[ふいに無性に]ビートルズ ♫ルーシー・イン・ザ ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ を聴く | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?




今日の「ふいに無性に」は…







ザ ・ビートルズ


♫ルーシー・イン・ザ ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ




1967年発売のロック史上最大の大傑作「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に収録の一曲



人類史上初…の「ロック・コンセプト・アルバム」なんて言い方ありますが、まぁ、シングル曲主体だったそれまでの音楽業界のあり方をビートルズがその芸術性とコンセプト性を限界まで高めて、その常識を覆してアルバム重視の新しい価値観を植えつけた、とも言われますな


音楽評論家みたいなことを素人がなにをのたまっとる…なんて聞こえてきそうだけど、だから、素人でもそれを肌で感じる凄みがある…というわけ


当時の同時代のロックバンドたちが束になっても太刀打ちできないほどの芸術性とアヴァンギャルドを感じるし、そりゃ、アルバムというものの価値観を変えちゃうわ…と


僕はもちろんリアルタイムじゃないけど、でも、わかる


ビートルズは異常にしてクレイジーよ


確かに、今なお圧倒的だわなぁ


もうね、「ロック」なんて枠はちっぽけ過ぎるんだよなぁ


つまり、クラシックでも、ロックでも、ポピュラーミュージックでもない


とにかく、ただ、「ビートルズ」といいますか


まぁ、時すでに覚醒は始まっていましたな


アルバム「ラバーソウル」で奇蹟は起きていたし、さらに「リボルバー」で爆発の発露はあった


あのね


「ロック」の革命的進化を肌で感じたいならば、絶対にこの流れ〜を聴かなくちゃダメよ







この流れ〜よ


1番濃ゆいところよ、ロック史上においてさ


んで、地球規模的激震、いや、宇宙規模的ビックバンは「サージェント・ペパーズ〜」において誰の耳にも疑いようのない形で示された…と


さておき…


そんな革命的大傑作「サージェント・ペパーズ〜」のアルバムの中にはジョン・レノンの名作群の中にあって、とりわけ人気の高い楽曲が収録されとる


♫ア・デイ・イン・ザ ・ライフ と この曲、 ♫ルーシー・イン・ザ ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ よ


タイトルの頭文字を取ると「LSD」となりドラックソングだとか言われてますが、その頭文字はともかく、まぁ、ぶっ飛ばないと作れない曲じゃないかなぁ〜とは感じちゃうなぁ


もうさ、サイケデリック…なんて言葉に収まらない域にあるかと


中学生の時、初めて聴いた時、もうね、マジで痺れたのよ


これ、カルチャーショック…ってヤツだと思うなぁ


たぶん、人生初の「前衛」体験…だと思う


つまり、常識を覆される、価値観がぶっ壊れる、まぁ、理屈を超えた衝撃を受けた…という感覚よ


まず、「景色」が違う


音とメロディ…じゃない


もう「空間」なのよ


いや


「世界観」ごと頭に入ってくる…という感覚を初めて味わってしまったのよ


ジョンは息子のジュリアンが学校で書いてきた絵を見て、質問した…とされてますな


「この絵は何を描いたの⁇」


「友達のルーシーがダイアモンドと一緒にお空を飛んでいる絵だよ」


と、言ったとかなんとか…


この電撃的なる「映像」が、たぶん、ジョンによって僕にももたらされたのかと


ね⁇


さらに痺れたのは3拍子から始まって、太鼓の「ドン、ドン、ドン」からサビになって4拍子になるわけだけど、これも藤猛級ハンマーパンチよ


ガツンと来ましたな


カラフルにして、実に甘美なるアヴァンギャルドなる感覚


マーマレードの空を飛んでゆく、ダイアモンドを抱えたルーシー…


なんというか「ロック」と「映像」がまさに一体となって迫ってくる感覚を味わった初めての楽曲だと思うなぁ


誘われた


完璧に「異世界」にトリップしたわ


あ〜っ


あの、鳥肌モノの、初めて聴いた時の衝撃、忘れられないなぁ〜


でさ


この ♫ルーシー・イン・ザ 〜 の衝撃をもう一度味わいたい〜と思ってロックの世界を彷徨うわけよ


そうすると、もうさ、プログレッシヴ・ロックの領域に行っちゃうのよ


初期のピンク・フロイドとか、クリムゾンなんかもちょっと接近したけど、やっぱり、そこまでは打ち震えなかったかなぁ〜⁇


僕の中の、記念すべき初めての「前衛体験」こそは、まさに、これよ


♫ルーシー・イン・ザ ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ


この楽曲と映像の圧倒的なる一体感よ


せっかくだから、映画「イエローサブマリン」の楽しい映像を観ましょ



やばい


トリップする


で、僕の人生において、この一曲と同じくらいぶったまげたのはあれよ




シュルレアリスムの巨匠


マルセル・デュシャンのオブジェよ


「泉」



市販の男性用小便器にサインを施し、タイトルに「泉」と命名して、そして、なんと美術展に出品してしまう…という、まさに前衛の極地


おお


この、複雑なるイメージと困惑、そして、衝撃…


もうさ


そもそも、芸術って何?


書いたり、練ったり、奏でたり…だけが芸術なの⁇


選んだり、示唆したり、命名して斬新なる見方や価値を与えてみたり、これらから溢れる崩壊感と震えは何⁇


まぁ、ジョンの ♫ルーシー・イン・ザ〜 と デュシャンのオブジェ「泉」は、僕の中の二大前衛アヴァンギャルドだなぁ〜


^_^


御愛読感謝