1990年公開のアメリカ映画でありますなぁ
以下はYahoo!映画のあらすじ
> オリヴァー・サックスの実話を基に、治療不能の難病に挑む医師の奮闘を、一人の重症患者との交流を軸に描いた感動のヒューマン・ドラマ。30年間昏睡状態だった男レナードが、奇跡的に意識を回復した。セイヤー博士の治療が功を奏したのだ。博士はその治療を、他の患者にも適用してめざましい効果をあげるが……。
…さて
僕がこの映画を観たのは高校生の時だったか
確か、池袋でロードショー観た気がする
ただ、漠然と映画が好き…というただの少年が、なんとなく映画作りを志したくなってゆく過程で、たぶん、かなりの影響を受けたと思う
僕は後々、ある映画監督にラヴレターを書いてその世界に飛び込んでしまうんだけど、そういう「決意」みたいなものが蓄積醸成された際の、一つの皮膚というか、断層というか、そういうものになっていたような感覚あります
思えば、ロバート・デ・ニーロという歴史に残る名俳優を意識したのはこの「レナードの朝」が最初だったかもなぁ
で、俳優の演技じっくり観て、それを「すげえ‼︎」と雷鳴に打たれたような衝撃を受けたのも、この映画のデ・ニーロだったかも
まだ高校生だったし、リアルタイムの話題作は意識できたわけだけど、デ・ニーロ出演の過去名作群を意識的に深掘るのはこの映画の鑑賞以降になるわけ
だってインターネットなんかない
何か調べたければ図書館行けや…という時代でしたから
(^_^;)
だから「タクシードライバー」や「ディアハンター」や「レイジング・ブル」や「ゴッドファーザーPart2」よりも「レナードの朝」が先、つまり、僕の【デ・ニーロ・ショック】はこれが最初だったんだなぁ
で、そっから探究しはじめたわけだなぁ
「演技」…を練り尽くす、追い込み尽くす、極め尽くす
…とは⁇
ということを考えたのも最初だったのかもなぁ
つまり、「観て楽しい」の先を考え始めた、と
彼あるいは彼女の「演技」の向こう側にあるものを意識して、その導き出した答えこそが、今、「スクリーン」に映し出されている、ということなのか、ということを初めて理解したというか…
まぁ、演出家の意向や意図も渾然一体となるわけだけど、だとしても、「演技」することの壮絶と戦い、その「哲学」のようなものを意識させていただいたのは、たぶん、デ・ニーロの「レナードの朝」だったかなぁ、と
でね
内容には細かく触れないけども…
この映画を観て得られるもの、とんでもないほど超たくさんあったなぁ〜と
「自由」と「健常」であることの幸福…を魂が痺れるほど実感できた、と
映画って、かなりやべえ〜と戦慄しましたわ
「普通」でいられることの幸福を感じて鳥肌が立つ…と
まぁ、それでも、僕のような馬鹿者は怠惰な道を選んでしまうわけだけど…
でもね
ふいに思い出すんだ
「レナードの朝」におけるデ・ニーロの「実人生の渇望」「自由の希求」が頭に浮かぶことあるんだなぁ
「自分で選び、決断する」
ということの意味、考えちゃうんだ
でも
僕は好きな映画は数度は見返すんだけど、この「レナードの朝」は映画館で一度観たきりかな
なんかちょっと説教されてるような気持ちになったら嫌だなぁ、と考えて敬遠してきた
つまり、今の自分に不満というか、自信がないことの裏返しだということを理解しているから…
わかっとります
アイ・アム・ダメ人間‼︎
ということで、もしかしたら、「もう一度」観るべき⁇
と、最近、考えでしまう一本でありますなぁ
おっと、もう1人の名俳優、ロビン・ウィリアムスの存在感も秀逸でございます
未見の方、きっと…
雷鳴…に撃たれますぜ
御愛読感謝