2024 3 2 ニューヨーク州 アメリカ
IBF世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン
ルイス・アルベルト・ロペス
29W16KO2L
×
同級1位
阿部麗也
25W10KO3L1D
時の日本フェザー級チャンピオン 丸田陽七太選手を破り、さらに、IBF世界挑戦者決定戦において元世界チャンピオンのキコ・マルチネスを撃破したのは…
「週5の8時〜17時フルタイム」で自動車部品工場で働き(残業辞さず!)、終業後に毎日トレーニングを積んできた、「自称・天才」の「サラリーマンボクサー」、「大和の雷神」こと 阿部麗也選手よ
サウスポーのボクサー型にして、足を使い、鋭い左を打ち込む、敵を翻弄する技巧派よ
「天才」とは自称しているものの、日本タイトル奪取は「三度目の正直」よ
阿部麗也「天才…って、これまで、ずーっとボクシングを続けて来れたっていう意味なんです」
…と、語ってくれていたのを聞いたな
つまり 『続けることの天才』だ、と
一方のチャンピオンはこれが3度目の防衛戦の変則強打のオーソドックスよ
「メキシコのハメド」の異名を取るボクサーファイター型
KOならばチャンピオン、捌き切れたら挑戦者…の見立てか⁇
戦前予想はチャンピオンが「7-1」で有利なんて言われてる
でもさ、待てよ、と
最近の阿部選手、中間距離を得意とするテクニシャン丸田選手を技巧で圧倒、さらに、プレッシャーのかなり強い無敗だった前田選手を技巧で跳ね除け、そして、ど根性の元世界チャンピオン「闘牛タイプ」のマルチネスを「攻めのアウトボクシング」で圧倒的大差で下したわけだ
ロペスを「空転」させながら、タイミング抜群の「左カウンター」を駆使して、その序盤を嫌がられせ続けられたら…⁈
あるぞ‼︎ ニューヨーク王座戴冠‼︎
あぁ、「情に熱い律儀なるサラリーマンボクサー」に世界チャンピオンになって欲しいっ‼︎
しかし、チャンピオンも「必死」よ
敵地で戴冠、敵地で防衛のメンタルの強さを備え、さらに、阿部選手を凌駕するパワーと一発を併せ持つ
これよ、このヒリヒリよ
「弱肉強食」こそが世界タイトルマッチのリングよ
いざ、戦闘開始っ‼︎
1R ロペスが荒々しく変則強打を振るう 阿部、冷静に対処 が、ロペスは大胆 ロペス10-9
2R ロペスのカウンターの左フック⁇ に阿部の左目が潰れた‼︎ いきなり塞がった 相打ち‼︎ 異様な腫れ方だ ロペス10-9
3R ロペスはノーガードで倒しにくる かなり雑だ 阿部、苦しい ロペスが変則なる右強打‼︎ 阿部、動いてコツコツ… ぐぐぐ ロペス10-9
4R ロペスはやりすぎなくらい無防備に攻める 阿部は空振りの瞬間を狙う…が、浅い ロペス10-9
5R 阿部が渾身の左を打ち込む 後はない 阿部の右サイドは完全に死角だ 阿部、しぶとく粘る が、ロペスのアグレッシブが優る ロペス10-9
6R 阿部はまだ負けない 機を待ち、カウンターを打ち込む ロペスは舐めてる 阿部の左は生きてる クリーンヒットは阿部が優るか が、アグレッシブでロペス ロペス10-9
7R ロペスがノーガードで攻める 阿部の左カウンター‼︎ が、効かない 単発ではだめだ ロペス10-9
8R ロペスがキメに来た 腕を高々と上げ、観客にアピール と、いきなり連打連打‼︎ 阿部、守勢一辺倒
と、レフェリーが割って入った
終わった…
無念…
勝者、IBF世界フェザー級チャンピオン ルイス・アルベルト・ロペス V3達成‼︎
散った…
「大和の雷神」が、散った…
ロペスのやりたい放題にやられた
全てはR2のロペスの、相打ちの左フックカウンター被弾だ
阿部選手にとっての「必殺の左クロス」が、決定的ダメージを負わさたのは…逆に阿部選手だったという悲劇よ
対ロペス戦のために磨いてきた「左クロス」が破られたわけで、身も心もかなり削られた…と思う
これで左目を潰され、流れを一気に持っていかれた…
随所に「諦めない左」を放ったが、当たってもロペスには悔しいくらい効かなかった
あんな「破天荒」なボクシングが世界タイトルマッチで幅を利かすなんて、異常だよ
ロペスのあのバネ、体幹、パワー、思い切りの良さ…
まぁ、認めたくないけど、あれを「チャンピオンの強さ」だと受け入れるしかなかったなぁ
参りましたわ
さて
サラリーマンボクサーは、また、会社で働くはず
ただ、その「気持ち」はどうか⁇
なにか、「変わる」のか⁇
まずはゆっくりダメージを抜いて、「自分自身と対話」して欲しい
頑張ったよ
ぐ…っと来たさ
けど、けど、「ぶっ倒し」たかったなぁ
ダイジェスト上がりましたわ
そして
さらに、もう一つのフェザー級タイトルマッチな
WBA世界フェザー級王座決定戦
同級1位 オタベク・ホルマトフ
×
同級2位 レイモンド・フォード
ウズベキスタン×アメリカ による「無敗対決」がこれよ
後に、日本の至宝、モンスター 井上尚弥選手との超スーパー・メガマッチに繋がる可能性を秘めたフェザー級タイトルよ
「スーパーアマチュアエリート対決」でもある
いざ、戦闘開始‼︎
両者サウスポーによる組み合わせ
こりゃ、超ハイレベルな戦いだなぁ
ホルマトフはパワーで優り、フォードはスピードで優る…という見立てだったが、互角の立ち上がり
徐々にホルマトフのクリーンヒットが増え始める
ホルマトフの大きな左オーバーハンドが見栄え良い
ホルマトフが距離を残して波状攻撃 フォードがにじり寄るしかなくなる
拮抗してる、が、フォードも強打を随所に捩じ込む
採点泣かせ…だが、ホルマトフの手数が印象的かなぁ⁇
しかし、決定打ないまま、互角、拮抗のまま、ずーっとハイレベルなる打ち合いを続ける両者
これ、ヤバイ奴らだわ
どっちも一流なる技能者、さらに、強メンタル
「一定なまま」の、この戦い、凄いわぁ
ルイス・アルベルト・ロペスより、2人とも「強そう」に見える、と言ったら、チャンピオンに失礼か⁈
手数と有効打数はホルマトフ、随所に決まる印象的な強打はフォード…か
終盤、ホルマトフがギアを上げた
「気持ちの強い方が勝つ‼︎」
という流れか
いやぁ、延々たる「アクセルベタ踏み」は判定決着
僕には僅差のホルマトフに見えたが…
と思いきや、12R ラスト30秒⁈ にフォードの強打が炸裂‼︎
ホルマトフ、効いた
フォードにしがみつく、が、ホルマトフ倒れた
が、スリップ扱い
しかし、ホルマトフ、足に来てる
フォードが追う‼︎
レフェリーが割って入った‼︎
12R 2:53 衝撃のTKO‼︎
WBA世界フェザー級新チャンピオン‼︎
レイモンド・フォード‼︎
涙の王座戴冠‼︎
残り7秒でのストップには議論もあろうが、しかし、ホルマトフは完全に「背を向けて」しまったのだ
これは「戦いの放棄」に見られても仕方ないか⁇
まさに、ドラマチックなるラストシーン‼︎
フォード「ホルマトフは弱っていた 獰猛な犬を出して勝ちました」
獰猛な犬…を最後に出した、と
いやぁ
たまげた
しかし
フェザー級ヤバイなぁ
流石のモンスターもこんな奴らと戦ったら…と不穏を感じてしまう王座決定戦だったなぁ
ダイジェスト上がりましたわ
逆に、ロペスならば「モンスターが勝つ‼︎」と感じちゃったんだけど
どう⁈
ちょっと気の早い話だけど、こういう「妄想対戦」もボクシングファンの喜びなんですっ‼︎
あ〜
モンスターにロペスを「ぶっ倒して欲しい」なぁ〜‼︎
ちなみに
ルイス・アルベルト・ロペス は性格は良さそうだから、嫌いではない❤︎
御愛読感謝