1965年公開のポーランド国籍の名匠ロマン・ポランスキー監督の初期傑作にしてイギリス映画となるわけね
ポランスキー監督と言えば、オカルト映画の金字塔「ローズマリーの赤ちゃん」、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の「戦場のピアニスト」が有名だけど、そのほかにも傑作作品多数の巨匠でありますな
んで、んで…
以下はYahoo映画からのあらすじ抜粋な
> イギリスで働くポーランド人の姉妹キャロルとヘレン。姉のヘレンが活動的な性格なのに対し、妹のキャロルは内気な女性だった。姉とその恋人との情事の音を毎晩のように聞かされていたキャロルは、次第に男性恐怖症に陥っていく。そしてその一方で、男との官能を妄想するようになる。やがてその幻想は、彼女に殺人を犯させるまでになっていく……。男性恐怖症の女性が、狂気にむしばまれていく様を描いたサイコ・スリラー。
あのね、若い頃、僕は人間ドラマ系を珍重しとりまして…
SFやホラーやオカルトなんかを扱った映画をわりと敬遠してました
まぁ、ど真面目なる映画少年でした
本物の映画ってのは娯楽じゃないっ
本物の映画ってのは哲学を追求する姿勢を感じられなくちゃ見んわいっ‼︎
…すいません (~_~;)
本当に傲慢で、なにもわかってなくて、馬鹿すぎて、誠に申し訳ありませんでした…
んで、そんな折、ふいにフジテレビのミッドナイトアートシアターって真夜中の映画放送枠が確かあって、僕はこの「反撥」に偶然出くわしまして…
何の気なく観ていたら…
えっ⁈
なにこれ⁈
恐い、どうなってんの⁈
やめて、やめて、やめて…っ‼︎
あのう、麗しきカトリーヌ・ドヌーヴ嬢が超常現象とパラノイア、さらに性的異常妄想に苛まれ、悶え、苦しみ、発狂して…
あぁっ
いけない、だめ、どうしてぇ〜‼︎
今、僕は映画の在り方に関しては面白ければなんでもあり…の立場でありますので、素直に認められる
当時はこういう「最高に面白い恐怖映画」を認めたくなかった…わけ
まさに、若気の至り…というヤツね
けど、あの真夜中のミッドナイト・アートシアターで観た全身鳥肌の「反撥」体験は忘れられないなぁ
僕はヒッチコック監督の「サイコ」よりポランスキー監督の「反撥」の方が好きかなぁ〜⁇
難しいところだなぁ
つまり、あの映画の歴史を変えた「サイコ」という大傑作に肉薄するほどの「サイコ系オカルト・パラノイア映画」だと僕は評価しとります
もの凄い衝撃でありました
まぁ、若い頃はなぁんか悔しくて認められなかったんだ
けど、今は無条件降伏…であります
「反撥」は僕の映画鑑賞人生において、初めての真なるオカルト・ホラー衝撃体験にして、今なお色褪せずに脳髄に刻み込まれております…と
こういう「精神崩壊」を描いた映画って、たぶん、この「反撥」が元祖なのではないかなぁ⁇
まぁ、ドラマ的に発狂表現はあっても、その発狂に陥ってゆく過程、その精神世界の混沌の海、つまり、その「内側」にどっぷりとキャメラが飛び込んだ…というのは、やっぱり、この「反撥」が初めてなのでは…⁇
ヒッチコック監督の傑作群にあっても、ここまでズブズブの、溺れてしまうほどの「狂気の内側」には飛び込んではおらん…かと
いやぁ、数十年ぶりに観るかぁ⁇
どうする⁈
今、見直したら…⁇
ん〜
また
若きカトリーヌ・ドヌーヴ嬢の美しさを拝見できるだけでもありがたい映画でもある
この際、そういう見方も否定はせぬぞな
^_^
御愛読感謝