1967年発売の大傑作アルバム「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」に収録の楽曲な
邦題は ♪僕は待ち人 な
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはアメリカ出身のアート・アヴァンギャルド系のロックバンドな
このアルバムジャケットはロック史に燦然と耀く一枚な
ポップアートの極み
アンディ・ウォーホルによるシルクスクリーン作品な
発売当時は全くヒットすることなく、全然振るわなかった…が、後世に与えた影響は計り知れないと評価される奇蹟の一枚な
早すぎたのか、アヴァンギャルドすぎたのか、斬新すぎたのか…
とにもかくにも、今やこれを聴かずしてロックを語るなかれ…の名盤な
また、ここにはあの「囁き歌唱」のルー・リードが在籍していたことも忘れてはならない
同性愛、SM、ドラッグ等々、タブーなるテーマを文学的に扱い、さらに、前衛的なるアート色強いサウンドは確かに革新的…だと
当時のバンドはある種の伝統的なる要素を引きずり、あるいは継承し、そこから「新境地」へと変異していったわけだ
ビートルズもストーンズもツェッペリンだってそうだ
が
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは違うな
前提として、「縛られてない」
取っ払われた場所からスタートしてる感覚あるな
そういう意味では、当時のあらゆるバンドを凌駕しとる感じ強いかなぁ
やっぱり、斬新にして、異質だなぁ
でね
僕は学生の時、同じライヴイベントに出てたバンドがこの曲をやってたのを聴いて、焦ったのよ
うわ、前衛アートロックやっとる‼︎ とね
「やられた…っ」
んで、こちとら
ローリング・ストーンズの ♪ミッドナイト・ランブラー よ
そりゃ、「渋さ」じゃ負けてないけどさ
「斬新」と「奇抜」と「未知」への「探究心」って感覚は負けた…としみじみ感じちゃったわけ
ストーンズはその時点でR&Bとブルースに半身浸かっているわけで、まぁ、「若者らしくない」って感覚は当時の僕でも感じていたのよ
「うわ、俺たち古すぎだろ」
もちろん、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドだって時代的にはストーンズで言えば ♪ジャンピン・ジャック・フラッシュ の頃だから「懐メロ」よ
だけどさ
その「ロックの佇まい」は今なお『アヴァンギャルド・アーティスティック』なんだよ
先に書いたけど
トラディショナルとは無縁なる立ち位置なんだよなぁ
いやはや
懐かしい想い出ですわ
しかし
忘れられない敗北感だったなぁ〜
(T ^ T)
御愛読感謝