルム」セットにのみ入っていて、比較的入手難易度は高めです。
 
・オハネフ25形0番台
JR東日本のオハネフ25形0番台は8両で、200番台とほぼ同数となっていました。ナンバーは5,6及び、9~14でした。
2006年頃からデジタル無線アンテナが取り付けられています。
2008年の一往復化により一部離脱しましたが、12,13,14が最後まで残り、「北斗星」の終末まで活躍しました。
形態的には、5,6及び12〜14は各部Hゴムが黒になっていたのに対し、10,11は灰色のままでした。非常口上は全車水切りなしだったようです。
模型はTomixのセットには基本セットに含まれる事も多く、増結用としてバラ売りも行われています。一方、やはりKATOからはモデル化されていません。
 
・オハネフ25形200番台
「北斗星」ではJR北海道車は0番台が多いため少数派なイメージですが、JR東日本には7両在籍し、0番台とほぼ同数でした。ナンバーは212~215,217,219,221でした。
東日本仕様の「北斗星」編成はオハネフが3両入ることから、2008年の1往復化までは多数活躍していました。
2006年頃からデジタル無線アンテナが取り付けられています。
2008年の一往復化で半数以上が脱落していますが、214と215が最後まで残り、最終列車も務めています。
形態的には、Hゴムの色と非常口の他、帯のパターンに若干ばらつきがみられます。
Hゴムの色は比較的灰色のままのものが多かった様です。212,213,215,219はHゴムが全て灰色、214,221は車掌室側妻面のHゴムが黒色でした。非常口については、215番は東日本車には珍しく非常口窓上に水切りがあります。また、214は最後の全検で妻面下部の帯が回り込む様になった(上の写真左側の様な形)のが特徴的でした。
模型はTomixの方は近年の基本セットに含まれるものが灰色Hゴム、バラ売りが黒色Hゴムと変化があります。バラうりの方は214と見立てると良さそうです。どちらにしても入手しやすいと言えます。一方、KATOからは東日本車の「北斗星」用オハネフとしては唯一モデル化されていて、DX編成セットに215が含まれています。但し、何故かHゴムは全て黒色です。(まぁ、そこまでメーカーに拘れというのも酷なのですがw)
 
・オハネフ24形0番台
24形の基本的な緩急車ですが、オハネ24形0番台同様、「北斗星」としては後発のデビューとなりました。こちらも定員がオハネフ25形と異なるため、運用は3往復時代の3・4号や「エルム」が基本だった様です。
やはり最低限の配置で、10,12,22の3両のみの配置でした。1999年の2往復化で「北斗星」からは撤退しますが、全車が青森に転属して「あけぼの」等で活躍しました。
形態的には、非常口は水切りなしのタイプ、Hゴムの色は全て黒色でした。JR化後に「北斗星」に加わったからでしょうか。また、幌枠に変更があったのもオハネフ25形同様です。ただし、この幌枠、青森転属時に原型に復旧されたようです。
模型はTomixの「エルム」セットのみで入手可能で、やや入手が難しい状態です。
 
●JR北海道
JR東日本車が比較的大人しかったのに対して、こちらは「北斗星」客車の深淵を感じさせる、なかなかの曲者揃いとなっています。
 
・オハネ25形0番台
JR北海道のオハネ25形0番台は、元々少数で11,15,33の3両のみでした。
同社担当の1・2号が1991年より個室化を推進しているため「北斗星」での活躍は短く、1997年に33はデュエット(B寝台2人個室)に改造されました。残った11と15は「はまなす」用となりました。そのため、廃車は「北斗星」運用終了より遅い2016年3月でした。
 
形態的には、車両自体は大きな特徴はないものの、戸袋のドア点検蓋周りの帯のパターンが東日本車とは異なっています。
洗面所窓は閉塞され、非常口は跡が残っているのは東日本車同様ですが、元非常口の窓上に水切りが残存しているの車両が多いのが特徴でした。Hゴムはいずれも灰色のままでした。
模型はTomixの「北海道仕様」のセットに含まれるほか、「はまなす」セットでも見られる様です。入手難易度は低めです。非常口上の水切りや灰色Hゴムがしっかり再現されています。
KATOは所謂旧製品のセットやバラ売りで製品化されていたほか、「はまなす」セットに11番が含まれています。旧製品は歴史の古い製品であるため比較的個体差のディテールに大らかな時代のものであり、細かな形態はフォローしていないと思われます。
 
・オハネ25形100番台
JR北海道のオハネ25形100番台は少数派で、227,240,241の3両でした。やはり個室化政策の煽りを受け、3両とも1997年までにデュエットに改造され消滅してしまいました。
形態的には0番台同様、戸袋付近の帯のパターンが東日本車と異なります。洗面所窓や非常口は0番台同様です。
模型は比較的マイナーな存在であるためか、Tomixの「北海道仕様(現在発売中の1・2号)」のセットに含まれているのみです。KATOの方からはモデル化されていません。
 
・オハネ24形500番台
こちらはJR北海道のみに存在する形式番台区分で、24系24形を名乗っていますが3・4号定期化にの際にオハネ14形500番台から改造編入された車両です。
501〜504の4両が在籍し、「はまなす」と「北斗星」で使用していましたました。オハネ25形と定員が異なるため、「北斗星」としては3往復時代の3・4号専業でした。1999年の2往復化後は一部離脱のほかは「はまなす」用になりましたが、一往復化後の2011年にデュエット予備車捻出に伴って「北斗星」に復帰しています。(もっとも、オハネ24形500番台が担当する事は稀だったようです。)
さて、形態的にはかなり趣味的に面白いものになっていて、上記の通り14系からの改造車であるため各部の特徴は14系のものとなっており、一見変哲もない車両に見えますがシリンダー付の台車やHゴム付のドアなど、かなり特徴的な姿となっています。
全体的には「金帯になったオハネ14 500」といった風情ですが、洗面所窓が埋められた他、非常口も窓ごと埋められて痕跡が無いのが特徴的です。
 
模型はズバリ、Tomixの「北斗星3・4号北海道仕様セット」のみで、これは瞬殺アイテムだったこともあって入手は非常に困難となってあます。もちろんKATOからはモデル化されていませんw
 
・オハネフ25形0番台
JR東日本同様、北海道仕様の「北斗星」の緩急車では多数派で、紛れもなく「北斗星」の顔役です。
元々6両の陣容で、個室化政策に伴って1991年から2,4,8,15が寝台区画の通路側にガラスの仕切りを付けて、個室風に使用可能なBコンパートメントとなっています。解放式のまま残った3,7は「はまなす」用となりましたが、一往復化後の2011年にデュエット予備車捻出に伴って「北斗星」に復帰しています。
Bコンパートとなった全車とも定期列車の「北斗星」フィナーレまで活躍後廃車となりました。一方「はまなす」兼用となった3と7は「はまなす」廃止まで生き延びました。
形態的には、幌枠や無線アンテナなどは東日本車と同様です。非常口上には水切りがあり、Hゴムはいずれも灰色のままのようです。また、北海道車特有の特徴としてはドア横の縦雨樋が凍結対策のため露出していることで、これは他の北海道車にもよく見られる特徴となっています。(位置は異なるものの、同じく酷寒地の青森所属の24系にも縦樋が露出した車両が見られます。)
なお、この縦樋露出化対応は2000~2002年頃に行われた様で、それ以前は露出していない車両があることを確認しています。
模型はTomixの混成編成セットや北海道仕様セットに大抵含まれています。ただし、残念ながら北海道車特有の縦樋は再現されていません。(もっとも、現行で売られている1・2号北海道仕様セットはプロトタイプが1990~1991年なので、縦樋なしが正しいです。)KATOの北斗星編成セットに含まれるのも大抵このグループで、旧製品オハネフはこのグループであるほか、DX編成セットにも8番が含まれ、こちらは縦樋も表現されています。しかしやはり何故かHゴムが黒。残念ですね。これも北斗星の沼の深さ故でしょうかww
 
・オハネフ25形200番台
JR北海道のオハネフ25形200番台はよりも少数派で、216,218,220のみの在籍でした。「北斗星」1・2号専業でしたが、個室化政策発動に伴ってはやくも1991年には218と220が離脱。「はまなす」用にスハネフ14形550番台に改造されました。残った216番は「はまなす」用となるものの、0番台の3,7番と同様2011年以降に「北斗星」にも復帰しています。
ただ、「北斗星」定期列車運用終了後に、「はまなす」の運用終了をまたずに廃車となりました。
形態的には、幌枠は東日本車同様ですが、非常口上には水切りがあり、Hゴムはいずれも灰色のままのようです。2006年以前に「北斗星」から退いているため、無線アンテナはありませんでした。
216番は、晩年には車掌室屋根部分の塗り分けが変更されており、クーラーより車端側にも灰色部分が見られます。
模型はマイナーな存在だけあってか、Tomixからかろうじて現行の1・2号北海道仕様セットに含まれているのみです。プロトタイプが1991年までの仕様であるため、かなり用途は限られます。KATOからは出ていません。
まぁ、うちには既にいるんですけどねw
 
・オハネフ24形500番台
知る人ぞ知る、JR北海道を代表する珍車の中の珍車ですw
模型を持ってないので画像を出せないのが残念でなりませんwwww
 ついに入手してしまいました!
 
この妻面はヤバいですねww
 
さてこの珍車、上で書いたとおり、オハネ14形500番台からの改造車です。
ところがこの車両、改造内容がおよそ12系以降の「新系列客車」とは思えぬ凄まじいものでした。
通常であればデッキ寄りの車端部分を切り落として車掌室ブロックを取り付けるといった改造がなされるところなのですが、オハネフ24 500ではデッキの位置は種車そのまま。車掌室はデッキより内側に更衣室と寝台区画一つを潰し、元の乗務員室を拡大する形で設けてあります。妻面は開き戸のトレインマーク付貫通扉と監視窓こそついていますが、中間車由来の無骨な平面となっており、さながら10系寝台車の「オハネフ12形の現代版」といった様相で、24系を名乗りながら旧客テイストを漂わせる(しかもデッキ照明は白熱灯だった)逸品となっておりますwww
2両のみの存在で、501番と502番が存在します。が、たった2両なのに形態が異なるというJR北海道改造車らしい混沌ぶりで、501はJRマーク付でドアのHゴムが黒色、502はJRマークなしでドアのHゴムが灰色という差異がある他、501に至っては2010年の全検で通路側の窓上の金帯が斜め(デッキ側は正当な位置だが、洗面所側は上にズレている)に貼られているという衝撃的な姿(しかも廃車までそのままだった)となっていましたwww
登場後暫くは当初予定どおり3・4号に連結されて活躍しましたが、1999年の二往復化後は団臨や「はまなす」の予備となっていました。何気に「夢空間」に連結されて活躍したことも結構あったようです。特徴的な後部姿を「北斗星」で晒すことは無かった様ですが、団臨では「北斗星」のトレインマークも誇らしげに掲げて最後部を務めたこともあったようです。
2011年のデュエット予備捻出対策以降は「北斗星」にも復帰。比較的多く活躍する姿が見られたようです。2015年3月の定期運行廃止時に引退、いろんな意味で伝説を作ったこの珍車は廃車となりました。
模型はなんとマイクロエースとTomixからセットに含まれる形で製品化されているのですが、どちらも瞬殺アイテムで入手困難です。オクでセットのバラし品が時折でてきますが、機関車並みの高値にもかかわらず落札者がいる状況です。また再販してくれないかなぁw
当然?ながら、KATOからはモデル化されていませんw
 まかり間違って入手した際には、ここに再掲したいと思いますwwww
 まかり間違って入手してしまいましたww

中間に挟むとオハネフには見えないですねw
デッキ横の細窓が元更衣室部分に設置された車掌室になります。
模型はJRマークがないので502番になります。
 
今回はここまで。
次はソロやデュエット・・・と行きたいところですが、まだ入手できていないのでツインDXを紹介したいと思います。