2012年発売のデビューアルバム「ブラック・アンド・ブルー」に収録の「現代のブルースロック」ナンバーな
ゲイリー・クラーク・Jr.はアメリカ出身のブルースギタリスト、シンガーソングライターな
なんつうか
今や「ブルース」を素地とした「ロック」って、ぶっちゃけ、「死に体」だと思わずにはおれん状況かなぁ〜と
そもそも
「バンド形態のロック」ってのが「オールド過ぎ」「古臭い」「時代錯誤」ってな誹りを受けちゃっている…というか
まぁ
残酷な言い方をすれば
「需要がない」
と…
が、いやいや、待て待て…と
久々に現れた「ブルースロック」の新星が僕にとってゲイリー・クラーク・Jr. だったわけ
と、言っても 10年以上前の話だけど (^^;;
重く、歪んだギターが、往年のBluesを引きずりながら「ロック」する…と
前にも ♪パール・キャデラック を取り上げた時に触れたけども
ゲイリー・クラーク・Jr. のギターは技巧にとらわれない「情念系特化型スタイル」といいますか、精神から精神に、いや、魂から魂に「ロック」を「直流」させる…といいますか
これは まさに かの「究極のギター弾き」たる、ジミ・ヘンドリックス が体現した「激情型ギター演奏の理想」の系譜に位置したスタイルだと感じますなぁ
ただ
ジミ・ヘンドリックスのような「アヴァンギャルドの至高」には及ばずも、もっとも、そこを目指したり猿真似をしようって意思も感じない
ただ
「ブルース・ギター」を通じて想いを「直流」させようとする方法論が偶発的に、いや、必然的にかなりの重複をしていた…って印象か
そして
ゲイリー・クラーク・Jr. の「歌唱」がまた素晴らしい
僕は ジミ・ヘンドリックス と カーティス・メイフィールド の「間」の耀きを見出すわけですが、極端なエキセントリックに陥らず、しかし、頑ななるトラディショナルに縛られることのない立ち位置が抜群だなぁ〜と
誤解を恐れず申し上げれば…
ギターがメチャクチャ巧いわけではない
歌がメチャクチャ巧いわけではない
が、しかし、現代の「ブルースロック」における「極星」であり、「唯一無二」という、この圧倒的なる存在感よ
ええのう
本当にありがたい存在よ
指を速く動かす必要はありません
魂を込めてチョーキングすれば「伝わる」という「直流感電」の気持ちよさよ
美しい声で咽喉を震わす必要はありません
魂を込めて歌えば「伝わる」という「直流感電」の気持ちよさよ
あぁ
堪りませぬのう
これは「スーパースペシャル」なのである‼︎
御愛読感謝