[ふいに無性に]キンクス ♫バック・イン・ザ ・ライン を聴く | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?





今日の「ふいに無性に」は…







ザ ・キンクス

♫ゲット・バック・イン・ザ ・ライン





1970年発売の傑作アルバム「ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦」なるタイトルのコンセプトアルバムに収録の一曲…




なんか、やばいタイトルだよね


ぶっちゃけ意味わからないんだけど、Wikiによれば…


> 本作はレイ・デイヴィスの自伝的作品と言える。駆け出しのロックシンガーが成功するものの、マネージメントのトラブルに加え、憧れのアメリカの現実に失望し、最後は自由に向かって暮らしていこうという、自らの体験と心境を吐露している。


…とある



で、このアルバムにはキンクスの代表曲である ♫ローラ が収録されてることが有名だな


で、このアルバムはコンセプトアルバムと言っても、正直、ビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」やザ ・フーの「トミー」なんかのように、ストーリー性やテーマ性や演劇性なんかはあまり感じられない


たぶん、それは僕がそこまで言葉や意味を探求してないって問題もあるとは思うけど、聴いてるだけで「考えちゃう」とはならなかったかなぁ


これは僕の深掘り不足もあるけど、キンクス自体も「音」でゴチャゴチャ工夫する…って感じもないかなぁ


いわゆる


つまり、普通にバンドサウンド…として耳に入ってきた、という感じかなぁ





でも


その中の一曲である、この ♫ゲット・バック・イン・ザ ・ライン に僕はなんとも引き寄せられたんだなぁ


これ、スタジオライヴの音源な




線の細い曲なんだけど、繊細なるメロディが美しいなぁ〜と


薄いサウンドに薄いギターに、抑えた歌声…


カッコイイなぁ〜と


「隙間」がカッコイイなぁ〜と感じたんだ


もう「サージェント・ペパーズ〜」から3年以上過ぎていて、ロックはより緻密に重厚に分厚くなっていってたと思う


けど、このキンクスの小曲は無駄を排した空洞だらけの美しさを湛えていた…と感じたわけ


まぁ、僕は生まれてもいないし、リアルタイムではないけど、当時の同年代のロックアルバムを聴き比べるとそんな気がして、なんか、そこが心地よかったんだなぁ


キンクスはストーンズやフーに比べると実に地味だけど、非常に「思索的」で「内省的」な印象強い


内なるエネルギーが、内側に向けられてゆく感じ強いなぁ


そこが好きなところでもあるな



な〜んか考え事したい時、僕は聴いちゃうんだ


ふいに無性に聴いちゃう


そのレイ・ディヴィスの「心模様」を受け止めながら、考えるんだ


そして、その思索の矢を、自身の深層心理に打ち放つのだ


御愛読感謝